薫風会・郷土麻植会・公明党・民主クラブ合同視察研修
日 時:平成27年5月12日 午後1時30分から3時40分
場 所:兵庫県赤穂市役所第2委員会室
参加者:薫 風 会 河野利英、枝澤幹太、近久善博、細井英輔、岸田益雄
郷土麻植会 藤原一正、岸田秀樹・ 公明党 相原一永・民主クラブ 北川 麦
視察先対応者
赤穂市議会 副議長 藤友 俊夫
〃 議会事務局 総務課長 橋本 政範
〃 〃 庶務係長兼議事係長 笠原 智子
赤穂市市民部市民対話課まちづくり係市民相談係長 丸尾 誠
赤穂市市長公室 企画広報課長 平野 佳秀
〃 企画広報課企画政策係長 渋江 慎治
○早かごセミナーについて
事業概要
・事業の目的
市民に開かれた市政を推進するため、現在実施している市長対話活動に加え、
職員が市民の要望によって地域に出向き、市の事業や制度等について説明し、
市民が知りたい情報を伝えるとともに、市民の生の声を市政に反映させること
によって、市民のまちづくりへの参加を推進することを目的とする。
・制定の理由
赤穂市に在住、在勤もしくは在学する者で構成するおおむね10人以上の
グループ、団体の希望する日時及び場所に、職員を派遣することによりセミ
ナーを開催する。
その手続きや費用負担等、事業実施に必要な事項を定める。
・施行期日 平成16年5月1日から
要 領
(1) 開催
・赤穂市に在住、在勤、在学する者で構成するおおむね10人以上の
グループ、団体の希望する日時及び場所に職員を派遣しセミナーを開催
・市が日時、場所、テーマを設定し市民に呼びかけ応募した者を対象に
セミナーを開催。
(2) テーマ
市があらかじめ掲示した講座テーマのなかから団体等が選択。
合計2時間以内であれば、複数のテーマを選択することができる。
(3) 開催時期
年末年始と準備中の4月を除いた日
時間は 平日 午前10時 〜 午後9時
土日祝日 午前10時 〜午後5時
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,年度当初の人事異動があった場合には、説明出来る担当者が残っているのか?
A,出来るだけ職員も研修を行っているが、判らない質問等は持ち帰っている。
Q,市民が選んでいないテーマも見受けられるが?
A,やはり市民生活に身近なテーマの方が選んでもらいやすい。
「行政のしくみ」等のテーマは、人気が無い。
Q,安全・安心のセミナーは、どのような団体からの希望が多いのか?
A,生協さんや自治会からの希望が多い。
Q,人気のないテーマや内容を変更しようとは思わないのか?
A,各担当部署に任せている。
Q,テーマ「介護保険制度の基礎知識」は人気があったようだか?
A,昨年度は、介護保険の見直しがあったので回数が多かったようだ。
Q,市が提案して市民が選ぶ形になっているが、市民からテーマの提案はないのか
A,市民からの要望に対しては臨機応変に対応出来るようにしていきたい。
Q,セミナーの周知の方法は
A,ホームページに掲載、広報「赤穂」でのPR、PTA総会などで配布しているが
もっと市民に周知するのは今後の課題でもある。
Q,市長と市民の会話の場はあるのか?
A,今年度より「まちづくり市長懇談会」を、旧地区ごとに実施する予定である。
Q,市民対話課は何人いるのか?
