先日、副委員長を拝命しております「吉野川市議会広報特別委員会」の
視察研修に参加いたしましたので、ご報告いたします。
1.期 日
平成22年11月17日(水)から18日(木)
2.視察先
1.広島県坂町
2.岡山県美咲町
3.視察内容
議会広報誌作成について
4.参加者 5名(下記の通り)
岡田光男、岸田益雄、玉水好夫、工藤俊夫、塩田吉男
5.概要
日程および視察内容は、下記の通り。
議会広報誌について 広島県坂町役場会議室にて
1.日 時 平成22年11月17日午後1時30分より
2.視察先説明者
広島県坂町議会議員 副議長 川本 英輔
同 上 総務厚生・議会広報委員長 中 雅洋
同 上 議会運営委員長 出下 孝
同 上 議会広報委員 瀧野 純敏
同 上 議会広報委員 姫宮 五鈴
議会事務局 事務局長 高橋 蔦江
研修内容(事前の質問内容)
○議会広報誌について
1・年間予算、発行部数、回数、配布方法について
2・広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
3・1回当たりの編集作業時間
4・編集作業の進め方について
5・作成上、注意していることについて
中広報委員長説明
○議会広報調査特別委員会が広報誌「議会だより さか ひろしま」を発刊している。
創刊は昭和57年11月1日で、現在113号(H22.10.01)を発行
発行回数は、定例会ごと年4回、定例会終了後の翌日1日に発行している。
発行部数は5700部 配布先は町内全世帯と出先機関(公民館等)である。
配布方法は、町の広報誌と一緒に行政連絡員が全世帯に配布している。
規格・印刷は、A4オフセット印刷2色印刷(表・裏紙はカラー)平均16ページ
年に1回(3月議会分)は全ページカラー印刷→全国広報誌コンクールに参加用
○編集体制は、坂町議会広報発刊に関する規定(昭和57年10月制定)に基づく。
委員会は6名で構成(原則、総務厚生委員会委員が担当)発行責任者は議長。
正副委員長は互選、委員の任期は2年、全員で編集を行う。
○作業開始から受納まで(定例会終了後に即、編集に入る)
1 本会議前後に委員会を開催
内容・編集方針を協議
2 編集作業(午前9時から午後5時まで)は168時間
一般質問のとりまとめ、各記事レイアウト
写真の割当て、委員がパソコンへ入力(約4日間)
3 印刷業者に入稿
4 委員船員による校正(2回)
最終校正は委員長、副委員長、事務局で行う
5 納品まで約20日(月末配布)
○予算は、広報費印刷費で平成22年度は821,000円で、費用弁償なしである
○研修費は22年度で369,000円あり、優秀な広報誌発行町村の視察や全国広報研修会、県主催の研修会等に参加している。
○委員会の開催は1回の発行について、編集会議1回・編集作業4回・校正3回である
○企画記事は、議会クイズ・まちの声・一般質問の追跡調査・議会傍聴記・人生いきいき
○一般質問は
1. 質問は質問者が120字以内にまとめる。
2. 答弁は委員がまとめる(答弁書より)
3. 質問1問を半ページ 顔写真とあわせて掲載
4. 2問目の質問からは顔写真を掲載しない
○写真について
1. できるだけ、人物を入れる
2. キャプション(写真説明)を入れる
3. その都度、写真担当を決めている
4. デジタルカメラで撮る
○記事については、「である調」で統一している。
○基本方針は、「より住民に親しまれ、読みやすくセンスの良い広報誌づくりを目指す」
○表紙の写真については、季節感を配慮しながら選考している。
○見出しに関しては、短く簡潔に表現できるように考えている。
○原則として、質問と答弁は簡潔に編集している。
質疑応答
Q.子供たちの議会傍聴の感想文が掲載されているが、批判的な意見もあるのか?
A.子供の議会傍聴は町内の6年生が行っているが、議会の雰囲気についての感想が多い
子供たちは、議員さんが町の行政のために頑張っていると思っているようだ。
Q.記載内容が、町の広報誌と重なる部分は?
A.事前に確認している。
Q.全国の広報研修会というのは?
A.研修会では、広報誌の表紙(写真)の評価などがあるが
吉野川市さんの、議会広報誌を見せていただくと
1.記事のリード部分が大事である
2.記事の並べ方は最初に議案、次に一般質問、市民の意見の順番である
3.当用漢字以外は使わない
4.予算等は、棒グラフ・円グラフでわかりやすく
5.公債費は借金と、専門用語を使わずに、市民に分かりやすく記載する。
6.答弁も、部長・課長名まで記載する。
などを工夫すれば良くなるのではないか。
Q.議会定例会終了後の発行が早いが
A.議会広報の発行が早い理由として
1.行政の協力を得て、月の上旬に本議会を開催している。
月の中旬、下旬に集中して編集する
2.パソコンを駆使してフォーマットを作成している。
3.一般質問は120字以内
答弁はテープを起こして編集している、再質問は5問までに制限している。
4.委員で役割分担を決めて編集する
5.原稿は、枝葉を取って幹だけに編集する。
6.フォントが小さければ、高齢者が読みにくいので、大きな字体とスペースに注意
Q.全国の広報誌研修会とは
A.全国の町村議会から寄ってきて行っているが、市議会は聞いたことがない。
Q.編集作業は、自宅に持ち帰って行っているか?
A.役場の委員会室ですべて行っている。
編集フォームを決めているので、打ち込むだけである。
Q.まちの声はどのように、募集しているのか?
A.議会クイズの余白などに、日頃思っていることを書いてもらっている。
Q.子供などの人物の写真を写すときは、許可を取っているのか?
A.写真を写すときは、広報の腕章をつけて、相手方の許可をもらっている。
Q.議会クイズの内容は、どのように決めているのか?
A.議会クイズの問題は、一般質問の中から出題している。
本文を読まなければ、回答出来ないような出題にしている。
正解者には、抽選で10名に図書券を送っている。
Q.テープ起こしは、議会事務局が行うのか?
A.テープ起こしは議員が行っている。担当委員が各自で行っている。
Q.編集案というのは編集委員会の時に、質問内容はわかっているのか?
A.定例会開始前に、一般質問内容はわかっているので掲載内容については
委員が多少の調整を行う。再質問はテープから起こす。
Q.広報の全国コンクールに出すような形になったのは何年頃からか?
A.全国コンクールに入賞してから盛り上がったが、スピードだけは自信があった。
いきなり入賞してのではなくて、審査員から指摘をされたことをその都度、改善
してきた結果ではないかと思っている。
※以上で、質疑応答を終了し、編集作業を行っている議会広報委員会室を視察した。
〇所感
(岸田益雄議員)
議会終了後の翌日の朝9時から夕方5時まで、4日間も編集されるときいて驚きました。
全国の優秀な広報誌発行町村の研修を積極的に行っているとのことですが、吉野川市でも積極的に、全国の町村の視察研修を行って参考にしても良いのではないでしょうか
坂町の議会だよりを読んでみると、写真や表と文章のバランスも良く、フォントや字体もよく考えられていました。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。
坂町の概要
坂町は広島県の南西部、安芸地域の北西、広島市と呉市の間に位置し、地形は海岸線を7.1km有し、総面積15.67?のうち、約50%以上を山林が占めている。
人口は13,400人弱の人口で、広島市へは10分程度の便利な場所である。
従来は商業、工業を中心としていたが、現在は広島市のベットタウンとして県営住宅
の一部を「子育て支援住宅」として町営としている。
子供が増加している町として、全国で9番である。
◎ 位 置 東経132度31分 北緯34度20分
◎ 面 積 15.67km2
◎ 人 口 13,386人
◎ 世 帯 5,490世帯
広島県坂町役場前にて
議会広報誌について 岡山県美咲町役場委員会室にて
1.日 時 平成22年11月18日午後1時30分より
2.視察先説明者
岡山県美咲町議会議員 副議長 下山 和由
同 上 議会広報編集特別委員会委員長 松田 英二
同 上 〃 副委員長 小島 洋征
同 上 〃 委 員 金谷 高子
同 上 〃 委 員 岩野 正則
議会事務局 事務局長 田村 和子
研修内容(事前の質問内容)
○議会広報誌について
1.年間予算、発行部数、回数、配布方法について
2.広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
3.1回当たりの編集作業時間
4.編集作業の進め方について
5.作成上、注意していることについて
松田広報編集特別委員会委員長説明
○平成20年度に、全国広報誌コンクールで奨励賞を受賞している。
委員会メンバーは、受賞当時のメンバーから入れ替わっている。
○議会だよりの名称は「美咲町議会だより」で創刊は平成17年8月10日である。
A4版で、6段組みで1段10文字、31行で、表紙・裏面はカラー他は2色刷り
発行部数は6,400部、年4回発行定例会翌々月の10日発行、
町の広報誌と一緒に町内全世帯に配布、各世帯へは各地域の常会長に依頼
予算は、1頁あたりカラー頁20,300円、2色刷り7,300円である。
年間では、21年度決算944,160円、22年度当初予算1,022,000円
○編集体制については
広報委員は、3つの常任委員会から各2名を選出して、広報委員としている。
第1回委員会は、定例会の最終日に委員が集まって企画・協議をする。
広報委員長が各議員の原稿を元に全体原稿を作成する。
第2回委員会では、一般質問の原稿の読み合わせを行う。
修正した原稿を業者に送り、6段組10文字原稿にしてもらう。
第3回委員会では、原稿の読み合わせやレイアウト、掲載する原稿を決める。
修正した原稿を業者に送り、修正後の原稿を送ってもらう。
第4回委員会では、キャプション(写真の説明)や見出しを決める。
原稿の読み合わせなど。
第5回委員会では、表紙の写真の決定、原稿の読み合わせを行う。
最終確認を、委員長・副委員長で行って、議長決済を経て、校了原稿を印刷業者に送る
印刷業者から「議会だより」が納品→各常会へ配布
○掲載内容については、一般質問は質問を行った議員が執筆し、常任委員会報告などについては、議会広報編集特別委員会委員が原稿を作成している。
基本的には、議会に関するものは「議会だより」に掲載している。
1. 定例会および臨時会の内容
2. 各常任委員会および各種組合議会の内容
3. 請願・陳情等の結果
4. 調査・視察の報告
5. 町民参加のページ
○委員報酬は、年間委員長が50,000円、副委員長ならびに委員が40,000円
○編集上、特に気を付けていること
見やすく、分かりやすく、簡潔な文章
行政用語や難しい熟語などは使わない
写真をたくさん使う(各ページ2枚程度、出来るだけ人物を入れる)
空間を取り、見て疲れない紙面づくり
内容が分かるような見出し
写真のキャプションは、読み手に興味が沸くようなものにする
「議会だより」に親しみを持ってもらうため、町民参加のページを作る
質疑応答
Q.答弁の原稿作成は誰が行うのか?
