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令和5年吉野川市議会9月定例会一般質問

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admin 2023-9-10 16:30
令和5年吉野川市議会9月定例会一般質問
1.メタバースによる仮想教室への取り組みは
  (1)本市の不登校児童・生徒の現状は
  (2)適応指導教室の利用状況は
  (3)メタバースを利用して仮想教室を実施すれば

近年、小・中学校における不登校児童・生徒が増加し続け
ており、令和3年度には過去最高の約24万人となり、小
学校で81,498人の児童、中学校で163,442人の生徒
が不登校となっております。本市でも不登校の児童や生徒
は増加しているのではないかと思いますが、昨年12月定
例会で令和3年度の本市の不登校の現状を質問いたしまし
たが、令和3年度における30日以上の欠席者は、小学校
29名、中学校64名の合計93名であるとの答弁であり
ましたが、令和4年度における不登校児童・生徒はどうな
のか。また、1学期を終えて2学期に入っておりますが、
令和5年度においての現状はどうなのかをお伺いします。

次に、川島にある適応指導教室「つつじ学級」ですが、不
登校児童・生徒の指導や学校生活へ復帰を支援することを
目的に設置されていますが現在の利用状況をお伺いいたし
ます。
また、令和3年3月定例会の文教厚生常任委員会において
「つつじ学級」の地区別利用者を質問したところ現在の在
籍者は11名で、鴨島地区7名、川島地区2名、山川地区
2名であるとの答弁を頂き、鴨島地区の在籍者が多く、川
島まで通級するのに不便なので鴨島地区にも適応指導教室
を設置出来ないかとの要望を行いましたが、その後の取り
組みはどうなっているのかも併せてお伺いします。

次に、最近では不登校児童・生徒の対策として、現実の学校
への登校が困難な児童生徒に、心理的に負担の少ないイン
ターネット上に学校を模した仮想教室、いわゆるメタバー
スを利用したバーチャルスクールに、自分を模したキャラ
クター(いわゆるアバター)を操り、バーチャルスクール
に登校するシステムを全国の学校や教育委員会が採用して
活用されています。
薫風会として、このシステムを活用している帯広市に視察
に行き、そのシステムや運用方法を学んでまいりました。

帯広市も本市と同じように、不登校児童・生徒の問題に苦
慮しており、市内に教育支援センター(本市における適応
指導教室)が一か所しか無く、通所に通う手段に保護者が
苦慮しているという、本市と同じような状況でした。

文部科学省のGIGAスクール構想で一人一台タブレットが
全児童・生徒に配布され、令和元年の文部科学省の不登校
7要件のICTを使って要件を満たせば出席扱いになるとい
う環境があったので、メタバースによる仮想教室を始めた
そうです。

オンラインを活用した学習支援や体験活動を通して、多様
な学びの機会を確保し、学校復帰や社会的自立につなげて
いくことを目的にしているそうです。

また、リモートではなく、なぜメタバースにしたのかと聞
くと、リモートでは中々繋がりにくく、メタバースにすれ
ばアバターを使うことで繋がり易くなり参加しやすくなる
との事でした。

本市でも、不登校対策としてメタバース(インターネット
上の仮想空間)をして仮想教室などの「子どもの居場所」
に取り組んでみてはどうかと思いますが、教育委員会の考
えをお伺いします。


〇答 弁 :阿部副教育長
 メタバースによる仮想教室への取り組みについてのご質
問にご答弁申し上げます。

まず、令和4年度における市内の小中学校において、年間
30日以上欠席した児童生徒数につきましては、小学生2
0名、中学生35名、合計55名であり、前年比38名の
減となっています。また、令和5年度の1学期の状況につ
いては、7月31日現在で、小学生8名、中学生23名、
合計31名となっています。


次に、適応指導教室(つつじ学級)の本年度の在籍状況に
ついてでございますが、本年7月末現在で、小学生1名、
中学生9名、合計10名の在籍があり、うち、鴨島地区4
名、川島地区1名、山川地区5名となっております。