A,現在9名です。
Q,2時間以内なら、複数のテーマを選んでも良いのか
A,良いです。
○赤穂市定住支援推進事について
昨年、初めて50000人を切って、49769人となった。
平成18年10月より、 まず雇用、子育て 支援、住宅取得支援、生活環境の
整備(子育て・医療)、安全安心、交通施策整備を行う必要がある。
(1)ホームページで「定住へのお誘い」
(2)リーフレット・パンフレットの発行
(3)転入者定住支援金交付事業
転入したものに、総額30万円分の商品券を交付
(4)新婚世帯家賃助成事業
上限1万円の家賃助成(商品券)
(5) 若者世帯住宅取得支援金交付事業
20万円分の商品券支援
(6)空き家情報バンクの運営
(7)定住相談会の実施
(8)グループ穂愛留(ホメール)
(9)その他の定住施策
「赤穂市・備前市・上郡市」東備西播定住自立圏の取り組みを行っている
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,定住支援ガイドブックを何処に置いているのか?
A,神戸三宮駅前そごうの市町村PRコーナーや大阪のホテルの活性化センター
などに置いている。
Q,助成金や支援金は商品券で支給されているが、商品券の使用期限や換金方法は?
A,使用期限は平成32年(この事業の終了予定期限まで)までである。
換金は商品券を商工会議所に持って行き現金と交換する。市は商品券を発行する
時に商工会議所に現金で支払っている。
Q,換金手数料は発生するのか?
A,今までは0だったが、今後は市が商品券の印刷費用を負担するようになった。
Q,商品券は、金券(現金)として使用出来るのか?
A,商工会議所加盟店でしか使用出来ない。
Q,現金での交付は考えなかったのか?
A,市内経済の振興を考えて商品券とした。
Q,コンビニ等でも使用出来るのか?
A,個人で行っていて、商工会議所に登録されているコンビニでは使用できる。
Q,大型店では使用出来ないのか?
A,使用出来ない、イオンでも使用出来ない。
Q,どのような業種の商店での利用が多いのか?
A,電気店や日用品販売店での使用が多い。
Q,今後はどのような方針で行くのか?
A,企業誘致を積極的に行い、雇用の促進を図りたい。
所感
赤穂市の「早かごセミナー」は、市役所の各部署から多岐にわたってテーマが
提示され市民の方が選択できるようになっているが、いかんせん利用状況が寂し
い気がする。職員の方も、毎年テーマや内容を見直しているそうだが、もっと市民
目線での周知やPRを進めれば良いと思う。開かれた市政を市民に理解してもらう
ために職員を通して市民に説明する良い機会となると思うので、吉野川市でも参考
にすれば良いと思った。
「定住支援推進事業」については、支援金等を市内で流通する商品券で交付すると
いうアイディアは、市内の経済活性化につながり見習うべき事業だと思う。
吉野川市でも現在育児用品購入費助成事業や吉野川市新婚世帯家賃補助事業を実施
しているが、今夏に発行予定の「域内プレミアム付き商品券」などと上手に組み合
わせて、市内の経済活性化を図る上で、商工会議所や商工会と連携し、利用出来な
いものだろうか。
○赤穂市の概要
赤穂市は兵庫県の西南端、岡山県との県境にあり、まちのほぼ中央を名水百選に
選ばれた千種川が流れています。また、南は播磨灘に面し、海岸線は瀬戸内海国
立公園の一角を占めています。気候は温暖で雨量が少ない典型的な瀬戸内海型気
候に属しています。
市域は、先土器時代などの古代遺跡が多く残る北部、河口デルタ上に発達した
旧城下町の中心部、塩田の開発によって開かれた南部、天然の良港に恵まれた
坂越地区の4つの特色ある地区に大別できます。
日 時:平成27年 5月13日 午前10時から
場 所:兵庫県丹波市役所
参加者:薫 風 会 河野利英、枝澤幹太、近久善博、細井英輔、岸田益雄
郷土麻植会 藤原一正、岸田秀樹・公 明党 相原一永・民主クラブ 北川 麦
視察先対応者
丹波市教育委委員会 教育部 部 長 田淵 慎
〃 事務局課長兼家庭相談所室長兼児童館長 吉見 和幸