A.録音したテープを起こして、本人に確認する
Q.理事者に、どのように確認しているのか?
A.再確認は行っていない。
Q.「議会だより」の12号以降は、フォントや行間が大きく変わっているが?
A.今年の4月号から、大幅に編集内容を変更した
奨励賞を頂いた議会だよりのパターンを変更するのは勇気がいったが、
より読みやすい紙面を目指して変更した
Q.1ページに一般質問1名分の内容になっているが
A.原則として、1ページに一人の一般質問を掲載するようにしている
16名の議員の内、質問者の増減でページ数が変わるので、編集に工夫している
Q.写真は町民から公募するのか?
A.表紙の写真は編集委員が撮影
顔写真を使う場合は、本人に確認する
10月の全国議長会では、表紙の写真などへのアドバイスが多かった
Q.パソコンで原稿を作るのは、大変と思うが?
A.委員長が、原稿をワードで打ち直してから、みんなで修正する。
Q.議会事務局で行っているのか?
A.委員長が自宅で行っている。
以前視察に行った、北栄町ではプロジェクターなども利用して編集を行っている。
お金や時間をかければ、良いものは出来ると思うが
Q.町の広報誌との違いは?町民の意見は
A.広報誌とは内容が違っている。
Q.町民のみなさんの意見は
A.議会だよりに関してのアンケートは検討中である。
Q.行政用語などが分かりにくいとの意見はないか?
A.出来るだけ分かり易い、言い回しや用語に変更するように努力している。
Q.発行に関して、2か月程度期間がかかっているが?
A.現在の編集体制では、翌月発行は難しい
Q.委員会の委員の任期は?
A. 申し合わせで一応、2年の任期である。
Q.委員の報酬は?
A.委員長は年額50,000円である。
以前は10回程度編集会議を行っていた。
費用弁償の意味で、報酬を支払う。
合併してからは各委員会の報酬はカットしたが広報委員については支払うことにした。
Q.先進地の視察研修の費用は?
A. 視察研修の費用は公費負担で行っている。
2年間の内に、1回は日帰り、1回は1泊2日の視察研修を行っている。
Q.「議会だより」に組合議会も掲載されているが?
A.組合議会の記事は、組合議会報告を議会で行うので、それを掲載している。
町から負担金や分担金を出しているので、掲載している。
逆Q.吉野川市の議会広報では、「伺う」という表現が多いが?
逆A.適切でないように思うので、今後検討したい。
※以上で、質疑応答を終了した。
○ 所感
(岸田益雄議員)
美咲町の議会だよりを読んでみると、フォントや字体が工夫されていて、写真や表と文章のバランスも良く考えられていました。
広報委員への報酬(年額委員長で5万円、委員で4万円)があるとのことだが、かなり専任される部分が大きいので当然かとは思った。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。
美咲町の概要
美咲町は岡山県のほぼ中央に位置し、総面積232.15?で、約7割を山間部が占めている。東部には吉井川、西部には旭川が流れ、最高峰の二上山をはじめとする山間部と、なだらかな平坦地が続く、標高50?690mの地形である。
平成17年3月に、中央町・旭町・柵原町の3町が合併して美咲町が誕生した。
産業構造は、第一次産業2割、第2次産業3割、第3次産業5割の構成となっている。
◎ 位 置 東経133度95分 北緯34度99分
◎ 面 積 232.15km2
◎ 人 口 16,331人(22年4月1日現在)
◎ 世 帯 6,293世帯
岡山県美咲町にて視察研修
美咲町役場前にて、美咲町広報委員会メンバーと
視察研修に参加いたしましたので、ご報告いたします。
1.期 日
平成22年11月17日(水)から18日(木)
2.視察先
1.広島県坂町
2.岡山県美咲町
3.視察内容
議会広報誌作成について
4.参加者 5名(下記の通り)
岡田光男、岸田益雄、玉水好夫、工藤俊夫、塩田吉男
5.概要
日程および視察内容は、下記の通り。
議会広報誌について 広島県坂町役場会議室にて
1.日 時 平成22年11月17日午後1時30分より
2.視察先説明者
広島県坂町議会議員 副議長 川本 英輔
同 上 総務厚生・議会広報委員長 中 雅洋
同 上 議会運営委員長 出下 孝
同 上 議会広報委員 瀧野 純敏
同 上 議会広報委員 姫宮 五鈴
議会事務局 事務局長 高橋 蔦江
研修内容(事前の質問内容)
○議会広報誌について
1・年間予算、発行部数、回数、配布方法について
2・広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
3・1回当たりの編集作業時間
4・編集作業の進め方について
5・作成上、注意していることについて
中広報委員長説明
○議会広報調査特別委員会が広報誌「議会だより さか ひろしま」を発刊している。
創刊は昭和57年11月1日で、現在113号(H22.10.01)を発行
発行回数は、定例会ごと年4回、定例会終了後の翌日1日に発行している。
発行部数は5700部 配布先は町内全世帯と出先機関(公民館等)である。
配布方法は、町の広報誌と一緒に行政連絡員が全世帯に配布している。
規格・印刷は、A4オフセット印刷2色印刷(表・裏紙はカラー)平均16ページ
年に1回(3月議会分)は全ページカラー印刷→全国広報誌コンクールに参加用
○編集体制は、坂町議会広報発刊に関する規定(昭和57年10月制定)に基づく。
委員会は6名で構成(原則、総務厚生委員会委員が担当)発行責任者は議長。
正副委員長は互選、委員の任期は2年、全員で編集を行う。
○作業開始から受納まで(定例会終了後に即、編集に入る)
1 本会議前後に委員会を開催
内容・編集方針を協議
2 編集作業(午前9時から午後5時まで)は168時間
一般質問のとりまとめ、各記事レイアウト
写真の割当て、委員がパソコンへ入力(約4日間)
3 印刷業者に入稿
4 委員船員による校正(2回)
最終校正は委員長、副委員長、事務局で行う
5 納品まで約20日(月末配布)
○予算は、広報費印刷費で平成22年度は821,000円で、費用弁償なしである
○研修費は22年度で369,000円あり、優秀な広報誌発行町村の視察や全国広報研修会、県主催の研修会等に参加している。
○委員会の開催は1回の発行について、編集会議1回・編集作業4回・校正3回である
○企画記事は、議会クイズ・まちの声・一般質問の追跡調査・議会傍聴記・人生いきいき
○一般質問は
1. 質問は質問者が120字以内にまとめる。
2. 答弁は委員がまとめる(答弁書より)
3. 質問1問を半ページ 顔写真とあわせて掲載
4. 2問目の質問からは顔写真を掲載しない
○写真について
1. できるだけ、人物を入れる
2. キャプション(写真説明)を入れる
3. その都度、写真担当を決めている
4. デジタルカメラで撮る
○記事については、「である調」で統一している。
○基本方針は、「より住民に親しまれ、読みやすくセンスの良い広報誌づくりを目指す」
○表紙の写真については、季節感を配慮しながら選考している。
○見出しに関しては、短く簡潔に表現できるように考えている。
○原則として、質問と答弁は簡潔に編集している。
質疑応答
Q.子供たちの議会傍聴の感想文が掲載されているが、批判的な意見もあるのか?
A.子供の議会傍聴は町内の6年生が行っているが、議会の雰囲気についての感想が多い
子供たちは、議員さんが町の行政のために頑張っていると思っているようだ。
Q.記載内容が、町の広報誌と重なる部分は?
A.事前に確認している。
Q.全国の広報研修会というのは?
A.研修会では、広報誌の表紙(写真)の評価などがあるが
吉野川市さんの、議会広報誌を見せていただくと
1.記事のリード部分が大事である
2.記事の並べ方は最初に議案、次に一般質問、市民の意見の順番である
3.当用漢字以外は使わない
4.予算等は、棒グラフ・円グラフでわかりやすく
5.公債費は借金と、専門用語を使わずに、市民に分かりやすく記載する。
6.答弁も、部長・課長名まで記載する。
などを工夫すれば良くなるのではないか。
Q.議会定例会終了後の発行が早いが
A.議会広報の発行が早い理由として
1.行政の協力を得て、月の上旬に本議会を開催している。
月の中旬、下旬に集中して編集する
2.パソコンを駆使してフォーマットを作成している。
3.一般質問は120字以内
答弁はテープを起こして編集している、再質問は5問までに制限している。
4.委員で役割分担を決めて編集する
5.原稿は、枝葉を取って幹だけに編集する。
6.フォントが小さければ、高齢者が読みにくいので、大きな字体とスペースに注意
Q.全国の広報誌研修会とは
A.全国の町村議会から寄ってきて行っているが、市議会は聞いたことがない。
Q.編集作業は、自宅に持ち帰って行っているか?
A.役場の委員会室ですべて行っている。
編集フォームを決めているので、打ち込むだけである。
Q.まちの声はどのように、募集しているのか?
A.議会クイズの余白などに、日頃思っていることを書いてもらっている。
Q.子供などの人物の写真を写すときは、許可を取っているのか?
A.写真を写すときは、広報の腕章をつけて、相手方の許可をもらっている。
Q.議会クイズの内容は、どのように決めているのか?
A.議会クイズの問題は、一般質問の中から出題している。
本文を読まなければ、回答出来ないような出題にしている。
正解者には、抽選で10名に図書券を送っている。
Q.テープ起こしは、議会事務局が行うのか?
A.テープ起こしは議員が行っている。担当委員が各自で行っている。
Q.編集案というのは編集委員会の時に、質問内容はわかっているのか?
A.定例会開始前に、一般質問内容はわかっているので掲載内容については
委員が多少の調整を行う。再質問はテープから起こす。
Q.広報の全国コンクールに出すような形になったのは何年頃からか?