また、利用状況につきましては、1日当たりの通室人数の
平均は、4月1.9名、5月3.3名、6月4.2名、7月5.8
名となっております。

鴨島地区での新たな適応指導教室の設置につきましては、
教育委員会内において検討をして参りましたが、適切な設
置場所に苦慮している状況でございます。そこで、適応指
導教室の在り方も含め、市内小学4年生から中学3年生ま
での全保護者に対し、学校を通じてアンケート調査を実施
したところであり、今後、得られた結果を参考に、適応指
導教室の在り方についてさらに検討して参ります。

 最後に、メタバースを利用した仮想教室の実施について
でございますが、主な利点といたしましては、まわりとの
コミュニケーションが苦手な子供も、仮想教室内の自分の
分身であるアバターを介することで、他者とのコミュニケ
ーションが気軽にとれるようになったり、不登校の子供に
も自宅以外での居場所ができ、社会との接点を持つきっか
けになることが期待されています。

一方、導入については、技術的な課題、運営体制の構築、
適切な教育プログラムの編成、児童生徒のプライバシー保
護等、取り組まなければならない課題もございます。

私自身も、メタバースを利用した不登校対応については、
今回の議員からのお話や資料提供により理解を深めること
が出来ました。今のところは資料上での認識の段階ではあ
りますが、仮想教室の取り組みは、不登校の児童生徒に対
して、学習する機会や場を広く提供することが可能になる
など、有意義な取組みの一つであると捉えており、今後調
査・研究を進めて参ります。
以上でございます。

〇再 問 
ありがとうございました。
不登校の児童生徒が令和4年度は前年に比べて38名も減
少して55名との事。また、令和5年7月末では不登校の
児童生徒が31名との事で年々減少しているとのご答弁で
した。
また、つつじ学級の在籍者数も前年より減少しているよう
です。
これも現場の教職員の皆様の努力の成果ではないかと思い
ますが、今後も子供達のわずかなサインを見落とさずに、
常にコミュニケーションをとり子ども達の気持ちに寄り添
って、楽しい学校生活を送れるように努力を重ねて欲しい
と思います。

適応指導教室の在り方も保護者の皆さんの意見も参考に検
討するとの事ですが、十分にアンケート結果を吟味してよ
り良い方向性を示して頂くようお願いいたします。

メタバースを利用した仮想教室については、多くの課題が
あるとの事ですが、東京都教育委員会は、「バーチャル・ラ
ーニング・プラットホーム」というシステムを開発し運用
を開始しています。また、九州の熊本市、我々が視察に行
った北海道の帯広市など全国各地でメタバースを使った仮
想教室が開設されており、埼玉県戸田市には7月に永岡文
部科学大臣が「メタバース登校」への取り組みを視察に行
っております。
永岡大臣は視察の最後に「参加している子ども達はゲーム
感覚があるようで、とても楽しそうだった。オンラインを
含め、一人一人の子どもに合った支援が不登校対策に効果
を上げていることがよく分かった。こうした試みを全国に
広げていきたいという気持ちは文科省全体が持っている」
と発言しています。
また、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対
策「COCOLOプラン」の中でも、不登校の児童生徒す
べての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環
境を整える。オンラインによる広域支援。メタバースの活
用について、実践事例を踏まえ研究するとあり、国として
の姿勢を示しています。

そこで再問いたしますが、メタバースによる仮想教室につ
いて調査・研究を進めるとのことですが、どのように進め
ていくのかお伺いいたします。

○答 弁 :阿部教育長
 岸田議員からのご再問にご答弁申し上げます。
メタバースの活用は、不登校児童生徒への支援に新たな展
望をもたらすものと期待をしております。
今後の調査研究についてでございますが、主な調査項目と
いたしましては、教育内容とカリキュラムの効果や実用性、
児童生徒の反応や教育者の意見、取り組みの持続可能性、
そして、財政的側面等について調査を行い、本市における
メタバースの有効性を検証する材料とすることでございま
す。
まず、調査の初期段階としてウェブ調査を行い、インター
ネットを活用して先進地の教育実践やメタバースの取組事
例などを収集します。さらに、電話やオンライン会議ツー
ルを活用し、関係者にお話を伺うことで、より詳細な情報
を得たいと考えております。

