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議会広報特別委員会の視察研修でした

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admin 2010-11-23 14:05
先日、副委員長を拝命しております「吉野川市議会広報特別委員会」の
視察研修に参加いたしましたので、ご報告いたします。


1.期 日
  平成22年11月17日(水)から18日(木)
2.視察先
  1.広島県坂町
  2.岡山県美咲町
3.視察内容
  議会広報誌作成について  
4.参加者 5名(下記の通り)
  岡田光男、岸田益雄、玉水好夫、工藤俊夫、塩田吉男
5.概要
  日程および視察内容は、下記の通り。



議会広報誌について                   広島県坂町役場会議室にて

1.日 時 平成22年11月17日午後1時30分より
2.視察先説明者
        広島県坂町議会議員      副議長 川本 英輔
          同 上 総務厚生・議会広報委員長 中  雅洋
          同 上      議会運営委員長 出下  孝
          同 上       議会広報委員 瀧野 純敏
          同 上       議会広報委員 姫宮 五鈴
         議会事務局        事務局長 高橋 蔦江

研修内容(事前の質問内容)
 ○議会広報誌について
 1・年間予算、発行部数、回数、配布方法について
 2・広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
 3・1回当たりの編集作業時間
 4・編集作業の進め方について
 5・作成上、注意していることについて

中広報委員長説明
○議会広報調査特別委員会が広報誌「議会だより さか ひろしま」を発刊している。
 創刊は昭和57年11月1日で、現在113号(H22.10.01)を発行
 発行回数は、定例会ごと年4回、定例会終了後の翌日1日に発行している。
 発行部数は5700部 配布先は町内全世帯と出先機関(公民館等)である。
 配布方法は、町の広報誌と一緒に行政連絡員が全世帯に配布している。
 規格・印刷は、A4オフセット印刷2色印刷(表・裏紙はカラー)平均16ページ
 年に1回(3月議会分)は全ページカラー印刷→全国広報誌コンクールに参加用
○編集体制は、坂町議会広報発刊に関する規定(昭和57年10月制定)に基づく。
 委員会は6名で構成(原則、総務厚生委員会委員が担当)発行責任者は議長。
 正副委員長は互選、委員の任期は2年、全員で編集を行う。
○作業開始から受納まで(定例会終了後に即、編集に入る)
1 本会議前後に委員会を開催
内容・編集方針を協議
2 編集作業(午前9時から午後5時まで)は168時間
一般質問のとりまとめ、各記事レイアウト
写真の割当て、委員がパソコンへ入力(約4日間)
3 印刷業者に入稿
4 委員船員による校正(2回)
最終校正は委員長、副委員長、事務局で行う
5 納品まで約20日(月末配布)
○予算は、広報費印刷費で平成22年度は821,000円で、費用弁償なしである
○研修費は22年度で369,000円あり、優秀な広報誌発行町村の視察や全国広報研修会、県主催の研修会等に参加している。
○委員会の開催は1回の発行について、編集会議1回・編集作業4回・校正3回である
○企画記事は、議会クイズ・まちの声・一般質問の追跡調査・議会傍聴記・人生いきいき
○一般質問は
1. 質問は質問者が120字以内にまとめる。
2. 答弁は委員がまとめる(答弁書より)
3. 質問1問を半ページ 顔写真とあわせて掲載
4. 2問目の質問からは顔写真を掲載しない
○写真について
1. できるだけ、人物を入れる
2. キャプション(写真説明)を入れる
3. その都度、写真担当を決めている
4. デジタルカメラで撮る
○記事については、「である調」で統一している。
○基本方針は、「より住民に親しまれ、読みやすくセンスの良い広報誌づくりを目指す」
○表紙の写真については、季節感を配慮しながら選考している。
○見出しに関しては、短く簡潔に表現できるように考えている。
○原則として、質問と答弁は簡潔に編集している。

質疑応答
Q.子供たちの議会傍聴の感想文が掲載されているが、批判的な意見もあるのか?
A.子供の議会傍聴は町内の6年生が行っているが、議会の雰囲気についての感想が多い
  子供たちは、議員さんが町の行政のために頑張っていると思っているようだ。

Q.記載内容が、町の広報誌と重なる部分は?
A.事前に確認している。

Q.全国の広報研修会というのは?
A.研修会では、広報誌の表紙(写真)の評価などがあるが
 吉野川市さんの、議会広報誌を見せていただくと
 1.記事のリード部分が大事である
 2.記事の並べ方は最初に議案、次に一般質問、市民の意見の順番である
 3.当用漢字以外は使わない
 4.予算等は、棒グラフ・円グラフでわかりやすく
 5.公債費は借金と、専門用語を使わずに、市民に分かりやすく記載する。
 6.答弁も、部長・課長名まで記載する。
   などを工夫すれば良くなるのではないか。