〃 教育部こども園推進課長 上田 貴子
認定こども園係長 高見 智之
認定こども園係 主査 義積 祥明
丹波市議会 議長 奥村 正行
丹波市議会 事務局長 安田 英樹
○認定こども園の認定について
取り組みの概要
平成18年 5月 タスクフォース最終報告
平成18年10月 丹波市幼児教育 及び保育のあり方検討委員会から報告
平成18年12月 丹波市こども園に関する基本方針 策定
平成19年 4月 認定こども園「よしみ」開園
平成20年3月 丹波市認定こども園教育課程・保育課程 策定
・タスクフォースの取組
・小中学校のあり方
・保育園のあり方
・公民館事業、社会教育施設のあり方
・救急医療体制のあり方(日赤問題含む)
・丹波市こども園補助金
・こども園運営費補助金 定員×45000円
・保育費用補助金 従来通りの保育所運営費
・こども園施設整備費補助金 新設;定員×280万円
改修;定員×200万円
用地;市が取得して無償貸与
・モデル事業実施補助金 モデル園当たり 130万円限度
・事務職員配置補助金 年額 150万円
・子育て支援専門員配置補助金 子育て支援専門員 年額200万円限度
・通園バス運営補助金 通園バス利用園児数×月額1500円
・通園バス購入補助金 定員×25000円限度
・こども園運営法人設立推進補助金
職員人件費は200万円〜100万円限度・事務局経費は50万円
・ こども園移行期にかかる教育・保育ステップアップ補助金
補助対象とする期間は、5年間から3年間
・こども園経営基盤安定化補助金
・看護師配置事業補助金 看護師の就労月数に20万円を乗じる
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,町村合併前の旧町での地域ごとの教育に対する温度差があったと思うが?
A,幼保を一元化して認定こども園を作って民営化することに対しては、反対
の意見もあったが教育委員会と福祉事務所が一緒になることで、説明しや
すくなった。幼稚園・保育所の統合にも反発があったが、粘り強く説明を
して理解を得た。以前から地域の方々がお金を出し合って法人を作ってい
たので、移行し易かった。現在残っている柏原地区は公立の学校しか無い
ので、理解が得にくく苦労している。
Q,定員より多めのこども園があるが、越境する園児もいるのか?
A,特別支援の子どもを除いて、ほぼ地元のこども園に通っている。
Q,園舎や園の面積がこども園によって違うようだが?
A,園の用地に関しては、市が手配している、敷地は5000m2を基本と
している。社会福祉法人から移行した場合は、若干面積に違いがある。
Q,園舎に関しては?
A,老朽化した園舎については、ケースバイケースである。地域の判断に任
せている。
Q,市民が窓口に行った場合に、こども園に関しては、ワンストップで手続き
出来るのか?
A,どこの支所に行っても、一つの窓口で手続き出来るようになっている。
Q,元々公立保育所に在籍していた、保育師の身分はどうなっているのか?
A,公務員であるが、民営化が進んでいるので現場から事務方などへの転属
となる。
7割から8割は臨時職員なので、民営化になった時には雇い止めになる。
Q,社会福祉法人への転籍は進めているのか?
A,社会福祉法人の情報提供はするが、それ以上は出来ない。
Q,公立の幼稚園が多いが人数は?
A,正規職員は幼稚園で10名、保育所で20数名程度である。
Q,法人の給与体系は?
A,法人毎に違いはあるが、民間と公立では給与差が大きい。
Q,町村合併時に、当時の市長が認定こども園を公約に上げていたが現在は?
A,当時の市長が3期目で現在も頑張っている。
Q,市長の経歴は?
A,元は教育長をしていたので教育には明るい。幼稚園教育には熱心であった。
Q,認定こども園には、どの程度の経費がかかるのか?
A,約5億円から6億円かかる。10年間で施設整備だけで50億円かかって
いる。
合併特例債が使える間に、全部のこども園を仕上げたい。
Q,他の地区と比べて柏原地区では公立の幼稚園・保育所の統合が遅れている
ようだが?