なお、今後の日程やその他の調整が整えば、仮想教室を実
施している自治体の視察要請を行い、メタバースの取組が
どのように運用され、どのような効果や課題があるのか等、
調査できればと考えております。
以上でございます。

○要 望
 ありがとうございました
 厚生労働省の『「社会的ひきこもり」に関する相談・援助
状況実態調査報告」』によれば、就学・就職をせず、自宅中
心の生活が6ヶ月以上続いている人で、疾患がなく、家族
以外の人と親密な関係を維持していない人を「ひきこもり」
と規定していますが、ひきこもりの内、小中学時代に不登
校を経験した人は約3割だそうです。
同調査によれば、引きこもりの人の不登校経験の有無は、
小学校・中学校いずれかで経験があるのが33.5%で、社会
的引きこもりにおちいっている人の3人に1人が、小・中
学時代に不登校を経験しているということになります。
小中学校のときに不登校におちいり、長期間の不登校が継
続してしまった場合、単に学校に行けないというだけでな
く、社会との接点を失い、社会的ひきこもりへと発展して
いく恐れがあります。
不登校の原因は、児童生徒それぞれに違うと思いますが、
長期間不登校になって再び学校に登校するのは大変な勇気
がいると思います。
そんなときに、自分の居場所があり気軽に相談できる人な
どがいれば、安心して自分を見つめ直し、他人とのコミュニ
ケーションも取りやすくなるのではないでしょうか。

今回、提案したメタバースによる仮想教室はその入り口に
なるのではないかと思います。
自分自身では面と向かって言えないことも、自分の仮想分
身のアバターを使って、アバター同士で話をしたり、カウ
ンセラーに相談したりすることは容易に出来ると思います。

デジタル時代に育ってきた、Z世代の子ども達が学校での
リアルな対人関係などで登校出来なくなった時に、バーチ
ャル・フリースクールで自分の居場所を見つけるのも、今
の時代の教育の一つの姿かも知れません。

不登校対策の一つとして、メタバースによる仮想教室につ
いて、十分に調査・研究をして頂き、本市に合ったシステ
ムやプラットホームを構築して頂く事を要望して、次の質
問に移らせて頂きます。


2.小学校における体育授業について
  (1)今年のプールを使っての授業は
  (2)プールが使えない場合の対応は
  (3)民間のプール施設の利用は

長くて暑かった夏休みも終わり、子供たちは先月末から元
気に学校に通っています
地球温暖化の影響でしょうか年々夏の気温も上がってきて
おり、今年の7月も最高気温が30度を超えたのが、31
日中24日もあり学校での活動も大変ではなかったかと思
われます。

夏場の体育の授業と言えば、プールを使っての水泳の授業
が多いと思いますが、本市での水泳の授業の現状をお伺い
いたします。
また、徳島県から発令される熱中症警戒アラートや暑さ指
数によって、屋外での運動が禁止される場合もあると聞い
ておりますが、その場合の対応についてもお伺いします。
次に、市内の小中学校に設置されているプールですが、ス
ポーツ庁の調査によりますと、全国の小中学校の屋外プー
ルは令和3年度は21,607か所と25年前に比べて2割
以上減少していて、民間の屋内プールを活用したり、複数
の学校でプールを共用したりして、管理を合理化する動き
が広がっているということです。
屋内プールの活用は維持管理など先生方の負担を軽減する
だけでなく、天候に左右されずに授業ができるというメリ
ットがあります。