A.全国コンクールに入賞してから盛り上がったが、スピードだけは自信があった。
いきなり入賞してのではなくて、審査員から指摘をされたことをその都度、改善
してきた結果ではないかと思っている。
※以上で、質疑応答を終了し、編集作業を行っている議会広報委員会室を視察した。
〇所感
(岸田益雄議員)
議会終了後の翌日の朝9時から夕方5時まで、4日間も編集されるときいて驚きました。
全国の優秀な広報誌発行町村の研修を積極的に行っているとのことですが、吉野川市でも積極的に、全国の町村の視察研修を行って参考にしても良いのではないでしょうか
坂町の議会だよりを読んでみると、写真や表と文章のバランスも良く、フォントや字体もよく考えられていました。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。
坂町の概要
坂町は広島県の南西部、安芸地域の北西、広島市と呉市の間に位置し、地形は海岸線を7.1km有し、総面積15.67?のうち、約50%以上を山林が占めている。
人口は13,400人弱の人口で、広島市へは10分程度の便利な場所である。
従来は商業、工業を中心としていたが、現在は広島市のベットタウンとして県営住宅
の一部を「子育て支援住宅」として町営としている。
子供が増加している町として、全国で9番である。
◎ 位 置 東経132度31分 北緯34度20分
◎ 面 積 15.67km2
◎ 人 口 13,386人
◎ 世 帯 5,490世帯
広島県坂町役場前にて
議会広報誌について 岡山県美咲町役場委員会室にて
1.日 時 平成22年11月18日午後1時30分より
2.視察先説明者
岡山県美咲町議会議員 副議長 下山 和由
同 上 議会広報編集特別委員会委員長 松田 英二
同 上 〃 副委員長 小島 洋征
同 上 〃 委 員 金谷 高子
同 上 〃 委 員 岩野 正則
議会事務局 事務局長 田村 和子
研修内容(事前の質問内容)
○議会広報誌について
1.年間予算、発行部数、回数、配布方法について
2.広報誌を1回発行するのに要する編集委員会開催回数
3.1回当たりの編集作業時間
4.編集作業の進め方について
5.作成上、注意していることについて
松田広報編集特別委員会委員長説明
○平成20年度に、全国広報誌コンクールで奨励賞を受賞している。
委員会メンバーは、受賞当時のメンバーから入れ替わっている。
○議会だよりの名称は「美咲町議会だより」で創刊は平成17年8月10日である。
A4版で、6段組みで1段10文字、31行で、表紙・裏面はカラー他は2色刷り
発行部数は6,400部、年4回発行定例会翌々月の10日発行、
町の広報誌と一緒に町内全世帯に配布、各世帯へは各地域の常会長に依頼
予算は、1頁あたりカラー頁20,300円、2色刷り7,300円である。
年間では、21年度決算944,160円、22年度当初予算1,022,000円
○編集体制については
広報委員は、3つの常任委員会から各2名を選出して、広報委員としている。
第1回委員会は、定例会の最終日に委員が集まって企画・協議をする。
広報委員長が各議員の原稿を元に全体原稿を作成する。
第2回委員会では、一般質問の原稿の読み合わせを行う。
修正した原稿を業者に送り、6段組10文字原稿にしてもらう。
第3回委員会では、原稿の読み合わせやレイアウト、掲載する原稿を決める。
修正した原稿を業者に送り、修正後の原稿を送ってもらう。
第4回委員会では、キャプション(写真の説明)や見出しを決める。
原稿の読み合わせなど。
第5回委員会では、表紙の写真の決定、原稿の読み合わせを行う。
最終確認を、委員長・副委員長で行って、議長決済を経て、校了原稿を印刷業者に送る
印刷業者から「議会だより」が納品→各常会へ配布
○掲載内容については、一般質問は質問を行った議員が執筆し、常任委員会報告などについては、議会広報編集特別委員会委員が原稿を作成している。
基本的には、議会に関するものは「議会だより」に掲載している。
1. 定例会および臨時会の内容
2. 各常任委員会および各種組合議会の内容
3. 請願・陳情等の結果
4. 調査・視察の報告
5. 町民参加のページ
○委員報酬は、年間委員長が50,000円、副委員長ならびに委員が40,000円
○編集上、特に気を付けていること
見やすく、分かりやすく、簡潔な文章
行政用語や難しい熟語などは使わない
写真をたくさん使う(各ページ2枚程度、出来るだけ人物を入れる)
空間を取り、見て疲れない紙面づくり
内容が分かるような見出し
写真のキャプションは、読み手に興味が沸くようなものにする
「議会だより」に親しみを持ってもらうため、町民参加のページを作る
質疑応答
Q.答弁の原稿作成は誰が行うのか?
A.録音したテープを起こして、本人に確認する
Q.理事者に、どのように確認しているのか?
A.再確認は行っていない。
Q.「議会だより」の12号以降は、フォントや行間が大きく変わっているが?
A.今年の4月号から、大幅に編集内容を変更した
奨励賞を頂いた議会だよりのパターンを変更するのは勇気がいったが、
より読みやすい紙面を目指して変更した
Q.1ページに一般質問1名分の内容になっているが
A.原則として、1ページに一人の一般質問を掲載するようにしている
16名の議員の内、質問者の増減でページ数が変わるので、編集に工夫している
Q.写真は町民から公募するのか?
A.表紙の写真は編集委員が撮影
顔写真を使う場合は、本人に確認する
10月の全国議長会では、表紙の写真などへのアドバイスが多かった
Q.パソコンで原稿を作るのは、大変と思うが?
A.委員長が、原稿をワードで打ち直してから、みんなで修正する。
Q.議会事務局で行っているのか?
A.委員長が自宅で行っている。
以前視察に行った、北栄町ではプロジェクターなども利用して編集を行っている。
お金や時間をかければ、良いものは出来ると思うが
Q.町の広報誌との違いは?町民の意見は
A.広報誌とは内容が違っている。
Q.町民のみなさんの意見は
A.議会だよりに関してのアンケートは検討中である。
Q.行政用語などが分かりにくいとの意見はないか?
A.出来るだけ分かり易い、言い回しや用語に変更するように努力している。
Q.発行に関して、2か月程度期間がかかっているが?
A.現在の編集体制では、翌月発行は難しい
Q.委員会の委員の任期は?
A. 申し合わせで一応、2年の任期である。
Q.委員の報酬は?
A.委員長は年額50,000円である。
以前は10回程度編集会議を行っていた。
費用弁償の意味で、報酬を支払う。
合併してからは各委員会の報酬はカットしたが広報委員については支払うことにした。
Q.先進地の視察研修の費用は?
A. 視察研修の費用は公費負担で行っている。
2年間の内に、1回は日帰り、1回は1泊2日の視察研修を行っている。
Q.「議会だより」に組合議会も掲載されているが?
A.組合議会の記事は、組合議会報告を議会で行うので、それを掲載している。
町から負担金や分担金を出しているので、掲載している。
逆Q.吉野川市の議会広報では、「伺う」という表現が多いが?
逆A.適切でないように思うので、今後検討したい。
※以上で、質疑応答を終了した。
○ 所感
(岸田益雄議員)
美咲町の議会だよりを読んでみると、フォントや字体が工夫されていて、写真や表と文章のバランスも良く考えられていました。
広報委員への報酬(年額委員長で5万円、委員で4万円)があるとのことだが、かなり専任される部分が大きいので当然かとは思った。
吉野川市議会広報特別委員会も、今後はもっと研鑽を重ね、広報全国コンクールに選ばれるようなレベルになるまで、頑張ってみようと思います。
美咲町の概要
美咲町は岡山県のほぼ中央に位置し、総面積232.15?で、約7割を山間部が占めている。東部には吉井川、西部には旭川が流れ、最高峰の二上山をはじめとする山間部と、なだらかな平坦地が続く、標高50?690mの地形である。
平成17年3月に、中央町・旭町・柵原町の3町が合併して美咲町が誕生した。
産業構造は、第一次産業2割、第2次産業3割、第3次産業5割の構成となっている。
◎ 位 置 東経133度95分 北緯34度99分
◎ 面 積 232.15km2
◎ 人 口 16,331人(22年4月1日現在)
◎ 世 帯 6,293世帯
岡山県美咲町にて視察研修
美咲町役場前にて、美咲町広報委員会メンバーと
平成21年に木造校舎を建設した美馬市江原北小学校へ視察研修に行きました。
(写真は校舎の外観ですが、ウッドデッキが素敵です。)
学校長や教育委員会の人から説明を受け、質疑応答もしました。
校舎内も見学しました。木の香りがとっても気持ち良かったです。
児童用トイレは、何と温水洗浄機付き暖房便座です!
男子小用便器も、自動洗浄でした。
県産材の「SGEC認証材」の杉と桧を使用している認定書です。
帰り際に管理棟の入り口に掲示してある書が目に止まりました。
何と、鳩山一郎文部大臣の書です。(1931年頃の揮毫でしょうか?)