A,平成29年度内に仕上げるのは厳しい状況だと考えている。
Q,1ケ所だけ幼保連携型でなくて、保育所型のこども園があるが?
A,元々、法人が保育所型で認可を受けていた。将来的には幼保連携型に移行
する予定。
Q,平成27年4月以降に、3つの認定こども園が開園予定とあるが、経費は?
A,3園で約20億円の予定である。
Q,小学校・中学校の統廃合の問題は?
A,平成22年に丹波市学校規模適正規模適正配置の基本方針を定めた。
小学校は学年で2クラス、中学校は3クラスと定めている。
青垣地区では、認定こども園に隣接して4つの小学校を統合して校舎を新築
する予定。
小学校統合については、地元の年寄り等から反対の意見もあったが、保護者
から統合の要望が大きくなったので、統合計画を進めた。
29年4月には小学校が開校する。この地区では、保・幼・小・中と一貫
した教育が出来るようになった。地区内に県立高校もある
Q,他の地区の進捗状況は?
A,地元と「すったもんだ」と協議しながら進めているが、なかなか結論が出
ない。
Q,こども園には看護師が配置されているようだが、施設内の設備はどのよう
なものがある?
A,約40m2の広さの教室を確保して、病児・病後児に対応している。
看護師1名で対応しているが、基本的には家庭内看病をお願いしている。
医者の許可を得て、登園した子どもを対象としている。
所感
丹波市は、市長の強い思いが教育委員会の職員にも伝わり、幼稚園・保育所
を統合した認定こども園の推進を市内各地域で展開している。また、小学校や
中学校の統廃合も併せて推進している積極性は、見習わなければならないとこ
ろが多い。
全国の地方都市では、何処でも直面している少子化問題を近未来の人口減を
予測しながら認定こども園や小中学校の統廃合といった問題は、教育委員会や
福祉部署だけの問題でなく市の将来を見据えた時に、市政全体で考えて行かな
ければならない。
丹波市でも計画を策定して10年経過しても、まだ道半ばとの事だが各地域
の住民や保護者との話し合いでは、かなり苦労されている様子が伝わってきた。
吉野川市では川田・美郷地区の小学校統合とこども園計画は進んでいるが、
市内全域の学校再編計画や認定こども園の問題はこれからの大きなテーマでも
ある。
地道に粘り強く地元との話し合いを続けて行くことと、ある程度のリーダー
シップの必要性を強く感じた。
丹波市の概要
丹波市は、兵庫県の中央東部に位置し市内西部を南北に日本標準時子午線
(東経135度線)が通っており、北東では京都府、南東では篠山市、南西
では多可町、南では西脇市、北西では朝来市と境を接しています。
阪神間からJRや自動車で約1時間30分から2時間圏域であり、市内の
南部地域は阪神都市圏との係わりが比較的深く、一方、北部地域は隣接する
京都府等との係わりが比較的強くなっています。
地形は、本州の骨格のひとつを構成する中国山地の東端に位置し、粟鹿山
(標高962m)をはじめ、急斜面をもった山々によって形作られた中山間
地域となっています。
その山々の接点を縫うようにして二大河川の源流が走っています。一つは瀬
戸内海へ注ぐ加古川とその上流河川であり、もう一つは日本海へ注ぐ由良川
の上流河川(黒井川、竹田川)となっています。
特に市内の石生の「水分れ」は海抜95Mに位置し、本州一低い中央分水界
となっています。
気候は瀬戸内海型、内陸型気候に属し、年間、昼夜間の寒暖差が激しく、
秋から冬にかけて発生する丹波地域の山々をつつむ朝霧、夕霧は「丹波霧」
と呼ばれ、豊かな自然環境に一層の深みと神秘さを醸しだしています。
日 時:平成27年5月12日 午後1時30分から3時40分
場 所:兵庫県赤穂市役所第2委員会室
参加者:薫 風 会 河野利英、枝澤幹太、近久善博、細井英輔、岸田益雄
郷土麻植会 藤原一正、岸田秀樹・ 公明党 相原一永・民主クラブ 北川 麦
視察先対応者
赤穂市議会 副議長 藤友 俊夫
