吉野川市議会議長の議長辞職勧告決議
本議会は吉野川市議会議長 桒原五男君に議長辞職を勧告する。
平成27年6月25日
吉野川市議会
〔理由〕
今定例会は、吉野川市議会の慣習により、正副議長の交代を図る、
もしくは信任を問う議会であるにもかかわらず、議長は市議会の慣
習を顧みなかった。
議会改革を進めている途中であるとの理由であったが、過日の全
員協議会で「議会改革検討協議会」を設置することに議員全員の賛
同を得て、一定の道筋が出来たのにも関わらず、議長の職を辞して
いない。
新聞の取材に対して「議会改革を進めている途中であり、定例会
最終日(25日)に議長を辞めようと思っている。」との発言をして
いながら、守ろうとしていない。
よって吉野川市議会議長の職を努めるに値しないことが明らかで
あるため、円滑で公平な議会運営をするために、吉野川市議会は、
桒原五男議長の議長の職を辞することを勧告する。
以上 決議する。
翌日の徳島新聞朝刊
吉野川市議会 議長辞職勧告 可決
任期問題 桑原氏は続投意向
吉野川市議会は6月定例会最終日の25日、申し合わせ任期(
1年)を守らずに続投を表明している桑原五男議長の辞職勧告決議
案を可決した。2日の不信任決議に続くもので、両決議に法的拘束
力はない。桑原議長は徳島新聞の取材に対し「辞職勧告決議の可決
は不本意だ」と話し、続投する意向を示した。
辞職勧告決議案は河野利英氏(薫風会)ら9人が提案。河野氏は
提案説明で「慣習を顧みなかった桑原氏は、議長の職を努めるのに
値しない」と指摘。桑原議長が「議会改革に道筋をつける」として
辞職を拒んでいることには「議会改革検討協議会」が設置され、一
定の道筋ができた」とし、続投の理由にはならないと批判した。
反対討論で阿佐勝彦氏(新しい風吉野川)が「桑原議長の資質に
問題はない。検討協は設置されたばかりで、議長交代は時期尚早」
賛成討論では枝沢幹太氏(薫風会)が「議員間の約束事を守らなけ
れば、市議会全体が市民から誤解を受けかねない」と述べた。
採決は退席した桑原議長と、代わりに議長を務める相原一永副議
長を除く18人で実施。起立採決の結果、賛成9、反対9の同数と
なったため議長裁決で可決された。賛成した会派は薫風会、郷土・
麻植会、民主。
議会終了後、桑原議長は「検討協での話し合いは進んでいない。
議会基本条例の制定までは(検討協の会長を務める)議長を続ける」
と話した。
根柢に人間関係のもつれ
【解説】吉野川市議会の桑原五男議長が不信任、辞職勧告を突きつ
けられながらも辞職を拒む背景には、議長の席をめぐる最大2会派
の駆け引きがある。
今回の議長改選では当初、桑原議長が在籍する最大会派の一つ、
志誠会(6人)は同会派の別議員擁立を考えていた。一方、もう一
つの最大会派の薫風会(6人)は、友好関係にある別会派の議員を
推すつもりだった。
両会派の「票読み」では、いずれも10票の同数、公職選挙法の
規定で、くじでの決着が見込まれ、2分の1の確率で議長が決まる
ことになる。
志誠会には、薫風会が推す候補者の議長就任を心情的に許せない
議員が複数おり、桑原氏の続投で「許せない事態」を避けたとみら
れる。つまりは議会内部での人間関係のもつれが根っこにあり、桑
原議長が主張する「議会改革」とどう結びつくのか理解しがたい。
「地方創生」をめぐる議論など、議会の停滞は避けなければなら
ない。市民の負託に応えられるよう、健全な市議会運営を取り戻し
てほしい。
本議会は吉野川市議会議長 桒原五男君に議長辞職を勧告する。
平成27年6月25日
吉野川市議会