何故この学校にあるのかは、不明だそうです
よく学びよく遊べ・・・です
毎週金曜日に、所属する会派『薫風会』は勉強会を行っています。
今回は、環境企画課の職員を講師としてお願いして、吉野川市の
ごみ問題の現状や、今後の展望を聞きました。
毎回、行政の問題点や課題を勉強出来きるので、助かります。
近所の小学校の児童の登下校時の安全を確保するために、以前から市や県に
お願いしていた路面表示が、この度やっと完成しました。
春から順に学校の北側・東側・南側と路面舗装工事に合わせて「学童注意」の
文字を、緑色の地に白文字で表示してもらいました。
今回は学校西側の通行量の多い道路の舗装工事に併せて、施工して貰いました。
(写真上は現在の道路、下は昨年の道路状態です。)
以前は、横断道路の表示だけで車は徐行もしませんでした。
この道路は国道に連絡していますので、昼夜を問わず走行量が多く、
5月に通行量を調査しましたが、南→北・北→南に走る車両は2000台
以上利用し、大型車も80台以上走行する、市道としては交通量の多い道路です。
運転中に「学童注意」が目に入ったら、安全運転でお願いします。
所属する会派「薫風会」が、富山県・石川県の視察研修に行きました。
今回の視察研修での報告書担当となりましたので、掲載いたします。
なお、改行・段落等がうまく調整できませんでしたので、少し読み難い
かも知れませんが、ご容赦下さい。
視 察 研 修 報 告 書
先に実施した視察研修概要について、下記の通り報告いたします。
1.期 日
平成22年8月23日(月)から25日(水)
2.視察先
富山県氷見市
富山県小矢部市
石川県かほく市
3.視察内容
きときと食文化氷見ブランド推進について
ベンチャースペース氷見(氷見市小規模企業団地)について
おやべ環境保全対策プロジェクトについて
おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
かほく市若者マイホーム取得奨励金について
かほく市賑わい創出プロジェクトについて
4.参加者 11名(下記の通り)
桑原五男、玉水好夫、山下 智、近久善博、工藤俊夫、塩田吉男
福岡 正、河野利英、枝澤幹太、岸田益雄、田村修司
5.概要
行政調査日程および調査内容は、別紙資料添付の通り。
ベンチャースペース氷見(氷見市小規模企業団地)について
きときと食文化氷見ブランド推進について
1.日 時 平成22年8月24日午前9時30分より
2.視察地説明者
氷見市産業部商工観光課 主任 蔵田 喜之
同上きときと食文化・氷見ブランド推進班 班長 薮田 栄治
氷見市議会事務局 副主幹 尾矢 英一
挨拶 氷見市議会 議長 地家 太一
3.説明内容
1.ベンチャースペース氷見
事業目的・概要
氷見市小規模企業団地(ベンチャースペース氷見)は安い賃借料で事業スペースを提供することにより、創業等に必要な初期投資の軽減を図り、意欲や技術は十分にあるが、資金や信用力に乏しい創業希望者を支援することを目的として、平成13年12月に市内上田地内で工場棟9棟、事務所棟4棟、研修室1戸を整備した。
県内では、富山市・栃波市に続き3番目のベンチャー育成団地になっている。
その後、希望者が増えたため平成17年12月に工場棟3棟を増築し、現在は工場棟12棟になっている。8月1日現在では空きがない。
月額使用料は、工場棟(約165?)で6.2万円〔最初の5年間は5万円〕、事務所棟(69?)で4.9万円〔最初の5年間は4万円〕である。
事業実施の効果
新規創業や新分野への進出を目指す中小企業のやる気を引き出すことで、中小企業等の後押しが出来たのではないかと認識している。
これまで4社がこの施設を巣立ち、市内で活躍している。
また、平成15年からは県内のインキュベーション施設と共同で設置したインキュベーションマネージャー(IM)が、県内施設を巡回し、入居企業の経営診断や、経営に関する情報の提供を行なっている。
※ インキュベーション→新規に事業を起こすことを支援すること
※ IM(インキュベーションマネージャー)→新規に事業をはじめようとする経験の少ない企業家へ事業の知識、ノウハウ、経営資源など、不足するものを幅広く速やかに補い、事業の達成へ導く人。
自治体の負担について
最初の平成13年度事業費に5億900万円、土地の取得価格に1億9400万円
財源(起債:地域総合整備事業債 充当率90%、交付税措置54%)
平成17年度に工場棟3棟を建増しした時に8500万円(地域活性化事業債を活用 充当率75%、交付税措置30%)
年度償還額
・ 平成13年度事業(?28年度まで) 42,577千円
・ 平成17年度事業(?29年度まで) 7,084千円
ランニングコストは年間約90万円かかっている
使用料は年間約1000万円弱を見込んでいる。
今後の課題
昨今の景気の急速な悪化に伴う取引先からの受注減少などにより、事業の縮小を余儀なくされるなど、入居企業に与える悪影響も深刻な状況となっています。
入居企業同士の情報の共有や、IMなどへの相談などで今後の発展を望む。
原則5年間の入居期間に拘らず、速やかな巣立ちの日を迎えることを期待する。
その他、新たな雇用創出に向けた取組
・ 地域提案型雇用創造促進事業
平成17年度から平成19年度まで、厚生労働省の地域提案型雇用創造促進事業に取り組み、観光事業における地域人材の資質向上を図るとともに園芸関係の専門的な技術者を育成しました。
・ ビジネス交流交換会
平成20年度から隣接する高岡市、小矢部市と合同で名古屋において開催。
・ 同意雇用開発促進地域
平成22年5月より、ハローワーク氷見が地域雇用開発促進法に基づく「同意雇用開発促進地域」に指定されました。指定期間は3年間。
・ 雇用創出基金事業の実施
現下の厳しい雇用情勢を踏まえ、緊急の取組みとして、国の交付金を活用して「ふるさと雇用再生特別基金事業」及び「緊急雇用創出事業」を20年度から実施。
○ふるさと雇用再生特別基金事業
事業費 93,400千円 新規雇用 38名
○緊急雇用創出事業
事業費 144,700千円 新規雇用 168名
質疑応答
Q.4社の企業が巣立ったというが、雇用人数は分かりますか?
A.各社5人程度規模から雇用人数が増えて、手狭になって巣立っていった。
Q.企業の業種を教えて下さい
A.プラスチック加工、ニット製品製造、金型製造、自動車部品開発などです。
Q.企業は地元の企業か?
A.ほとんど地元の企業である。家の倉庫で行なっていた事業を行なったり、新規の事業を開業したりである。
Q.収益性の高い業種は
A.プラスチック加工工場が多い、市内業者との取引契約が多い。
隣接の工業団地との取引が多いので、輸送・物流コストがかからない。
Q.建物の面積の希望や、建物が破損した時の修繕費用は?
A.建物は市の所有物なので構造的な欠陥は市が修繕するが、入居者原因の場合は入居者が修繕、退所の場合は入居時の現状回復が条件。
Q.5年間と期限を決めているが、期間延長は考えてるのか?
A.平成13年からの入居なので、2回目の更新を控えている。
いつまで更新するのかは検討中、入居者にアンケートを実施中である。
余り更新を続けると、創業したい人が入居できないので弱る。
Q.空きを待っている人がいるのか?
A.問い合わせはたまにある。
Q.今後増設の予定は?
A.現在のところ、予定はない
Q.再契約時の値上げとかは、検討しているのか・
A.値上げも検討課題になっている。
Q.入居時の審査・判断は?
A.産業部部長までの審査で決定している。
当初は、外部審査もあったが、現在は行なっていない。
2.きときと食文化氷見ブランド推進について
事業目的・概要
「各班」は市役所内にいくつもあり、各課を横断して構成されている。
氷見市は平成16年に総合計画の中で「新しいまちづくり」を目指して5つの柱を作った。その中の一つに「きときと食文化」への取組があった。それを推進するために「きときと食文化・氷見ブランド推進班」が作られた。班員は10名程度である。
市長が21世紀は「食と環境の世紀」であると提言し、平成20年12月に「きときと氷見食のまちづくり条例」を制定した。食育や地産地消、食を媒体とした交流人口の増加などを進める方向性を示した条例である。
推進目標は「守り伝えよう きときと氷見の萬葉の幸 氷見やから食は安心」
基本方向は、産業の振興・交流の拡大・人材の育成
基本施策と事業例
○生産の高度化(生産環境の整備)
農産品・魚介類・その他(氷見うどん生産環境の整備)
○食のレベルアップ(加工技術の向上)
加工品等・料理提供・情報発信(首都圏での有名料理人による食のフェアの実施)
○もてなしの仕組みづくり(観光交流推進)
施設 設備・制度 ソフト・イベント等(きときとまつりの実施)
○流通の確保 販売の推進(流通 販売促進)
施設 設備・仕組みづくり・広報 啓発(ホームページでの情報発信)
○食の安心・安全の確保(地産地消・安全確保)
施設 設備・組織 制度など・情報提供(食材マップ・旬の食材カレンダーの作成)
○食育推進、食文化伝・発信(食育・健康推進)
施設 設備・組織 制度など・広報 啓発(万葉をしるイベント、講座の開催)
氷見では定置網が盛んだが、定置網の良さを全世界にPRしたい。定置網サミットを開催したり、定置網を中心とした漁業振興と観光振興を目指している。
毎年、色々なイベントを計画しながら
食育について
条例の中の基本理念に「家庭、学校、保育所、地域その他の社会のあらゆる分野において食の体験が妨げられることなく食育が推進されることが図られるよう行なわれなければならない」と、うたわれているように、食育を非常に大事にしている。
農林水産省の平成20・21年度に食育モデル先進地指定されている。
平成15年に「きときと氷見地産地消推進協議会」という協議会を、JA、観光協会、漁協、商工会議所、学校、役所などが参加し、食育を推進しようと組織した。
その中で、食育サポートスタッフ(50名のボランティアスタッフ)が子供達に食育(子供達のお料理教室での指導や講演会)を行なう。
子どもたちが自分で料理することによって地産地消や地元の食材について興味を示す。幼稚園児でも魚を捌く、手のひらで豆腐を切る事が出来る。
子どもたちにも理解出来るような、ガイドブック「きときと氷見食育ワークブック」を作成している。食育マイレージを利用した子どもたちへの食育指導。料理も地元の伝統料理や、地元の食材を使った料理を中心に構成されている。
子供達の参加は強制はしていないが、昨年では90%程度の参加者があった。
地産地消モデルタウン事業(農林水産省)
「創作工房ひみ」(農産物処理加工500?・交流体験施設300?)を建設し、食文化の伝承や食育推進の場として利用している。JAが事業主体で運営
クッキングサロン(調理実習室)では、移動式調理台が12台あり、同時に70人程度が実習出来る。「きときとお料理道場」を実施している。
建設には2億円かかったが、農林水産省が1億円負担。
地元の農産物を中心にパン加工、漬物、そう菜などを独創的につくり商品開発を推進。グリーンツーリズム等にも利用。
氷見三昧(料理屋の組合)という組織もあって、日々研鑽している。
推進班の活動
魚屋さんが耕作放棄地を利用して葡萄作りを始めた、地主との交渉や、葡萄作りのノウハウの中立を推進班が行なった。今年初めてワインが出来た。
年商60億円位の大きな魚問屋があるが、氷見の魚をPRするのは漁業や魚の加工だけではなく、氷見の味を考えた多目的な事業を行なわなければならない。葡萄畑の肥料も魚のアラや残渣を使っている。魚で(海で)出来た葡萄を提案している。
農工商連携の事業として、実施している。葡萄畑の面積は29haで、当初4000本、現在は6000本の葡萄が植わっている。
市民の反応は
あらゆる機会を通じて市民に呼びかけて実施しているので、市民の反応は良い。
徐々に自分たちの地域で作っている、地元の食材に自信を持ち始めた。
多くのメディアが取り上げた事が、良い方向に連鎖している。
問題点と今後の課題は
交流人口がなかなか伸びない。交流人口200万人が目標(現在は約170万人)
最近の景気悪化で宿泊客が減少している。宿泊施設も、不景気や後継者不足で減少している。現在で60弱の軒数である。新しいホテルも建設はされているが・・。
氷見らしい家族的な民宿が段々少なくなっている。
漁具の倉庫(番屋)などを利用して、食を提供する場が出来ないか協議中である。
氷見のハトムギ振興について
氷見では湿田が多いので、大豆などには不向き、ハトムギには最適の地質である。
水田の転作品目としてハトムギを作り始め、平成16年に最重点振興作物に指定。
平成18年ペットボトル“氷見ハトムギ”を開発、販売開始「農商工連携」活動
最初は15万本販売、(1本100円で売れると、5円が氷見市に入る→このお金は全国ハンドボール大会運営費に使う)、ところが21年度には200万本販売し、1000万円が市に入った(ハンドボール大会の運営費とその他のスポーツ振興費用と食育の推進費用に使用した)
栽培面積も、当初3.5haだったが現在は約100haになっている
ハトムギの買上価格は国産で普通1kg250円が相場だが、氷見の農家に限って1kg700円でJAが地元の農業振興のため買い上げている。
生産量も当初の4.5tから現在は125tに増産されている。
さらに、金沢大学やJAと連携してハトムギの新製品の開発を行っている。
今年6月には、新製品の「透白美人」を「JAアグリひみ」が開発・販売した。
さらに、今後は大手飲料メーカー「ポッカ」の販売ルートで販売予定です。
質疑応答
Q.ハトムギ茶は抗がん作用があるとして利用されているが、ティーパックの売上も市に利益を与えるのか。
A.残念ながら、ティーパックは、売上にならない。
Q.子どものためにと食育を行っているようだが、学校給食は?
