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薫風会研修

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admin 2019-2-5 20:20
薫風会研修

場 所:TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター
日 時:平成31年1月22日(月)午前10時から
    
講師:立命館大学政策科学部教授  森 裕之

〇「決算カードから読み取れる!
 あなたのまちの本当の財政状況を知る 
  決算状況【歳入】

☆国と地方の歳出規模(平成28年度決算純計)より
 地方の割合(市・県)が58%、国の割合が42%
 特に、教育・福祉・公共事業の内政分野の大半は地方の財政で支
えている。
☆財政再建との関係に留意が必要
 国・地方間の財政配分(平成28年度)
 国民全体の税金97.5兆円(国税59兆円)で60.5%
 (地方税38.6兆円)で39.5%
 国から地方へ(地方交付税・国庫支出金等)71.1兆円と
 地方の歳出97.3兆円の合計168.4兆円が国民へのサービス還元と
なる。
税の歳出の配分比率が逆転(国からの統制)
歳出総額の不足を公債(国債・地方債など)でカバーしている
国から地方へ来る交付金や国庫支出金などが減額されると、地方
が苦しくなるが、国も苦しい。

〇決算カードとは・・・自治体財政の基本情報である。
 地方の県・市町村ごとの、普通会計歳入・歳出決算額、各種財政指標などの状況について、各団体ごとに1枚のカードにまとめたもので、各年度に実施した「地方財政状況調査」に基づいて抽出・整理したもの。収入・支出の内訳が記載されている。
 ☆財政分析のための決算カード
  時系列で自治体の財政の変化を描いている
  時系列で現れた変化の背景を探る
  財政指標の内訳を探る
  詳細な内訳は「地方財政状況調査」でさらに調べることが必要

 ☆「地方財政状況調査」は単年度だけでなく、5年間程度の年度
別を見て、どこに支出がかかっているのか、どこに原因があ
るのかを調べることが必要、さらに本市に類似した市とひか
くすることも重要となる。
人口や地形が似ているところとの比較

 ○決算状況(歳入)
  地方財政の仕組み(H28年度地方歳入決算の内訳)
  地方税38.8%(税収が多い所や少ないところなどがある)
  地方譲与税・地方特例交付金・地方交付税19.4%
国庫支出金(補助金)15.4%
地方債(借金)10.2%
その他(ふるさと納税他)16.2%
・地方歳入合計 101兆4598億円
◎租税は平均4割程度で残りを地方交付税・国庫支出金等と地方債
で賄っている。また、地方債の返還は地方税又は地方交付税に
よる。
・一般財源が大事で国庫補助金(借金)はこの一般財源で決まる。
 また、一般財源が多ければ、補助金も多くなる。
※借金は財源が無ければできない。

アメリカでは、全て各自治体で対応しているため、自治体に貧富
の差がある。日本は基本的人権があるため国が交付金や補助金等
で守ってくれる。

○自治体の歳入を家計で理解する。
 息子夫婦世帯(自治体)
 夫(サラリーマン)妻(パート)子供(孫)3人(大・高・中学生)
 夫の両親世帯(国):祖父・祖母
 ・一般財源:自治体が独自で使途を決定できる財源
  食費・光熱水費・教育費・通信費など
地方の標準的支出にあたる
 給与(地方税)、
不足分を国(祖父母)が家計補てんする(地方交付税)

・特定財源:使途が限定されている財源(国庫支出金・地方債等)
 大学生の留学費用補助(国庫支出金)使用目的が決まっている
   祖父母からの仕送り(特別分)補助事業費
住宅の改修費用(地方債)借金(国・祖父母から)後で返済する
  祖父母からの貸付