Q.議会定例会終了後の発行が早いが
A.議会広報の発行が早い理由として
 1.行政の協力を得て、月の上旬に本議会を開催している。
   月の中旬、下旬に集中して編集する
 2.パソコンを駆使してフォーマットを作成している。
3.一般質問は120字以内
  答弁はテープを起こして編集している、再質問は5問までに制限している。
4.委員で役割分担を決めて編集する
5.原稿は、枝葉を取って幹だけに編集する。
6.フォントが小さければ、高齢者が読みにくいので、大きな字体とスペースに注意

Q.全国の広報誌研修会とは
A.全国の町村議会から寄ってきて行っているが、市議会は聞いたことがない。

Q.編集作業は、自宅に持ち帰って行っているか?
 A.役場の委員会室ですべて行っている。
編集フォームを決めているので、打ち込むだけである。

Q.まちの声はどのように、募集しているのか?
A.議会クイズの余白などに、日頃思っていることを書いてもらっている。

Q.子供などの人物の写真を写すときは、許可を取っているのか?
A.写真を写すときは、広報の腕章をつけて、相手方の許可をもらっている。

Q.議会クイズの内容は、どのように決めているのか?
A.議会クイズの問題は、一般質問の中から出題している。
  本文を読まなければ、回答出来ないような出題にしている。
  正解者には、抽選で10名に図書券を送っている。

Q.テープ起こしは、議会事務局が行うのか?
A.テープ起こしは議員が行っている。担当委員が各自で行っている。

Q.編集案というのは編集委員会の時に、質問内容はわかっているのか?
A.定例会開始前に、一般質問内容はわかっているので掲載内容については
  委員が多少の調整を行う。再質問はテープから起こす。

Q.広報の全国コンクールに出すような形になったのは何年頃からか?
A.全国コンクールに入賞してから盛り上がったが、スピードだけは自信があった。
  いきなり入賞してのではなくて、審査員から指摘をされたことをその都度、改善
  してきた結果ではないかと思っている。

※以上で、質疑応答を終了し、編集作業を行っている議会広報委員会室を視察した。

〇所感
(岸田益雄議員)
議会終了後の翌日の朝9時から夕方5時まで、4日間も編集されるときいて驚きました。
全国の優秀な広報誌発行町村の研修を積極的に行っているとのことですが、吉野川市でも積極的に、全国の町村の視察研修を行って参考にしても良いのではないでしょうか
坂町の議会だよりを読んでみると、写真や表と文章のバランスも良く、フォントや字体もよく考えられていました。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。

坂町の概要
  坂町は広島県の南西部、安芸地域の北西、広島市と呉市の間に位置し、地形は海岸線を7.1km有し、総面積15.67?のうち、約50%以上を山林が占めている。
  人口は13,400人弱の人口で、広島市へは10分程度の便利な場所である。
  従来は商業、工業を中心としていたが、現在は広島市のベットタウンとして県営住宅
  の一部を「子育て支援住宅」として町営としている。
子供が増加している町として、全国で9番である。
 
◎ 位  置  東経132度31分 北緯34度20分
◎ 面  積  15.67km2
◎ 人  口  13,386人
◎ 世  帯   5,490世帯


     広島県坂町役場前にて





議会広報誌について                 岡山県美咲町役場委員会室にて

1.日 時 平成22年11月18日午後1時30分より
2.視察先説明者
         岡山県美咲町議会議員      副議長 下山 和由
          同 上 議会広報編集特別委員会委員長 松田 英二
          同 上     〃     副委員長 小島 洋征
          同 上     〃     委  員 金谷 高子
          同 上     〃     委  員 岩野 正則
         議会事務局          事務局長 田村 和子

研修内容(事前の質問内容)
 ○議会広報誌について
 1.年間予算、発行部数、回数、配布方法について
 2.広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
 3.1回当たりの編集作業時間
 4.編集作業の進め方について
 5.作成上、注意していることについて

松田広報編集特別委員会委員長説明
○平成20年度に、全国広報誌コンクールで奨励賞を受賞している。
 委員会メンバーは、受賞当時のメンバーから入れ替わっている。

○議会だよりの名称は「美咲町議会だより」で創刊は平成17年8月10日である。
 A4版で、6段組みで1段10文字、31行で、表紙・裏面はカラー他は2色刷り
 発行部数は6,400部、年4回発行定例会翌々月の10日発行、
 町の広報誌と一緒に町内全世帯に配布、各世帯へは各地域の常会長に依頼
 予算は、1頁あたりカラー頁20,300円、2色刷り7,300円である。
 年間では、21年度決算944,160円、22年度当初予算1,022,000円
○編集体制については
 広報委員は、3つの常任委員会から各2名を選出して、広報委員としている。
 第1回委員会は、定例会の最終日に委員が集まって企画・協議をする。
  広報委員長が各議員の原稿を元に全体原稿を作成する。
 第2回委員会では、一般質問の原稿の読み合わせを行う。
  修正した原稿を業者に送り、6段組10文字原稿にしてもらう。
 第3回委員会では、原稿の読み合わせやレイアウト、掲載する原稿を決める。
  修正した原稿を業者に送り、修正後の原稿を送ってもらう。
 第4回委員会では、キャプション(写真の説明)や見出しを決める。
  原稿の読み合わせなど。
 第5回委員会では、表紙の写真の決定、原稿の読み合わせを行う。