〃 議会事務局 総務課長 橋本 政範
〃 〃 庶務係長兼議事係長 笠原 智子
赤穂市市民部市民対話課まちづくり係市民相談係長 丸尾 誠
赤穂市市長公室 企画広報課長 平野 佳秀
〃 企画広報課企画政策係長 渋江 慎治
○早かごセミナーについて
事業概要
・事業の目的
市民に開かれた市政を推進するため、現在実施している市長対話活動に加え、
職員が市民の要望によって地域に出向き、市の事業や制度等について説明し、
市民が知りたい情報を伝えるとともに、市民の生の声を市政に反映させること
によって、市民のまちづくりへの参加を推進することを目的とする。
・制定の理由
赤穂市に在住、在勤もしくは在学する者で構成するおおむね10人以上の
グループ、団体の希望する日時及び場所に、職員を派遣することによりセミ
ナーを開催する。
その手続きや費用負担等、事業実施に必要な事項を定める。
・施行期日 平成16年5月1日から
要 領
(1) 開催
・赤穂市に在住、在勤、在学する者で構成するおおむね10人以上の
グループ、団体の希望する日時及び場所に職員を派遣しセミナーを開催
・市が日時、場所、テーマを設定し市民に呼びかけ応募した者を対象に
セミナーを開催。
(2) テーマ
市があらかじめ掲示した講座テーマのなかから団体等が選択。
合計2時間以内であれば、複数のテーマを選択することができる。
(3) 開催時期
年末年始と準備中の4月を除いた日
時間は 平日 午前10時 〜 午後9時
土日祝日 午前10時 〜午後5時
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,年度当初の人事異動があった場合には、説明出来る担当者が残っているのか?
A,出来るだけ職員も研修を行っているが、判らない質問等は持ち帰っている。
Q,市民が選んでいないテーマも見受けられるが?
A,やはり市民生活に身近なテーマの方が選んでもらいやすい。
「行政のしくみ」等のテーマは、人気が無い。
Q,安全・安心のセミナーは、どのような団体からの希望が多いのか?
A,生協さんや自治会からの希望が多い。
Q,人気のないテーマや内容を変更しようとは思わないのか?
A,各担当部署に任せている。
Q,テーマ「介護保険制度の基礎知識」は人気があったようだか?
A,昨年度は、介護保険の見直しがあったので回数が多かったようだ。
Q,市が提案して市民が選ぶ形になっているが、市民からテーマの提案はないのか
A,市民からの要望に対しては臨機応変に対応出来るようにしていきたい。
Q,セミナーの周知の方法は
A,ホームページに掲載、広報「赤穂」でのPR、PTA総会などで配布しているが
もっと市民に周知するのは今後の課題でもある。
Q,市長と市民の会話の場はあるのか?
A,今年度より「まちづくり市長懇談会」を、旧地区ごとに実施する予定である。
Q,市民対話課は何人いるのか?
A,現在9名です。
Q,2時間以内なら、複数のテーマを選んでも良いのか
A,良いです。
○赤穂市定住支援推進事について
昨年、初めて50000人を切って、49769人となった。
平成18年10月より、 まず雇用、子育て 支援、住宅取得支援、生活環境の
整備(子育て・医療)、安全安心、交通施策整備を行う必要がある。
(1)ホームページで「定住へのお誘い」
(2)リーフレット・パンフレットの発行
(3)転入者定住支援金交付事業
転入したものに、総額30万円分の商品券を交付
(4)新婚世帯家賃助成事業
上限1万円の家賃助成(商品券)
(5) 若者世帯住宅取得支援金交付事業
20万円分の商品券支援
(6)空き家情報バンクの運営
(7)定住相談会の実施
(8)グループ穂愛留(ホメール)
(9)その他の定住施策
「赤穂市・備前市・上郡市」東備西播定住自立圏の取り組みを行っている
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,定住支援ガイドブックを何処に置いているのか?