屋内だと熱中症になる心配も少なくなり、雨が降っていて
も授業が出来ます。また、プールの水質の管理もしなくて
良いし、外部の専門の水泳の指導員が増えることで、子供
たちも自分たちの水泳のレベルに合わせた指導が受けられ
るので、上達も早いのではないでしょうか。
幸いにも、本市は民間の屋内プールが鴨島町と川島町に2
カ所あり、徒歩や送迎バスで利用するのには最適だと思い
ます。
学校にあるプール施設は今後も老朽化が進むことが考えら
れ、今後の修理費用や維持管理費が増大することや教職員
の負担軽減を考えて民間の屋内プールを使用しての水泳の
授業を行えばどうでしょうか、教育委員会の考えをお伺い
します。

〇答 弁 :阿部副教育長
 小学校における体育授業についてのご質問にご答弁申し
上げます。
今年のプールを使用した授業については、各小学校で6月
から開始しており、水遊びや水泳技術の習得、おして体力
向上を主な目的としています。
まず、市内小学校での水泳授業の実施については、1学期
の実施予定のうち、約8割が実施されています。
プールが使用できなかった主な理由といたしましては、気
温や水温が基準を下回ったことや急な天候不良、雷注意報
の発表等によるもの、加えて暑さ指数の値が「危険」を示
した場合においても、水泳指導を見合わせております。

また、プールが使用できない場合の代替えといたしまして
は、体育館での体育の授業、教室での保健の授業、別日に
振り替えての水泳授業あるいは、他教科への振替授業が行
われております。
最後に、民間プールの利用についてでございますが、議員
お話のとおり、民間プールを利用することでプール管理が
必要でなくなることや、天候に左右されることなく指導が
できる点では大きなメリットであると考えます。

 一方で、移動の手段が必要となったり、児童の安全確保
や指導のためにより多くの教員のサポートが必要になった
りするなど、定期的な民間プールの利用については、児童
や教員の新たな負担や時間のロスが生じることが予想され、
現在のところ水泳の授業では、学校に隣接するプールの活
用を図って参りたいと考えております。
しかしながら、将来的に学校プール施設の大規模改修が必
要となったり、気温上昇などの理由で屋外プールでの授業
の実施が困難となったりする場合においては、民間プール
の活用も視野に入れるなど、本市のプール運営の在り方に
ついて改めて検討したいと考えております。
以上でございます。


○要 望
 ありがとうございます
気温や天候不良のために、プールを使用する授業に関して
約2割が実施出来ずに、体育館や教室の授業に振り替えら
れた。民間のプール利用については、メリット・デメリッ
トもあるが当面は学校のプールを使用し、将来的には検討
するとのご答弁でした。
私は鴨島小学校出身ですが、私の小学校時代は学校にプー
ルが無く、水泳の授業は今の鴨島公民館駐車場の場所にあ
った町民プールまで先生の引率で通っていました。小さな
幼児用プールと、大きくて深い50mプールがあって、泳
ぐのが怖かった思い出があります。

泳ぐということは、自転車を乗るのと一緒で、小さい時か
ら学ぶと体が覚えていていくつになっても泳ぐことができ
るそうです。
今年も、全国各地で水難事故が起こり、子どもが川や海で
おぼれて亡くなるニュースも流れています。
幼いうちに泳ぎを覚えることは、自分の命を守る上でも大
切な事だと思います。
そこで、小学生低学年の児童達だけでも、民間のプールで
水泳の授業を受けさせてはどうでしょうか?
水泳の経験の無い複数の子ども達に、1から教えるのは一
人の先生では大変な事だと思います。民間のプールには水
泳の指導員もおり、幼児から水泳の指導を行っているので、
外部コーチとして低学年の子ども達に水泳の指導を行って
もらえば、先生方の負担も減るのではないでしょうか。
移動につきましても、鴨島地区では民間プールに一番遠い
牛島小学校で約4kmn距離、車で9分程度、川島の民間
プールでは一番遠い高越小学校からは約9.5kmの距離、
車で約18分の距離です。
またどちらの民間プールも送迎バスを持っているので、利
用すれば学校側の負担も少ないと思います。
低学年の内から、水泳に親しんでおけばその後の水泳の授
業も進めやすくなるのではないでしょうか。
答弁は求めませんが、今後も温暖化が進み、暑さ指数や熱
中症警戒アラートが発令され、屋外での運動禁止が連日続
くのも避けられないと思われますので、しっかりと検討し
て頂く事を要望して、次の質問に移りたいと思います。