A.毎月13日は「氷見の日」として、氷見産の食材を使用して地産地消を行なっている。給食後に、給食集会を行なっている。
毎日地産地消を行なえれば良いが、ネギとか米は年中あるが、他の食材を給食に合わせての生産調整が、現在の状態では難しい(サイズを合わせるのも難しい)
週5回ある給食のうち、週3回の米飯は氷見産のコメを使用している。
Q.食育マイレージで健康管理も十分に出来ると思うが、徳島県では残念ながら、糖尿病患者日本一です。富山県・氷見市の市民の健康状態は?
A.もともと、漁師町なので、お酒は良く飲まれる。氷見市では民営の市民病院がある公設民営の市民病院を金沢大学にお願いして経営している。
Q.ハトムギの種子を購入して、徳島で生産出来るか・
A.そのまま蒔いたのでは、十分に出来ないと思う。
種子の種類も多いし、気候・環境も違うので同じようには出来ないと思う。
日本全体のハトムギの種子管理を、氷見のJAが行なっている。
Q.ハトムギ茶はJAが販売しているが、エキスいりは?
A.「まちづくり氷見」が楽天で販売している。
氷見三昧で「氷見カレー」や「氷見うどん」など、同業者達が市内で競い合い町おこしを実施している。カレーでは、ナメール、トロイカなどが美味しい。
3.所感
(岸田益雄議員)
氷見市におけるベンチャースペース(小規模企業団地)事業においては、インキュベーション事業として昭和61年に富山市で第1号が実施され、平成10年頃のニュービジネスのブームに乗って富山県内でも急激に増え始めたものである。徳島においてはSOHOなどソフト事業を支援する「ニュービジネス協議会」などがあるが、氷見市の場合は製造業や加工業を中心とした第一次産業などの企業支援であった。
まだ、5年契約の1回目の更新が終わったばかりということで、今後の運営方針がまだ未決定という事で、今後の取り組みに期待したい。
きときと食文化氷見ブランド推進事業については、地元の人間の地元を愛する気持ちが言葉の端々に感じられる、熱い市職員(薮田班長)の気持ちが伝わった。
どこに行っても地元を守り市民を思う市職員はいる、そんな職員が担当する事業は多くの市民の支持を受け、年々発展しているように感じられるのは私だけだろうか。
地域的にも、日本海と能登の自然に恵まれて、豊富な食材を活用した素晴らしいプロジェクトを展開している。また現状で満足せず、次々とアイディアを出して、企画・運営し商品開発や、多々のイベントを展開するバイタリティには敬服した。
吉野川市でも、もう一度足元を見つめなおして、地元の再発見を行い将来の発展に結び付けられるものを、見つけ出したいものです。
氷見市の概要
氷見市(ひみし)は、富山県の西北、能登半島の東側付け根部分に位置している。
日本海側有数の氷見漁港を有し、四季を通じて多種の魚が水揚げされる、初夏の「鮪」
冬の「寒ぶり」「氷見イワシ」は有名である。
◎ 位 置 東経136度59分 北緯36度51分
◎ 面 積 230.47k?(東西18km、南北21km 海岸線19km)
◎ 人 口 約55,000人
◎ 世 帯 約17,000世帯
◎ 主な産業 農業、漁業
おやべ環境保全対策プロジェクトについて
おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
1.日時 平成22年8月24日午後2時より
2.視察先説明者
小矢部市民生部生活環境課 課長補佐 唐嶋 宏
同上 企画室企業立地推進課 主事 中川 利昭
同上 議会事務局 局長 中嶋 幹博
同上 議会事務局 主査 野澤 正幸
挨拶 小矢部市議会 議長 沼田 信良
3.説明内容
○おやべ環境保全対策プロジェクトについて
この事業は、「頑張る地方応援プログラム」の中で小矢部市がメニューの一つとして選択した、環境保全プロジェクトである。
・高効率給湯器設置費補助金
地球環境保全対策として従来の機器より環境にやさしい、エコキュート、エコウィル、エコジョーズなどの設置を促すために、補助金を交付して地球環境保全の意識を高めて温暖化防止や省エネルギーを推進する
エコキュート・エコウィルの補助金は15,000円、エコジョーズは8,000円
対象者は市内に居住する人、市税に滞納がない人、平成19年4月以降に設置した人
・遮熱性塗装等施行費補助事業
住宅の屋根又は窓ガラスに塗装又は貼り付けすることにより室内温度の上昇を抑える。
施行費用は、5?の窓に塗装を施工した場合は7万円程度必要である。
補助金は?当たり2,000円で限度額2万円、屋根・窓とも施工した場合は4万円
・住宅用太陽光発電システム設置費補助金
最大出力2kw以上のものの設置に対して、1件につき50,000円の補助金
来年以降は、無くなる可能性がある。
実績としては、エコキュートは年々増加しているが、エコジョーズは少なく
エコウィルは設置実績が無い。
平成21年度エコキュート154件、エコジョーズ1件、エコウィル0件である。
遮熱性塗装等施行費補助事業は21年度に4件申請があったが、22年度はまだ無い
太陽光発電は22年度(4?7月)に5件申請があった。
高効率給湯器設置費補助金事業は平成18年より始めた。
富山県内では富山市などが、単発的に補助金を出している。
遮熱性塗装等施行費補助事業については、21年4月から実施を始めた。
国の地域グリーンニューデール政策で庁舎の一部を塗装した。
庁舎の1階の照明もLED照明を採用した。
道の駅やクロスランドおやべ、埴生に貸出用の電動自転車を設置している。
質疑応答
Q.遮熱性塗装は水性か油性か、また耐用年数は
A.よく解らない。色は無色透明に近い。
Q.熱を遮断するので水生ではないか、水性の方が油性よりは強度がある。
A.塗った場所はあまり触らないようにと、説明されている。
Q.対象者が市税に滞納が無いこととあるが、その他の公共料金の滞納がある場合は
A.交付申請時にチェックする。申請者に同意書の提出を求める
Q.遮断性塗装は屋根に施工した例もあるのか?
A.すべて窓である。西日が当たる窓とかの部分的な施工が多い。
Q.庁舎にも部分的に施行したそうだが
A.施行後は、紫外線がカットされている。カーテンなどの色あせが無くなる。
夜間に虫が寄ってこないといわれている。
Q.エコキュートの普及は進んでいるようだが、広報などは行なっているのか
A.ホームページや広報誌で広報を行っている
Q.設置は新築時か、又は改築時に設置か
A.現在は新築時より、改築時の設置が多い
○おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
小矢部地域立地推進について
企画室企業立地推進課は平成21年度に市長直属部局の企画室となった
市長自らのトップセールスを行い、積極的な企業誘致を行なっている。
「頑張る地方応援プログラム」の中に「おやべ地域産業活性化プロジェクト」があって、その中のメニューの企業立地の助成制度を利用した。
小矢部市企業立地支援制度
企業立地助成事業
土地、建物、生産設備の投資に対して助成(投資額1億円以上)県企業立地奨励事業
助成額:土地・建物、設備の投資額の5%(県5%・市5%の最大10%)
限度額:2億円
環境整備補助事業
工場の環境整備に対する補助金
産業廃棄物処理施設、緑地帯、除雪機機械などの経費の25%を補助
平成22年度からは、太陽光パネル設置やLED街灯の経費も対象にした。
新規雇用の促進に対する助成事業
市内居住の方で、新規雇用した場合(10人以上)1人当たり20万円を助成
優遇税制処置の概要
固定資産税(土地・建物・構築物)を3年間課税免除
業種はIT、医薬品などの業種で、土地・建物・構築物の投資額が2億円以上
3年間の、補助事業の実績は
平成19年度、企業立地2500万円環境整備280万円雇用奨励200万円 計3000万円
平成20年度、 〃 2700万円 〃 0円 〃 20万円 計2700万円
平成21年度、 〃 4500万円 〃 35万円 〃 0円 計4500万円
小矢部フロンティアパークについて(産業団地)
企業進出実績は、平成19年度は0件、平成20年度は1件、平成21年度は0件だ が、21区画中、10区画が分譲済みである。
中小企業基盤整備機構が平成15年から分譲開始している。進出企業は7社あるが、6社が県外企業で、3社は東海地方である東海北陸道の開通による影響と思われる。
中小企業基盤整備機構が100万円、県と市が各80万円の合計260万円に費用で企業誘致活動をしている。
又、氷見市・高岡市・小矢部市の3市合同でも誘致活動をおこなっている。
小矢部市国際規格等認証取得促進事業補助金
ISO等の取得を推進し、対象経費の1/2以内で、最大50万円の補助金
小矢部市販路拡大支援事業補助金
販路の拡大を目的として、市外の見本市への出展した場合、対象経費の1/2以内で
限度額は30万円である。
質疑応答
Q.企業立地推進課の人員は
A.課長と私と兼務の女性職員の2.5名で運営している
Q.各企業にアンケートを出しているが、回数は?
A.年に2・3回実施している
Q.販路拡大事業を行なっているが成果は?
A.4月から実施しているが、2件の申し込みがあった
年1回の実施、平成27年までの5年間の期限立法である
Q.企業立地助成事業は毎年1億円の予算を組んでいるが、市の財政状況が良いのか?
