令和6年吉野川市議会6月定例会 一般質問
1.被災時の避難所の衛生確保について
(1)被災時のインフラ復旧の対策は
(2)シャワーシステムの導入は についてであります
今年の元旦に発生した能登半島地震から半年が経ちまし
たが、被災地の復旧・復興に向けて、本市の職員はもち
ろんのこと全国各地から行政職員やボランティアの方々
が汗を流されておりますことに、深く敬意を払いたいと
思います
能登半島では、仮設住宅の建設も進んでいますが、5月
1日現在でまだ4,600人余りの人々が避難所生活を余儀
なくされているとのことです。
また、能登半島全体での被災した電気・水道などのイン
フラの復旧も4月までの長期間を要したとの事であります。
被災時の給水インフラの復旧には、災害の規模、被害の
程度、地域の準備状況、および復旧作業の効率などに
よって変わってきますが、
小規模な災害(例えば局地的な断水や小規模な地震)の
場合で、数日から1週間程度、中規模な災害(中規模の
地震や台風)の場合には1?2週間程度、大規模な災害
(大地震や大規模な洪水)などの場合には数週間から数
カ月かかる場合があると言われております。
能登半島でも、七尾市の市内全域の断水が復旧したのが
4月4日で復旧に4カ月かかっております。
給水インフラ復旧までの一時的な対策としては、タン
クローリーなどでの緊急給水ポイントを設置しての給
水活動や飲料水確保のためにボトルウォーターの配布
等が行われますが、給水ポイント等から自宅や避難所
までは自分で運ばなくてはなりません。
飲料水以外の生活用水は、手を洗ったり、トイレを
流したり、調理に使ったり、食器を洗浄するために使
われ、一般的に1人1日当たり10?20リットル
は必要とされています。
災害発生直後には、飲料水等が必要となり、しばらく
すると入浴や洗濯などの生活維持のための水も必要と
なってきますが、給水管が復旧するまで、水道の蛇口
からの給水は望めません。
しかし、避難所における衛生確保での感染予防や身体
の清潔を保つためには入浴やシャワーなどの設置は非
常に重要ではないでしょうか、その理由として
1つには身体の清潔を保つため
・長期間避難生活を送る場合、身体の清潔を保つことは
健康維持に不可欠です。また、シャワーを利用すること
で汗や汚れを落とし、感染症の予防につながります。
2つ目として、精神的な安定を得られる
・シャワーを浴びることは、ストレス解消やリラックス
効果があり、避難生活の中での精神的な安定に寄与します。
3つ目として、感染症の予防
・災害時には衛生環境が悪化しやすく、感染症のリスク
が高まります。シャワー設備を整えることで、皮膚病や
感染症の予防ができます。
4つ目として、全体の衛生管理
・多くの人々が共同生活を送る避難所では、衛生管理が
重要です。定期的なシャワーは避難所全体の衛生環境
を改善し、病気のまん延を防ぎます。
よって、避難所でのシャワーの設置は、被災者の健康と
衛生を維持するための重要な対策の一つです。特に長期
にわたる避難生活が予想される場合には、早急にシャワ
ー設備を整える事が望まれます。
先日、徳島県が、大規模災害が発生した際の避難所の
衛生確保を図るため、美馬市出身のベンチャー企業が開
発した「水循環シャワーシステム」の実演説明会を県防
災センターで実施し、利用手順などの説明をおこなった
そうです。県の担当者が、「シャワーで利用した水をろ過
して繰り返し使える機材の特徴を示し、能登半島地震の
被災地で断水した避難所で活用されており、避難住民の
生活の質向上に役立っている」との説明があったそうです。
県下では、美馬市と松茂町が各1基を保有しており、
能登半島地震発生後に石川県輪島市へ送り現地で使用
されているそうです。
そこでお伺いいたしますが、地震等の災害の被災時
に本市の水道などのインフラ復旧の対策はどうなって
いるのか?