A,神戸三宮駅前そごうの市町村PRコーナーや大阪のホテルの活性化センター
などに置いている。
Q,助成金や支援金は商品券で支給されているが、商品券の使用期限や換金方法は?
A,使用期限は平成32年(この事業の終了予定期限まで)までである。
換金は商品券を商工会議所に持って行き現金と交換する。市は商品券を発行する
時に商工会議所に現金で支払っている。
Q,換金手数料は発生するのか?
A,今までは0だったが、今後は市が商品券の印刷費用を負担するようになった。
Q,商品券は、金券(現金)として使用出来るのか?
A,商工会議所加盟店でしか使用出来ない。
Q,現金での交付は考えなかったのか?
A,市内経済の振興を考えて商品券とした。
Q,コンビニ等でも使用出来るのか?
A,個人で行っていて、商工会議所に登録されているコンビニでは使用できる。
Q,大型店では使用出来ないのか?
A,使用出来ない、イオンでも使用出来ない。
Q,どのような業種の商店での利用が多いのか?
A,電気店や日用品販売店での使用が多い。
Q,今後はどのような方針で行くのか?
A,企業誘致を積極的に行い、雇用の促進を図りたい。
所感
赤穂市の「早かごセミナー」は、市役所の各部署から多岐にわたってテーマが
提示され市民の方が選択できるようになっているが、いかんせん利用状況が寂し
い気がする。職員の方も、毎年テーマや内容を見直しているそうだが、もっと市民
目線での周知やPRを進めれば良いと思う。開かれた市政を市民に理解してもらう
ために職員を通して市民に説明する良い機会となると思うので、吉野川市でも参考
にすれば良いと思った。
「定住支援推進事業」については、支援金等を市内で流通する商品券で交付すると
いうアイディアは、市内の経済活性化につながり見習うべき事業だと思う。
吉野川市でも現在育児用品購入費助成事業や吉野川市新婚世帯家賃補助事業を実施
しているが、今夏に発行予定の「域内プレミアム付き商品券」などと上手に組み合
わせて、市内の経済活性化を図る上で、商工会議所や商工会と連携し、利用出来な
いものだろうか。
○赤穂市の概要
赤穂市は兵庫県の西南端、岡山県との県境にあり、まちのほぼ中央を名水百選に
選ばれた千種川が流れています。また、南は播磨灘に面し、海岸線は瀬戸内海国
立公園の一角を占めています。気候は温暖で雨量が少ない典型的な瀬戸内海型気
候に属しています。
市域は、先土器時代などの古代遺跡が多く残る北部、河口デルタ上に発達した
旧城下町の中心部、塩田の開発によって開かれた南部、天然の良港に恵まれた
坂越地区の4つの特色ある地区に大別できます。
日 時:平成27年 5月13日 午前10時から
場 所:兵庫県丹波市役所
参加者:薫 風 会 河野利英、枝澤幹太、近久善博、細井英輔、岸田益雄
郷土麻植会 藤原一正、岸田秀樹・公 明党 相原一永・民主クラブ 北川 麦
視察先対応者
丹波市教育委委員会 教育部 部 長 田淵 慎
〃 事務局課長兼家庭相談所室長兼児童館長 吉見 和幸
〃 教育部こども園推進課長 上田 貴子
認定こども園係長 高見 智之
認定こども園係 主査 義積 祥明
丹波市議会 議長 奥村 正行
丹波市議会 事務局長 安田 英樹
○認定こども園の認定について
取り組みの概要
平成18年 5月 タスクフォース最終報告
平成18年10月 丹波市幼児教育 及び保育のあり方検討委員会から報告
平成18年12月 丹波市こども園に関する基本方針 策定
平成19年 4月 認定こども園「よしみ」開園
平成20年3月 丹波市認定こども園教育課程・保育課程 策定