A.企業が進出して操業開始後1年間の猶予期間があるので、投資額の5%と決まってあるので予算化しやすい。
企業が進出して土地に建物を建てて、操業開始時での申請となる。
Q.運用面での柔軟性は・
A.雇用促進事業では中小企業に関して、新規雇用者が5名以上ならOKとしている。
Q.販路拡大で、市外の見本市に出展する場合の対応は誰が?
A.私か課長が対応している。出張旅費は発生する。
Q.市外の場合の時間外の営業は、超過勤務は無いのか?
A.勤務時間外の対応は無い。
Q.小矢部市の産業団地には10件ほど埋まっているが、上下水道や電気設備は
A.一応完備している
Q.リースはあるのか
A.20年の事業用借地権で対応している。
リース代金は購入価格に含まれないので、買い取りを勧める。
Q.不景気で優良企業の誘致が難しいと思うが。
A.中京方面の企業を狙っているが、自動車関係が景気の影響を受けて厳しい。
阪神地方は三重県や滋賀県の近郊に進出している。東京の起業は距離があって難しい。
Q.徳島県の場合は、県が募集して見本市を開催しているが
A.富山県が「ものづくりフェア」などを開催している出展すれば補助対象となる。
視察目的の質疑応答は終わったが、その他の質疑応答
Q.道の駅(メルヘンおやべ)の設置費用は?
A.7億8000万円、国土交通省の分(トイレ・駐車場等)も入れると14億円程度
道の駅の裏にドッグランがあり、喜ばれている。
埋蔵文化財の遺跡調査にかなり費用がかかった。
Q.こちらの湯(温泉)は茶色か?
A.透明に近い湯である。小矢部市が掘った温泉の湯を道の駅に週2回運んでいる。
Q.市内にはメルヘンチックな建物が多く見られるが
A.2代前の市長が建設省出身だったので、昭和40年代に小中学校の施設が老朽化した時にメルヘン風な建築物にした。建設から35年以上経過し、建物も老朽化し耐震化対策も予定しているが、市民の声を聞きながら検討中である。財源難の問題もある。
市内では35の施設がある。市民の愛着もあり、リフレッシュを検討している。
Q.建物の中の構造はどうなっているのか
A.建物の中は、子どもたちが使いやすいような作りになっている。
Q.国からの補助金などは
A.国から特別な補助金は無かった。
小中学校は、生徒数で建物の面積が決まるので、超えた場合は市の負担である。
Q.県の公園で、女神像などが展示されているが
A.ヴィーナス像などの構造物は、小矢部市出身の作家の方に理解を頂いて展示している。
他にも、源平倶利伽羅合戦の石碑などが市内各地に配置されている。
4.所感
(岸田益雄議員)
小矢部市での視察研修は、「おやべ環境保全対策プロジェクトについて」と「おやべ地域産業活性化プロジェクトについて」で、どちらも総務省の「頑張る地方応援プログラム」を上手く使ったプロジェクトである。
環境保全プロジェクトは、地球温暖化防止や省エネルギーを推進する事業だが、まだ市民への周知が充分でないのか、利用者数が思っているほど多くは無かった。
遮熱性塗装は庁舎の西向きの窓ガラスに施工していたが、確かに日差しほど暑く感じられず一応の遮熱効果はありそうだが、耐用年数が長ければ効果はあると思われる。
太陽光発電に関しても、北陸という地域性からか申請軒数は少ないようだ。
地域産業活性化プロジェクトは、富山県とタイアップして各種の助成金の窓口を広げているのに、担当者の工夫が感じられた。
各地からの高速道路が交差する、地理的優位を全面に出した企業誘致のプランだが、現在の全国的な景気低迷状態では飛躍的な伸びも難しいと思われるが、中京地域からのアクセスが容易なので、将来的には希望が持てると思われる。
吉野川市でも、西条大橋から国道192号線への接続工事や徳島・川島線の川島地区での国道192号線との接続が間もなく完成すると言われている。
これを期に、新たな企業誘致活動を行って行きたいものだ。
小矢部市の概要
小矢部市(おやべし)は、富山県の最西端、石川県境に位置している。
標高346mの稲葉山を始めとする丘陵地帯で、東南部は栃波平野の一角を占める水稲
単作の穀倉地帯である。小矢部川が南から北東に向けて市域を貫流している。
北陸自動車道・東海北陸自動車道・能越自動車道が交差する高速交通網の要所である。
◎ 位 置 東経136度52分 北緯36度40分
◎ 面 積 134.11k?(東西13.88km、南北17.65km)
◎ 人 口 約32,500人
◎ 世 帯 約9,833世帯
◎ 主な産業 農業
かほく市若者マイホーム奨励金について
かほく市賑わい創出プロジェクトについて
1.日 時 平成22年8月25日午前10時より
2.視察先説明者
かほく市総務部企画情報課長兼情報推進室 室長 大西 潤
同 上 産業振興課 課長 澤野 安隆
同 上 企画情報課 主査 松原 宏明
同 上 産業振興課 課長補佐 南 津由
同 上 議会事務局 局長 沖野 悌二
挨 拶 かほく市議会 議長 杉本 成一
研修内容
○かほく市若者マイホーム奨励金について
制度が出来た背景は、全国的な人口減少社会の到来の中で、地域の活力となる定住人口の確保に向けて、平成17年度に策定して、第1次のかほく市の総合計画の中の基本構想で平成27年における総人口36,000人を目標(現在は32,000人)
平成21年の人口は平成17年(34,000人)に比べると減少気味である。
金沢市を中心とした生活圏を形成する近隣市町の人口は増加気味である。
当市からも、金沢市など近隣市町に人口が流出している。
人口の流出を抑制し、転入の増加(若者)を図る施策が必要である。
平成22年4月から、かほく市若者マイホーム取得奨励金を実施した。
生活利便性の向上を目指して、大型商業施設の開業「イオンかほくショッピングセンター」がオープン、道路整備の推進により金沢市への時間が短縮された。
事業の内容については、
45歳未満が住宅を新築又は購入した場合、借入金額の5%を助成(最大100万円)
市外から転入して場合は80万円、市内在住の人は限度額30万円である。
市内業者による建築の場合は20万円を助成(上乗せ)する。対象地域は市内全域)
事業の実績は平成22年8月現在39件の申し込みがあった。交付決定は3件である。
市外からの転入者は14件で、市内建築業者活用が7件、25件が市内から市内。
32件が建売住宅と住宅メーカーが建築した。
周知方法は、市広報やホームページ等でPRを行なっている。
市民の反応は、制度開始後3ヶ月で100件を超える問い合わせがあった。
今後の方針は、「若者マイホーム取得奨励金」は定住人口増加プロジェクトの第1弾で
定住人口プロジェクトチーム、市の職員で8名が第2弾の施策を検討中である。
新規事業や既設事業の拡充を併せて56本の提案が出ている。
その案を絞り込んで来年度予算に反映をさせるべく考えている。
制度の概要としては、市内の定住人口の増加と地域経済の活性化を促進するために、市内に住宅を新築・購入し生活する人を対象に、最大100万円の奨励金を交付する制度となっている。対象地域は市内全域であり、対象者は、かほく市内において平成22年4月1日以降に住宅を新築又は購入し生活の実態がある人、契約締結日における年齢が45歳未満の人、一戸建て住宅を新築又は購入に対して金融機関等からの借入金がある人、地域の情報を共有し、地域の活動に積極的に参加する意欲を持って定住する意思のある人である。
対象となる住宅は、住宅取得ローン控除の対象になる戸建て住宅で延床面積50?以上、併用住宅の場合は1/2以上が居住の用をなすものとなっている。建売住宅の場合は、建築後未使用で3年未満の物件を対象としている。
奨励金の額は借入金額の5%とし限度額を設けている。市外在住の人の限度額は80万円、市内在住者は30万円となり、市内建築業者を活用した場合は20万円の上乗せがある。転入者の定義は、新しくかほく市に転入された人・市外に転出してから3年以上経過し再転入した人で、いずれも転入後2年未満の人を対象とする。
申請から交付までの流れは、住宅工事の契約締結後あるいは住宅購入の契約締結後に申込申請書に必要書類を添付し申込、住宅の登記が完了してから3ヶ月以内に交付申請書に必要書類を添付し申請、審査を経て交付決定通知を受けて奨励金の交付となる。
その他の補助金として、「かほく市木の家づくり奨励金」上限20万円、学園台「良好な町並づくり」奨励金上限120万円、かるがの団地分譲地における住宅建設奨励金上限50万円、かほく市住宅用太陽光発電システム設置費助成制度上限9万円、かほく市ケーブルテレビ引込工事費無料、なども併用して利用できる。
質疑応答
Q.市内の人と市外の人との奨励金の上限が違うが?
また地域の情報を共有し、地域の活動に積極的に参加とあるが?
A.市内と市外の金額の違いは、市外からやってくる人は地面を持っていない
積極的に外から呼び込みたい、帰ってもらいたいので金額をあげている
奨励金の申し込みや申請は建築業者が行なうのが多いが、奨励金の交付は本人に行なっているので、その時に奨励金の制度の趣旨を説明している。
地域活動への積極的な参加要請などは、まだ始まったばかりではっきりしていないが、難しく考えずに、保育園活動などのへの参加を促している
Q.不動産業者はどのように関わっているのか
A.かほく市では建売が少ないので、不動産業者にも周知しているが参加は少ない
Q.北国新聞にも掲載されているが、組んでいる予算は12月で枯渇しそうだが?
A.この奨励金は5年間継続予定である。当初予算オーバーすれば補正予算で対応する
Q.かほく市木の家づくりで木の使用量が一定量以上とあるが
A.地元産材の森林組合の杉柱を50本以上使用すれば、上限の20万円を奨励
(1本当たり2,500円の計算で80本以上使えば上限額を支払う)
Q.地元の木材業者か
A.地元業者は5軒あるが、その内4件から申請が出ている。
Q.住宅メーカーが多いのか?
A.申請39件の内、地元大工は7件、3件が建売住宅、29件が住宅メーカーが建築
Q.新築時の金融機関からの借り入れ金額は
A.借入金は2000万円前後であると思われる。
Q.この事業を始めるに当たって、当初予算を決まる時の参考にしたモデルは?
A.石川県内各地でこういう制度を行なっていて、それを参考にした。
Q.この制度で地元の建設業者は喜んでいると思うが?
A.地元の大工さんなどが説明会に大勢参加してくれた。
Q.市の職員8名で、次のプロジェクトを検討しているが
A.現在まとめをしているが、出生率を向上させるためのプラン、死亡数の低減プラン
転入増進プラン、転出低減プラン、情報戦略プランの5分類の体系プランに絞って、今後検討する予定である。
Q.市が宅地分譲事業を行っているが、坪単価が12.3万円しているが、かなり売れ残りがあるようだが, 市の財政上の問題はないのか?