 最終確認を、委員長・副委員長で行って、議長決済を経て、校了原稿を印刷業者に送る
 印刷業者から「議会だより」が納品→各常会へ配布
○掲載内容については、一般質問は質問を行った議員が執筆し、常任委員会報告などについては、議会広報編集特別委員会委員が原稿を作成している。
 基本的には、議会に関するものは「議会だより」に掲載している。
1. 定例会および臨時会の内容
2. 各常任委員会および各種組合議会の内容
3. 請願・陳情等の結果
4. 調査・視察の報告
5. 町民参加のページ
○委員報酬は、年間委員長が50,000円、副委員長ならびに委員が40,000円
○編集上、特に気を付けていること
 見やすく、分かりやすく、簡潔な文章
 行政用語や難しい熟語などは使わない
 写真をたくさん使う(各ページ2枚程度、出来るだけ人物を入れる)
 空間を取り、見て疲れない紙面づくり
 内容が分かるような見出し
 写真のキャプションは、読み手に興味が沸くようなものにする
 「議会だより」に親しみを持ってもらうため、町民参加のページを作る

質疑応答
Q.答弁の原稿作成は誰が行うのか?
A.録音したテープを起こして、本人に確認する
  
Q.理事者に、どのように確認しているのか?
A.再確認は行っていない。

Q.「議会だより」の12号以降は、フォントや行間が大きく変わっているが?
A.今年の4月号から、大幅に編集内容を変更した
  奨励賞を頂いた議会だよりのパターンを変更するのは勇気がいったが、
  より読みやすい紙面を目指して変更した

Q.1ページに一般質問1名分の内容になっているが
A.原則として、1ページに一人の一般質問を掲載するようにしている
  16名の議員の内、質問者の増減でページ数が変わるので、編集に工夫している

Q.写真は町民から公募するのか?
A.表紙の写真は編集委員が撮影
  顔写真を使う場合は、本人に確認する
  10月の全国議長会では、表紙の写真などへのアドバイスが多かった

Q.パソコンで原稿を作るのは、大変と思うが?
A.委員長が、原稿をワードで打ち直してから、みんなで修正する。
  
Q.議会事務局で行っているのか?
A.委員長が自宅で行っている。
 以前視察に行った、北栄町ではプロジェクターなども利用して編集を行っている。
  お金や時間をかければ、良いものは出来ると思うが

Q.町の広報誌との違いは?町民の意見は
A.広報誌とは内容が違っている。

Q.町民のみなさんの意見は
A.議会だよりに関してのアンケートは検討中である。

Q.行政用語などが分かりにくいとの意見はないか?
A.出来るだけ分かり易い、言い回しや用語に変更するように努力している。

Q.発行に関して、2か月程度期間がかかっているが?
A.現在の編集体制では、翌月発行は難しい

Q.委員会の委員の任期は?
A. 申し合わせで一応、2年の任期である。
  
Q.委員の報酬は?
A.委員長は年額50,000円である。
  以前は10回程度編集会議を行っていた。
  費用弁償の意味で、報酬を支払う。
  合併してからは各委員会の報酬はカットしたが広報委員については支払うことにした。
  
Q.先進地の視察研修の費用は?
A. 視察研修の費用は公費負担で行っている。
  2年間の内に、1回は日帰り、1回は1泊2日の視察研修を行っている。

Q.「議会だより」に組合議会も掲載されているが?
A.組合議会の記事は、組合議会報告を議会で行うので、それを掲載している。
  町から負担金や分担金を出しているので、掲載している。

逆Q.吉野川市の議会広報では、「伺う」という表現が多いが?
逆A.適切でないように思うので、今後検討したい。

※以上で、質疑応答を終了した。
○ 所感
(岸田益雄議員)
美咲町の議会だよりを読んでみると、フォントや字体が工夫されていて、写真や表と文章のバランスも良く考えられていました。
広報委員への報酬(年額委員長で5万円、委員で4万円)があるとのことだが、かなり専任される部分が大きいので当然かとは思った。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。

美咲町の概要
  美咲町は岡山県のほぼ中央に位置し、総面積232.15?で、約7割を山間部が占めている。東部には吉井川、西部には旭川が流れ、最高峰の二上山をはじめとする山間部と、なだらかな平坦地が続く、標高50?690mの地形である。
  平成17年3月に、中央町・旭町・柵原町の3町が合併して美咲町が誕生した。
  産業構造は、第一次産業2割、第2次産業3割、第3次産業5割の構成となっている。
 
◎ 位  置  東経133度95分 北緯34度99分
◎ 面  積  232.15km2
◎ 人  口  16,331人(22年4月1日現在)
◎ 世  帯   6,293世帯


  岡山県美咲町にて視察研修


  美咲町役場前にて、美咲町広報委員会メンバーと

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