〔理由〕
今定例会は、吉野川市議会の慣習により、正副議長の交代を図る、
もしくは信任を問う議会であるにもかかわらず、議長は市議会の慣
習を顧みなかった。
議会改革を進めている途中であるとの理由であったが、過日の全
員協議会で「議会改革検討協議会」を設置することに議員全員の賛
同を得て、一定の道筋が出来たのにも関わらず、議長の職を辞して
いない。
新聞の取材に対して「議会改革を進めている途中であり、定例会
最終日(25日)に議長を辞めようと思っている。」との発言をして
いながら、守ろうとしていない。
よって吉野川市議会議長の職を努めるに値しないことが明らかで
あるため、円滑で公平な議会運営をするために、吉野川市議会は、
桒原五男議長の議長の職を辞することを勧告する。
以上 決議する。
翌日の徳島新聞朝刊
吉野川市議会 議長辞職勧告 可決
任期問題 桑原氏は続投意向
吉野川市議会は6月定例会最終日の25日、申し合わせ任期(
1年)を守らずに続投を表明している桑原五男議長の辞職勧告決議
案を可決した。2日の不信任決議に続くもので、両決議に法的拘束
力はない。桑原議長は徳島新聞の取材に対し「辞職勧告決議の可決
は不本意だ」と話し、続投する意向を示した。
辞職勧告決議案は河野利英氏(薫風会)ら9人が提案。河野氏は
提案説明で「慣習を顧みなかった桑原氏は、議長の職を努めるのに
値しない」と指摘。桑原議長が「議会改革に道筋をつける」として
辞職を拒んでいることには「議会改革検討協議会」が設置され、一
定の道筋ができた」とし、続投の理由にはならないと批判した。
反対討論で阿佐勝彦氏(新しい風吉野川)が「桑原議長の資質に
問題はない。検討協は設置されたばかりで、議長交代は時期尚早」
賛成討論では枝沢幹太氏(薫風会)が「議員間の約束事を守らなけ
れば、市議会全体が市民から誤解を受けかねない」と述べた。
採決は退席した桑原議長と、代わりに議長を務める相原一永副議
長を除く18人で実施。起立採決の結果、賛成9、反対9の同数と
なったため議長裁決で可決された。賛成した会派は薫風会、郷土・
麻植会、民主。
議会終了後、桑原議長は「検討協での話し合いは進んでいない。
議会基本条例の制定までは(検討協の会長を務める)議長を続ける」
と話した。
根柢に人間関係のもつれ
【解説】吉野川市議会の桑原五男議長が不信任、辞職勧告を突きつ
けられながらも辞職を拒む背景には、議長の席をめぐる最大2会派
の駆け引きがある。
今回の議長改選では当初、桑原議長が在籍する最大会派の一つ、
志誠会(6人)は同会派の別議員擁立を考えていた。一方、もう一
つの最大会派の薫風会(6人)は、友好関係にある別会派の議員を
推すつもりだった。
両会派の「票読み」では、いずれも10票の同数、公職選挙法の
規定で、くじでの決着が見込まれ、2分の1の確率で議長が決まる
ことになる。
志誠会には、薫風会が推す候補者の議長就任を心情的に許せない
議員が複数おり、桑原氏の続投で「許せない事態」を避けたとみら
れる。つまりは議会内部での人間関係のもつれが根っこにあり、桑
原議長が主張する「議会改革」とどう結びつくのか理解しがたい。
「地方創生」をめぐる議論など、議会の停滞は避けなければなら
ない。市民の負託に応えられるよう、健全な市議会運営を取り戻し
てほしい。
今後の予定
- 11月27日 俳句の会
- 11月29日 バレーボール練習
- 11月30日 近畿至誠会
- 12月1日 NPO法人江川エコフレンド定期清掃作業
- 12月1日 鴨島地区人権フェスティバル
他 96 件