A.市の土地が売れていないとの問題は、合併前の旧町時代に実施していた事業を継続し
ている。土地開発公社だが、「かるがの分譲宅地」24区画のうち8区画は売れてい
るが、16区画が売れていないのでPRを行っているが苦戦している。
学園台については、350区画あるが116区画売れ残りで、苦戦している。
高度成長時代の負の遺産で、執行部にすれば早く解決したいのだが・・・。
Q.吉野川市では農業振興地域などがあるが、高齢化で耕作放棄地が多く苦慮している
かほく市では、農業振興地域はあるのか?
A.国の法律なので、農業振興地域はある。
○かほく市賑わい創出プロジェクトについて
今年度から産業振興課に名前が変わった前年度は商工観光課であった。
平成16年3月に3町が合併してかほく市が誕生した。元々各地であった祭りを統合して、「かほく市賑わい創出プロジェクト」で四季まつりとした。春・夏・秋・冬と年間を通して4回祭りを行っている。
平成18年度に景気の低迷等の影響で、観光客などの入込客数が大幅に減った。
四季祭りでの入込客数の増加を図った。市への入込客数は減っているが、四季祭りの入込客は増加している。屋外のイベントもあるので、天候の影響が大きい。
まつり実行委員会を組織して、毎年アイディアを出しながら企画している。
ホテル・旅館、民宿などが平成16年から高齢化や後継者問題で各2軒減っている。
・ かほく市四季祭り事業の具体的内容としては
・春は、桜まつり (高松中町通り額神社周辺を歩行者天国にする)
・夏は、サマーフェスタとして海や川を利用して
ビーチ・地引網、ビーチサンダル飛ばし
リバー・鮎つかみ体験、
キャッツフェスタでの「猫にゃんグランプリ」など
花火大会の開催
(実行予算については、商工会青年部などが寄付金募集)
・秋は、「かに:カニ合戦」
カニの重さ当てクイズ、カニの販売、カニ焼くなど
・冬は、冬の味くらべ・あったか雑炊鍋まつり
市内の飲食店が中心となって、各店自慢の雑炊を競い合う。
平成19年から「まつり実行委員会」を立ち上げ、まつりキャラクターを募集した。
ゆるキャラブームで、平成20年に「にゃん太郎」を観光大使にした
事業の成果及び市民の反応としては、担当者の意見だが,目指しているある程度の成果を残しているのではないか、市民の反応も良いと思う.
財政難で運営も厳しいが続けていって、少しでも他の市町村に「元気なかほく市」を発信して、イメージアップにつなげたい。
効果の出せるものにして行きたいという、気持ちで続けて行きたい。
イベントのなぜ猫のキャラクターかと言えば、旧の宇ノ気町のからの継続で行なっている。
質疑応答
Q.それぞれのイベントは素晴らしいが、大道芸などは市民が行っているのか?
模擬店の運営は市民か?露天商業者か?
カニの重さ当てクイズの方法は
空手の演武はあるが、少林寺拳法はないのか?
A.大道芸はプロが行っている(バルーン・アートなど)
模擬店は、露天商が参加している。商工会が場所代を取っているテント一張りで
市内の人は8000円、市外の人は14000円。
夏祭りで、露天商は8店舗程度、商工会部会で30店舗程度、合計60店舗
かにの重さ当てクイズは、カニや名産品の重さの近い人に景品を贈呈
少林寺拳法の参加は無い、空手道場に演舞をお願いしている。
Q.3つの町が合併したそうだが、商工会の合併はどうなっているのか
A.1年遅れで、合併した。
Q.観光協会はあるのか?
A.話はあったが、まだ実現していない。
Q.商工会の合併はスムーズに行われたか
A.比較的スムーズに行った
Q.商工会への補助金は
A.職員数が多かったので人件費程度は出していたが、職員数は減ってきている。
19年以降に祭りに力を入れているが、
Q.年間を通じての経費はいくら程度ですか?
A.市からの補助金は平成22年で1700万円、団体の事業費で2100万円程度
花火は別会計で行なっている、今年度は400万円程度で1900発打上げた。
Q.地元の人たちが30店舗程度出店しているが、市民の反応は
A.商工会青年部はボランティアだが、市外でも14000円、市内で8000円なので
一般の飲食店の人たちが結構儲けに来る。
Q.露天商との販売品目のバッティングは・
A.店屋さん独自の販売品が多いので、競合しない。
Q.補助金が1700万円と多いが
A.市単独の補助金である。
Q.吉野川市では、菊人形などでの国や県からの特殊な補助金がある。
A.吉野川市でも年間通して、多くのイベントを行っているようですね
○ 所感
(岸田益雄議員)
かほく若者マイホーム奨励金については、合併前の旧町時代での無計画な宅地開発の
後始末といった印象を受けた。近隣に金沢市という北陸有数の都市があるので、ベットタウン化を狙ったものかも知れない。現在では大きな負の遺産になっているようだ。
しかし、思い切った若者定住を目的とした、奨励金の予算組みは参考にしたい。
かほく市賑わい創出プロジェクトでは、担当者の熱意が伝わってきた。やはりイベントを担当する職員は、熱くなければならない。
元気で楽しい街であれば、近隣からの入込み客もどんどん増えてゆくと思う。
商工会や外部の団体との連携も上手く行っているようだし、商工会の合併もスムーズに行なえたそうだ。吉野川市も、商工会議所・商工会・観光協会の連携等については、見習うべき点が多かったように思う。
かほく市の概要
かほく市(かほくし)は、石川県のほぼ中央に位置し、県都金沢市の北約20kmに
位置している。地勢は山地・丘陵地・段丘地・沖積低地・海岸砂丘で形成されている。
北部では大海川が日本海に、南部では宇ノ木気川が河北潟に注いでいる。
◎ 位 置 東経136度42分 北緯36度43分
◎ 面 積 64.76k?(東西9km、南北13km)
◎ 人 口 約35,000人
◎ 世 帯 約11,300世帯
◎ 主な産業 農業、電子産業、繊維産業、鉄工業
今回の視察研修での報告書担当となりましたので、掲載いたします。
なお、改行・段落等がうまく調整できませんでしたので、少し読み難い
かも知れませんが、ご容赦下さい。
視 察 研 修 報 告 書
先に実施した視察研修概要について、下記の通り報告いたします。
1.期 日
平成22年8月23日(月)から25日(水)
2.視察先
富山県氷見市
富山県小矢部市
石川県かほく市
3.視察内容
きときと食文化氷見ブランド推進について
ベンチャースペース氷見(氷見市小規模企業団地)について
おやべ環境保全対策プロジェクトについて
おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
かほく市若者マイホーム取得奨励金について
かほく市賑わい創出プロジェクトについて
4.参加者 11名(下記の通り)
桑原五男、玉水好夫、山下 智、近久善博、工藤俊夫、塩田吉男
福岡 正、河野利英、枝澤幹太、岸田益雄、田村修司
5.概要
行政調査日程および調査内容は、別紙資料添付の通り。
ベンチャースペース氷見(氷見市小規模企業団地)について
きときと食文化氷見ブランド推進について
1.日 時 平成22年8月24日午前9時30分より
2.視察地説明者
氷見市産業部商工観光課 主任 蔵田 喜之
同上きときと食文化・氷見ブランド推進班 班長 薮田 栄治
氷見市議会事務局 副主幹 尾矢 英一
挨拶 氷見市議会 議長 地家 太一
3.説明内容
1.ベンチャースペース氷見
事業目的・概要
氷見市小規模企業団地(ベンチャースペース氷見)は安い賃借料で事業スペースを提供することにより、創業等に必要な初期投資の軽減を図り、意欲や技術は十分にあるが、資金や信用力に乏しい創業希望者を支援することを目的として、平成13年12月に市内上田地内で工場棟9棟、事務所棟4棟、研修室1戸を整備した。
県内では、富山市・栃波市に続き3番目のベンチャー育成団地になっている。
その後、希望者が増えたため平成17年12月に工場棟3棟を増築し、現在は工場棟12棟になっている。8月1日現在では空きがない。
月額使用料は、工場棟(約165?)で6.2万円〔最初の5年間は5万円〕、事務所棟(69?)で4.9万円〔最初の5年間は4万円〕である。
事業実施の効果
新規創業や新分野への進出を目指す中小企業のやる気を引き出すことで、中小企業等の後押しが出来たのではないかと認識している。
これまで4社がこの施設を巣立ち、市内で活躍している。
また、平成15年からは県内のインキュベーション施設と共同で設置したインキュベーションマネージャー(IM)が、県内施設を巡回し、入居企業の経営診断や、経営に関する情報の提供を行なっている。
※ インキュベーション→新規に事業を起こすことを支援すること
※ IM(インキュベーションマネージャー)→新規に事業をはじめようとする経験の少ない企業家へ事業の知識、ノウハウ、経営資源など、不足するものを幅広く速やかに補い、事業の達成へ導く人。
自治体の負担について
最初の平成13年度事業費に5億900万円、土地の取得価格に1億9400万円
財源(起債:地域総合整備事業債 充当率90%、交付税措置54%)
平成17年度に工場棟3棟を建増しした時に8500万円(地域活性化事業債を活用 充当率75%、交付税措置30%)
年度償還額
・ 平成13年度事業(?28年度まで) 42,577千円
・ 平成17年度事業(?29年度まで) 7,084千円
ランニングコストは年間約90万円かかっている
使用料は年間約1000万円弱を見込んでいる。
今後の課題
昨今の景気の急速な悪化に伴う取引先からの受注減少などにより、事業の縮小を余儀なくされるなど、入居企業に与える悪影響も深刻な状況となっています。
入居企業同士の情報の共有や、IMなどへの相談などで今後の発展を望む。
原則5年間の入居期間に拘らず、速やかな巣立ちの日を迎えることを期待する。
その他、新たな雇用創出に向けた取組
・ 地域提案型雇用創造促進事業
平成17年度から平成19年度まで、厚生労働省の地域提案型雇用創造促進事業に取り組み、観光事業における地域人材の資質向上を図るとともに園芸関係の専門的な技術者を育成しました。
・ ビジネス交流交換会
平成20年度から隣接する高岡市、小矢部市と合同で名古屋において開催。
・ 同意雇用開発促進地域
平成22年5月より、ハローワーク氷見が地域雇用開発促進法に基づく「同意雇用開発促進地域」に指定されました。指定期間は3年間。
・ 雇用創出基金事業の実施
現下の厳しい雇用情勢を踏まえ、緊急の取組みとして、国の交付金を活用して「ふるさと雇用再生特別基金事業」及び「緊急雇用創出事業」を20年度から実施。
○ふるさと雇用再生特別基金事業
事業費 93,400千円 新規雇用 38名
○緊急雇用創出事業
事業費 144,700千円 新規雇用 168名
質疑応答
Q.4社の企業が巣立ったというが、雇用人数は分かりますか?