また、この水循環シャワーシステム等の導入などについ
て、どのように考えているのか質問いたします。
○ 答 弁 藤岡危機管理局長
被災時の避難所の衛生確保についてご答弁申し上げます
まず、被災時のインフラ復旧の対策についてはですが、
市地域防災計画にいおいて、災害復旧・復興の基本方針
として、被災地域の再建を行うために、被災の状況、関
係公共施設管理者の意向等を勘案しつつ、県等の関係機
関と協議を行い、復旧・復興の基本方針を定め、公共
インフラの災害復旧については、公共土木施設や農林業
施設、水道施設などの各施設ごとに計画を立て、災害
復旧対策に取組むこととしております。
次に、シャワーシステムの導入についてですが、
地震などによる大規模災害が発生した場合には、長期
間にわたり電気や水道施設などの日常生活に欠かす事
のできないライフラインが使用できなくなることや避
難生活の長期化により、衛生面の確保や避難者自身の
体調管理等の問題が発生することが考えられます。
このため、避難所運営において、食料や飲料水の確保
とともに、避難者が抱えるストレスを緩和し、感染症
等の発生を防ぐことが求められることから、自衛隊等
による入浴支援が行われ、避難所のケアや衛生面の確
保に努められている事例が報告されております。
議員ご提案の避難所における水循環シャワーシステム
等の導入ですが、まず、導入するメリットとして、避
難者の身体の清潔を保つことや疲弊したストレスの解
消にも繋がること、避難所の衛生環境を整え、感染症
の発生を防ぐこと、また、限りある水資源を最大限有
効に活用できるなど、議員お話のとおりであると認識
しております。
一方、デメリットとして、1台あたりの導入に要する
コストが約700万円と高額であり、また、避難者全
員が使用するためには複数台導入しなければならない
などの問題があります。
こうした中、去る6月4日に開催されました四国知事
会議におきまして、「国に対してシャワーやトイレカー
などの衛生設備を全国の地域ブロックごとに配備する
よう提言するとの報道もありました。
水循環シャワーシステムは、避難所における衛生面の
確保や避難者のストレス解消などに十分役立つことは
認識しておりますが、導入に係る費用が高額である
ことや複数台必要であることなど単独の自治体で所有
するより広域的な整備が効果的であると思われること
から、まずは、国や県に対して要望して参りたいと考
えております。 以上でございます。
〇要 望
ありがとうございました
水循環シャワーシステムは、高額だから市では購入が
難しいので県や国に要望する。とのご答弁でしたが、
消防庁が指定避難所の生活環境改善、感染症対策と
して、地方財政措置で「生活環境改善・感染症対策」
として「緊急防災・減災事業債」として交付税算入率
70%でシャワー等の設置を対象としておりますので
今後も市での購入を検討頂くことを要望して次の
質問に移りたいと思います。
1.被災時の避難所の衛生確保について
(1)被災時のインフラ復旧の対策は
(2)シャワーシステムの導入は についてであります
今年の元旦に発生した能登半島地震から半年が経ちまし
たが、被災地の復旧・復興に向けて、本市の職員はもち
ろんのこと全国各地から行政職員やボランティアの方々
が汗を流されておりますことに、深く敬意を払いたいと
思います
能登半島では、仮設住宅の建設も進んでいますが、5月
1日現在でまだ4,600人余りの人々が避難所生活を余儀
なくされているとのことです。
また、能登半島全体での被災した電気・水道などのイン
フラの復旧も4月までの長期間を要したとの事であります。
被災時の給水インフラの復旧には、災害の規模、被害の
程度、地域の準備状況、および復旧作業の効率などに
よって変わってきますが、
小規模な災害(例えば局地的な断水や小規模な地震)の
場合で、数日から1週間程度、中規模な災害(中規模の
地震や台風)の場合には1?2週間程度、大規模な災害
(大地震や大規模な洪水)などの場合には数週間から数
カ月かかる場合があると言われております。
能登半島でも、七尾市の市内全域の断水が復旧したのが
4月4日で復旧に4カ月かかっております。
給水インフラ復旧までの一時的な対策としては、タン
クローリーなどでの緊急給水ポイントを設置しての給
水活動や飲料水確保のためにボトルウォーターの配布
等が行われますが、給水ポイント等から自宅や避難所
までは自分で運ばなくてはなりません。
飲料水以外の生活用水は、手を洗ったり、トイレを
流したり、調理に使ったり、食器を洗浄するために使
われ、一般的に1人1日当たり10?20リットル
は必要とされています。
災害発生直後には、飲料水等が必要となり、しばらく
すると入浴や洗濯などの生活維持のための水も必要と
なってきますが、給水管が復旧するまで、水道の蛇口
からの給水は望めません。
しかし、避難所における衛生確保での感染予防や身体
の清潔を保つためには入浴やシャワーなどの設置は非