・タスクフォースの取組
・小中学校のあり方
・保育園のあり方
・公民館事業、社会教育施設のあり方
・救急医療体制のあり方(日赤問題含む)
・丹波市こども園補助金
・こども園運営費補助金 定員×45000円
・保育費用補助金 従来通りの保育所運営費
・こども園施設整備費補助金 新設;定員×280万円
改修;定員×200万円
用地;市が取得して無償貸与
・モデル事業実施補助金 モデル園当たり 130万円限度
・事務職員配置補助金 年額 150万円
・子育て支援専門員配置補助金 子育て支援専門員 年額200万円限度
・通園バス運営補助金 通園バス利用園児数×月額1500円
・通園バス購入補助金 定員×25000円限度
・こども園運営法人設立推進補助金
職員人件費は200万円〜100万円限度・事務局経費は50万円
・ こども園移行期にかかる教育・保育ステップアップ補助金
補助対象とする期間は、5年間から3年間
・こども園経営基盤安定化補助金
・看護師配置事業補助金 看護師の就労月数に20万円を乗じる
上記の詳細な説明を受けた後で、質疑応答を行った。
Q,町村合併前の旧町での地域ごとの教育に対する温度差があったと思うが?
A,幼保を一元化して認定こども園を作って民営化することに対しては、反対
の意見もあったが教育委員会と福祉事務所が一緒になることで、説明しや
すくなった。幼稚園・保育所の統合にも反発があったが、粘り強く説明を
して理解を得た。以前から地域の方々がお金を出し合って法人を作ってい
たので、移行し易かった。現在残っている柏原地区は公立の学校しか無い
ので、理解が得にくく苦労している。
Q,定員より多めのこども園があるが、越境する園児もいるのか?
A,特別支援の子どもを除いて、ほぼ地元のこども園に通っている。
Q,園舎や園の面積がこども園によって違うようだが?
A,園の用地に関しては、市が手配している、敷地は5000m2を基本と
している。社会福祉法人から移行した場合は、若干面積に違いがある。
Q,園舎に関しては?
A,老朽化した園舎については、ケースバイケースである。地域の判断に任
せている。
Q,市民が窓口に行った場合に、こども園に関しては、ワンストップで手続き
出来るのか?
A,どこの支所に行っても、一つの窓口で手続き出来るようになっている。
Q,元々公立保育所に在籍していた、保育師の身分はどうなっているのか?
A,公務員であるが、民営化が進んでいるので現場から事務方などへの転属
となる。
7割から8割は臨時職員なので、民営化になった時には雇い止めになる。
Q,社会福祉法人への転籍は進めているのか?
A,社会福祉法人の情報提供はするが、それ以上は出来ない。
Q,公立の幼稚園が多いが人数は?
A,正規職員は幼稚園で10名、保育所で20数名程度である。
Q,法人の給与体系は?
A,法人毎に違いはあるが、民間と公立では給与差が大きい。
Q,町村合併時に、当時の市長が認定こども園を公約に上げていたが現在は?
A,当時の市長が3期目で現在も頑張っている。
Q,市長の経歴は?
A,元は教育長をしていたので教育には明るい。幼稚園教育には熱心であった。
Q,認定こども園には、どの程度の経費がかかるのか?
A,約5億円から6億円かかる。10年間で施設整備だけで50億円かかって
いる。
合併特例債が使える間に、全部のこども園を仕上げたい。
Q,他の地区と比べて柏原地区では公立の幼稚園・保育所の統合が遅れている
ようだが?
A,平成29年度内に仕上げるのは厳しい状況だと考えている。
Q,1ケ所だけ幼保連携型でなくて、保育所型のこども園があるが?