3.体育館への空調設備設置は
  (1)山瀬小学校体育館のエアコンの使用状況は
  (2)夏場の体育授業の内容は
  (3)避難所としても空調設備の整備は

先程の質問でも申しましたが、猛暑日という言葉が度々聞
かれるようになりました。これは気象庁が決められた気温
を越えた時に使用して、警戒を呼び掛ける言葉です。
 最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上35℃未満
を真夏日、25℃以上30℃未満の日を夏日と言います。
 この猛暑日という言葉が使われだしたのは、2007年から
でありそれ以前の66年間で猛暑日が2日以上あった年は8
年しかなかったからです。
 しかし現在では、夏場になると毎日の様に全国で猛暑日が
発表され、徳島県でも今年の7月に真夏日が25日、猛暑日
が2日、8月も真夏日が25日、猛暑日が2日ありました。

 猛暑日や真夏日そしてその日数の増加は、私たちの生活に
大きな影響を及ぼします。その一つが「猛暑日」と共に予報
用語に追加された「熱中症」です。
昔は日射病と呼ばれていた熱中症は、毎年多くの方が救急搬
送されたり、最悪の場合、死に至ることもある怖い病気です。
 先月22日には、北海道伊達市の小学校で小学2年生の女
児が、屋外の体育の授業が終わって移動中に倒れて、意識の
ない状態で救急搬送されましたが、病院で死亡が確認され、
熱中症の疑いがあるとの事でした。女児が倒れたのは午前1
1時50分頃で教室に戻る途中で、体育の授業ではボール投
げや鉄棒、うんていを行っており、教員ら7人が児童に水分
補給をさせており、この女児も水分を取っていたそうです。
伊達市内ではこの日は、午後0時41分に最高気温33.5度
を記録していたそうです。
 このような悲しい事故を防ぐためには、学校においても教
室だけでなく、体育館にもエアコンを設置して快適に運動が
出来る環境を整えるべきではないでしょうか。
 徳島県の後藤田知事は、令和5年9月補正予算の知事査定
において、夏場の危険な暑さへの対策として、全ての県立学
校の体育館に空調設備を設置するための設計に着手すると説
明し、「『熱中症対策をしっかりと』と私どもも言いながらも、
現実は体育館で冷房のない所で子ども達に運動させている。
こういうことは矛盾している。これは早急に補正予算で対応
していただきたい」と述べ、県立学校施設の機能強化に積極
的に取り組む姿勢を示しています。
 本市の小中学校においても同じことが言えるのではないで
しょうか。
 そこで、
  (1)山瀬小学校体育館のエアコンの使用状況は
  (2)夏場の体育授業の内容は
  (3)避難所としても空調設備の整備は
    以上3点、お伺いします