常に重要ではないでしょうか、その理由として
1つには身体の清潔を保つため
・長期間避難生活を送る場合、身体の清潔を保つことは
健康維持に不可欠です。また、シャワーを利用すること
で汗や汚れを落とし、感染症の予防につながります。
2つ目として、精神的な安定を得られる
・シャワーを浴びることは、ストレス解消やリラックス
効果があり、避難生活の中での精神的な安定に寄与します。
3つ目として、感染症の予防
・災害時には衛生環境が悪化しやすく、感染症のリスク
が高まります。シャワー設備を整えることで、皮膚病や
感染症の予防ができます。
4つ目として、全体の衛生管理
・多くの人々が共同生活を送る避難所では、衛生管理が
重要です。定期的なシャワーは避難所全体の衛生環境
を改善し、病気のまん延を防ぎます。
よって、避難所でのシャワーの設置は、被災者の健康と
衛生を維持するための重要な対策の一つです。特に長期
にわたる避難生活が予想される場合には、早急にシャワ
ー設備を整える事が望まれます。
先日、徳島県が、大規模災害が発生した際の避難所の
衛生確保を図るため、美馬市出身のベンチャー企業が開
発した「水循環シャワーシステム」の実演説明会を県防
災センターで実施し、利用手順などの説明をおこなった
そうです。県の担当者が、「シャワーで利用した水をろ過
して繰り返し使える機材の特徴を示し、能登半島地震の
被災地で断水した避難所で活用されており、避難住民の
生活の質向上に役立っている」との説明があったそうです。
県下では、美馬市と松茂町が各1基を保有しており、
能登半島地震発生後に石川県輪島市へ送り現地で使用
されているそうです。
そこでお伺いいたしますが、地震等の災害の被災時
に本市の水道などのインフラ復旧の対策はどうなって
いるのか?
また、この水循環シャワーシステム等の導入などについ
て、どのように考えているのか質問いたします。
○ 答 弁 藤岡危機管理局長
被災時の避難所の衛生確保についてご答弁申し上げます
まず、被災時のインフラ復旧の対策についてはですが、
市地域防災計画にいおいて、災害復旧・復興の基本方針
として、被災地域の再建を行うために、被災の状況、関
係公共施設管理者の意向等を勘案しつつ、県等の関係機
関と協議を行い、復旧・復興の基本方針を定め、公共
インフラの災害復旧については、公共土木施設や農林業
施設、水道施設などの各施設ごとに計画を立て、災害
復旧対策に取組むこととしております。
次に、シャワーシステムの導入についてですが、
地震などによる大規模災害が発生した場合には、長期
間にわたり電気や水道施設などの日常生活に欠かす事
のできないライフラインが使用できなくなることや避
難生活の長期化により、衛生面の確保や避難者自身の
体調管理等の問題が発生することが考えられます。
このため、避難所運営において、食料や飲料水の確保
とともに、避難者が抱えるストレスを緩和し、感染症
等の発生を防ぐことが求められることから、自衛隊等
による入浴支援が行われ、避難所のケアや衛生面の確
保に努められている事例が報告されております。
議員ご提案の避難所における水循環シャワーシステム
等の導入ですが、まず、導入するメリットとして、避
難者の身体の清潔を保つことや疲弊したストレスの解
消にも繋がること、避難所の衛生環境を整え、感染症
の発生を防ぐこと、また、限りある水資源を最大限有
効に活用できるなど、議員お話のとおりであると認識
しております。
一方、デメリットとして、1台あたりの導入に要する
コストが約700万円と高額であり、また、避難者全
員が使用するためには複数台導入しなければならない
などの問題があります。
こうした中、去る6月4日に開催されました四国知事
会議におきまして、「国に対してシャワーやトイレカー
などの衛生設備を全国の地域ブロックごとに配備する
よう提言するとの報道もありました。
水循環シャワーシステムは、避難所における衛生面の
確保や避難者のストレス解消などに十分役立つことは
認識しておりますが、導入に係る費用が高額である
ことや複数台必要であることなど単独の自治体で所有
するより広域的な整備が効果的であると思われること
から、まずは、国や県に対して要望して参りたいと考
えております。 以上でございます。
〇要 望
ありがとうございました
水循環シャワーシステムは、高額だから市では購入が
難しいので県や国に要望する。とのご答弁でしたが、
消防庁が指定避難所の生活環境改善、感染症対策と
して、地方財政措置で「生活環境改善・感染症対策」
として「緊急防災・減災事業債」として交付税算入率
70%でシャワー等の設置を対象としておりますので
今後も市での購入を検討頂くことを要望して次の
質問に移りたいと思います。
今後の予定
- 11月27日 俳句の会
- 11月29日 バレーボール練習
- 11月30日 近畿至誠会
- 12月1日 NPO法人江川エコフレンド定期清掃作業
- 12月1日 鴨島地区人権フェスティバル
他 96 件