A,元々、法人が保育所型で認可を受けていた。将来的には幼保連携型に移行
する予定。
Q,平成27年4月以降に、3つの認定こども園が開園予定とあるが、経費は?
A,3園で約20億円の予定である。
Q,小学校・中学校の統廃合の問題は?
A,平成22年に丹波市学校規模適正規模適正配置の基本方針を定めた。
小学校は学年で2クラス、中学校は3クラスと定めている。
青垣地区では、認定こども園に隣接して4つの小学校を統合して校舎を新築
する予定。
小学校統合については、地元の年寄り等から反対の意見もあったが、保護者
から統合の要望が大きくなったので、統合計画を進めた。
29年4月には小学校が開校する。この地区では、保・幼・小・中と一貫
した教育が出来るようになった。地区内に県立高校もある
Q,他の地区の進捗状況は?
A,地元と「すったもんだ」と協議しながら進めているが、なかなか結論が出
ない。
Q,こども園には看護師が配置されているようだが、施設内の設備はどのよう
なものがある?
A,約40m2の広さの教室を確保して、病児・病後児に対応している。
看護師1名で対応しているが、基本的には家庭内看病をお願いしている。
医者の許可を得て、登園した子どもを対象としている。
所感
丹波市は、市長の強い思いが教育委員会の職員にも伝わり、幼稚園・保育所
を統合した認定こども園の推進を市内各地域で展開している。また、小学校や
中学校の統廃合も併せて推進している積極性は、見習わなければならないとこ
ろが多い。
全国の地方都市では、何処でも直面している少子化問題を近未来の人口減を
予測しながら認定こども園や小中学校の統廃合といった問題は、教育委員会や
福祉部署だけの問題でなく市の将来を見据えた時に、市政全体で考えて行かな
ければならない。
丹波市でも計画を策定して10年経過しても、まだ道半ばとの事だが各地域
の住民や保護者との話し合いでは、かなり苦労されている様子が伝わってきた。
吉野川市では川田・美郷地区の小学校統合とこども園計画は進んでいるが、
市内全域の学校再編計画や認定こども園の問題はこれからの大きなテーマでも
ある。
地道に粘り強く地元との話し合いを続けて行くことと、ある程度のリーダー
シップの必要性を強く感じた。
丹波市の概要
丹波市は、兵庫県の中央東部に位置し市内西部を南北に日本標準時子午線
(東経135度線)が通っており、北東では京都府、南東では篠山市、南西
では多可町、南では西脇市、北西では朝来市と境を接しています。
阪神間からJRや自動車で約1時間30分から2時間圏域であり、市内の
南部地域は阪神都市圏との係わりが比較的深く、一方、北部地域は隣接する
京都府等との係わりが比較的強くなっています。
地形は、本州の骨格のひとつを構成する中国山地の東端に位置し、粟鹿山
(標高962m)をはじめ、急斜面をもった山々によって形作られた中山間
地域となっています。
その山々の接点を縫うようにして二大河川の源流が走っています。一つは瀬
戸内海へ注ぐ加古川とその上流河川であり、もう一つは日本海へ注ぐ由良川
の上流河川(黒井川、竹田川)となっています。
特に市内の石生の「水分れ」は海抜95Mに位置し、本州一低い中央分水界
となっています。
気候は瀬戸内海型、内陸型気候に属し、年間、昼夜間の寒暖差が激しく、
秋から冬にかけて発生する丹波地域の山々をつつむ朝霧、夕霧は「丹波霧」
と呼ばれ、豊かな自然環境に一層の深みと神秘さを醸しだしています。
今後の予定
- 11月27日 俳句の会
- 11月29日 バレーボール練習
- 11月30日 近畿至誠会
- 12月1日 NPO法人江川エコフレンド定期清掃作業
- 12月1日 鴨島地区人権フェスティバル
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