〇答 弁 :馬郷副教育長
 体育館への空調設備設置は、のご質問のうち教育委員会教
育総務課分についてご答弁申し上げます。
 山瀬小学校体育館改築の計画当初、教育委員会としまして
は、小学校の体育館であるため、部活動での使用もなく、夏
休みもあることから使用頻度も多くないため、空調設備は考
えておりませんでした。
 しかし、山瀬小学校体育館は、災害時には避難所となりま
す。
近年の災害は、各地で頻繁に起こっており、本市もいつ被災
するか解らない状況であったことから、設計業務を進める中
で、空調の設備費用・維持管理費を調査検討し、関係部局と
協議した結果、防災機能強化のため空調を整備することにし
ました。
 そこでご質問の「山瀬小学校体育館のエアコンの使用状況
は」についてでございますが、小学校体育館は学校教育に支
障のない範囲で市内の団体にご利用いただいております。空
調設備を利用して頂く場合は、体育館使用料に加え、ランニ
ングコストと同程度の1時間当たり4,400円をお支払いい
ただくこととしており、今のところ市内団体の空調利用はご
ざいません。
 そのため、冷房・暖房とも山瀬小学校の児童が体育館を使
用する機会に、点検運転を兼ね、年に数回程度利用していた
だいております。
 次に、「避難所としても空調設備の整備は」についてでござ
いますが、規模の大きな指定避難所といたしましては、鴨島
は「日本フネン市民プラザ」が、川島は「交流センター」が、
山川は「山瀬小学校体育館」が、美郷では「ふるさとセンタ
ー」と旧町村に1カ所ずつ整備しております。
 これらを加えた市内77箇所ある指定避難所のうち、空調
設備が整っている施設は52箇所ございます。
学校体育館への空調設備につきましては、補助率1/3の学校
施設環境改善交付金を活用することができますが、断熱性が
あることが要件となっております。

 市内の学校体育館につきましては、屋根・建具・壁・床下
など断熱性確保の工事も要することから、学校体育館への空
調設備設置につきましては、設置費用やランニングコストを
検証し、加えてレンタルの移動式エアコン、スポットエアコ
ンなどもあることから総合的に勘案した上で、出来る限り避
難所機能が充実するよう調査研究して参りたいと考えており
ます。
以上でございます。

○答  弁  :阿部副教育長
 続いて、体育館への空調設備設置についてのご質問のうち、
学校教育課分についてご答弁申し上げます。
 夏場における体育授業、主に6月から7月末までの状況に
ついては、
 小学校においては、体育授業のほとんどが水泳や水遊びに
充てられております。水泳・水遊びを行うことができない場
合には、体育館での体育授業あるいは、教室で保健体育の授
業等を行っています。
 なお、体育館で実施される内容といたしましては、マット・
跳び箱運動の器械体操、ソフトバレーボール等のボール運動、
表現運動等がございました。
 中学校においては、この時期に保健体育の授業を多く設定
しており、その他には、水泳、器械運動やバレーボール等を
行っています。
 夏場の体育授業においては、熱中症警戒アラートや暑さ指
数を把握した上で、児童生徒の健康面を第一とした指導を行
っています。
以上でございます。

○ 要 望
ありがとうございます
山瀬小学校の空調設備は、定期点検以外ほとんど使用して
いない、
夏場の体育の授業は、熱中症警戒アラートや暑さ指数で運
動ができない場合には児童生徒の健康面を考えて教室での
授業としている。
避難所としては、旧町村に1カ所ずつ整備しているとのご
答弁でした。
本市においては、地球温暖化による気温上昇による夏場の
教育環境の悪化をいち早く察知し、県下の他の市町村に先
駆けて普通教室に空調設備を設置し、現在は、音楽室や理
科室などの特別教室への設置を進めていると聞いています。

今年の夏は猛暑日が続きましたが、9月に入ってもその勢
いはあまり衰えていません、これから小学校では運動会の
練習等が始まると思いますが、暑い運動場より涼しい体育
館で練習ができれば子供達も十分な練習が出来て、保護者
の皆さんも安心できると思います。
山瀬小学校の体育館には空調設備があるので、ぜひ体育の
授業に実験的に使用してみてその効果を検証してみてはど
うでしょうか。

小中学校の体育館は災害時の避難場所となっておりますが、
他にもスポーツ少年団、地域の社会体育などで利用する場
合も多いと思われます、体育館利用者全体の健康面を第一
に考えていただき、市内の小中学校への空調設備の設置を
要望して。私の一般質問を終わらせていただきます。

事務所のご案内

  • tel : 0883-24-8660
  • fax : 0883-26-0588