A.各社5人程度規模から雇用人数が増えて、手狭になって巣立っていった。
Q.企業の業種を教えて下さい
A.プラスチック加工、ニット製品製造、金型製造、自動車部品開発などです。
Q.企業は地元の企業か?
A.ほとんど地元の企業である。家の倉庫で行なっていた事業を行なったり、新規の事業を開業したりである。
Q.収益性の高い業種は
A.プラスチック加工工場が多い、市内業者との取引契約が多い。
隣接の工業団地との取引が多いので、輸送・物流コストがかからない。
Q.建物の面積の希望や、建物が破損した時の修繕費用は?
A.建物は市の所有物なので構造的な欠陥は市が修繕するが、入居者原因の場合は入居者が修繕、退所の場合は入居時の現状回復が条件。
Q.5年間と期限を決めているが、期間延長は考えてるのか?
A.平成13年からの入居なので、2回目の更新を控えている。
いつまで更新するのかは検討中、入居者にアンケートを実施中である。
余り更新を続けると、創業したい人が入居できないので弱る。
Q.空きを待っている人がいるのか?
A.問い合わせはたまにある。
Q.今後増設の予定は?
A.現在のところ、予定はない
Q.再契約時の値上げとかは、検討しているのか・
A.値上げも検討課題になっている。
Q.入居時の審査・判断は?
A.産業部部長までの審査で決定している。
当初は、外部審査もあったが、現在は行なっていない。
2.きときと食文化氷見ブランド推進について
事業目的・概要
「各班」は市役所内にいくつもあり、各課を横断して構成されている。
氷見市は平成16年に総合計画の中で「新しいまちづくり」を目指して5つの柱を作った。その中の一つに「きときと食文化」への取組があった。それを推進するために「きときと食文化・氷見ブランド推進班」が作られた。班員は10名程度である。
市長が21世紀は「食と環境の世紀」であると提言し、平成20年12月に「きときと氷見食のまちづくり条例」を制定した。食育や地産地消、食を媒体とした交流人口の増加などを進める方向性を示した条例である。
推進目標は「守り伝えよう きときと氷見の萬葉の幸 氷見やから食は安心」
基本方向は、産業の振興・交流の拡大・人材の育成
基本施策と事業例
○生産の高度化(生産環境の整備)
農産品・魚介類・その他(氷見うどん生産環境の整備)
○食のレベルアップ(加工技術の向上)
加工品等・料理提供・情報発信(首都圏での有名料理人による食のフェアの実施)
○もてなしの仕組みづくり(観光交流推進)
施設 設備・制度 ソフト・イベント等(きときとまつりの実施)
○流通の確保 販売の推進(流通 販売促進)
施設 設備・仕組みづくり・広報 啓発(ホームページでの情報発信)
○食の安心・安全の確保(地産地消・安全確保)
施設 設備・組織 制度など・情報提供(食材マップ・旬の食材カレンダーの作成)
○食育推進、食文化伝・発信(食育・健康推進)
施設 設備・組織 制度など・広報 啓発(万葉をしるイベント、講座の開催)
氷見では定置網が盛んだが、定置網の良さを全世界にPRしたい。定置網サミットを開催したり、定置網を中心とした漁業振興と観光振興を目指している。
毎年、色々なイベントを計画しながら
食育について
条例の中の基本理念に「家庭、学校、保育所、地域その他の社会のあらゆる分野において食の体験が妨げられることなく食育が推進されることが図られるよう行なわれなければならない」と、うたわれているように、食育を非常に大事にしている。
農林水産省の平成20・21年度に食育モデル先進地指定されている。
平成15年に「きときと氷見地産地消推進協議会」という協議会を、JA、観光協会、漁協、商工会議所、学校、役所などが参加し、食育を推進しようと組織した。
その中で、食育サポートスタッフ(50名のボランティアスタッフ)が子供達に食育(子供達のお料理教室での指導や講演会)を行なう。
子どもたちが自分で料理することによって地産地消や地元の食材について興味を示す。幼稚園児でも魚を捌く、手のひらで豆腐を切る事が出来る。
子どもたちにも理解出来るような、ガイドブック「きときと氷見食育ワークブック」を作成している。食育マイレージを利用した子どもたちへの食育指導。料理も地元の伝統料理や、地元の食材を使った料理を中心に構成されている。
子供達の参加は強制はしていないが、昨年では90%程度の参加者があった。
地産地消モデルタウン事業(農林水産省)
「創作工房ひみ」(農産物処理加工500?・交流体験施設300?)を建設し、食文化の伝承や食育推進の場として利用している。JAが事業主体で運営
クッキングサロン(調理実習室)では、移動式調理台が12台あり、同時に70人程度が実習出来る。「きときとお料理道場」を実施している。
建設には2億円かかったが、農林水産省が1億円負担。
地元の農産物を中心にパン加工、漬物、そう菜などを独創的につくり商品開発を推進。グリーンツーリズム等にも利用。
氷見三昧(料理屋の組合)という組織もあって、日々研鑽している。
推進班の活動
魚屋さんが耕作放棄地を利用して葡萄作りを始めた、地主との交渉や、葡萄作りのノウハウの中立を推進班が行なった。今年初めてワインが出来た。
年商60億円位の大きな魚問屋があるが、氷見の魚をPRするのは漁業や魚の加工だけではなく、氷見の味を考えた多目的な事業を行なわなければならない。葡萄畑の肥料も魚のアラや残渣を使っている。魚で(海で)出来た葡萄を提案している。
農工商連携の事業として、実施している。葡萄畑の面積は29haで、当初4000本、現在は6000本の葡萄が植わっている。
市民の反応は
あらゆる機会を通じて市民に呼びかけて実施しているので、市民の反応は良い。
徐々に自分たちの地域で作っている、地元の食材に自信を持ち始めた。
多くのメディアが取り上げた事が、良い方向に連鎖している。
問題点と今後の課題は
交流人口がなかなか伸びない。交流人口200万人が目標(現在は約170万人)
最近の景気悪化で宿泊客が減少している。宿泊施設も、不景気や後継者不足で減少している。現在で60弱の軒数である。新しいホテルも建設はされているが・・。
氷見らしい家族的な民宿が段々少なくなっている。
漁具の倉庫(番屋)などを利用して、食を提供する場が出来ないか協議中である。
氷見のハトムギ振興について
氷見では湿田が多いので、大豆などには不向き、ハトムギには最適の地質である。
水田の転作品目としてハトムギを作り始め、平成16年に最重点振興作物に指定。
平成18年ペットボトル“氷見ハトムギ”を開発、販売開始「農商工連携」活動
最初は15万本販売、(1本100円で売れると、5円が氷見市に入る→このお金は全国ハンドボール大会運営費に使う)、ところが21年度には200万本販売し、1000万円が市に入った(ハンドボール大会の運営費とその他のスポーツ振興費用と食育の推進費用に使用した)
栽培面積も、当初3.5haだったが現在は約100haになっている
ハトムギの買上価格は国産で普通1kg250円が相場だが、氷見の農家に限って1kg700円でJAが地元の農業振興のため買い上げている。
生産量も当初の4.5tから現在は125tに増産されている。
さらに、金沢大学やJAと連携してハトムギの新製品の開発を行っている。
今年6月には、新製品の「透白美人」を「JAアグリひみ」が開発・販売した。
さらに、今後は大手飲料メーカー「ポッカ」の販売ルートで販売予定です。
質疑応答
Q.ハトムギ茶は抗がん作用があるとして利用されているが、ティーパックの売上も市に利益を与えるのか。
A.残念ながら、ティーパックは、売上にならない。
Q.子どものためにと食育を行っているようだが、学校給食は?
A.毎月13日は「氷見の日」として、氷見産の食材を使用して地産地消を行なっている。給食後に、給食集会を行なっている。
毎日地産地消を行なえれば良いが、ネギとか米は年中あるが、他の食材を給食に合わせての生産調整が、現在の状態では難しい(サイズを合わせるのも難しい)
週5回ある給食のうち、週3回の米飯は氷見産のコメを使用している。
Q.食育マイレージで健康管理も十分に出来ると思うが、徳島県では残念ながら、糖尿病患者日本一です。富山県・氷見市の市民の健康状態は?
A.もともと、漁師町なので、お酒は良く飲まれる。氷見市では民営の市民病院がある公設民営の市民病院を金沢大学にお願いして経営している。
Q.ハトムギの種子を購入して、徳島で生産出来るか・
A.そのまま蒔いたのでは、十分に出来ないと思う。
種子の種類も多いし、気候・環境も違うので同じようには出来ないと思う。
日本全体のハトムギの種子管理を、氷見のJAが行なっている。
Q.ハトムギ茶はJAが販売しているが、エキスいりは?
A.「まちづくり氷見」が楽天で販売している。
氷見三昧で「氷見カレー」や「氷見うどん」など、同業者達が市内で競い合い町おこしを実施している。カレーでは、ナメール、トロイカなどが美味しい。
3.所感
(岸田益雄議員)
氷見市におけるベンチャースペース(小規模企業団地)事業においては、インキュベーション事業として昭和61年に富山市で第1号が実施され、平成10年頃のニュービジネスのブームに乗って富山県内でも急激に増え始めたものである。徳島においてはSOHOなどソフト事業を支援する「ニュービジネス協議会」などがあるが、氷見市の場合は製造業や加工業を中心とした第一次産業などの企業支援であった。
まだ、5年契約の1回目の更新が終わったばかりということで、今後の運営方針がまだ未決定という事で、今後の取り組みに期待したい。
きときと食文化氷見ブランド推進事業については、地元の人間の地元を愛する気持ちが言葉の端々に感じられる、熱い市職員(薮田班長)の気持ちが伝わった。
どこに行っても地元を守り市民を思う市職員はいる、そんな職員が担当する事業は多くの市民の支持を受け、年々発展しているように感じられるのは私だけだろうか。
地域的にも、日本海と能登の自然に恵まれて、豊富な食材を活用した素晴らしいプロジェクトを展開している。また現状で満足せず、次々とアイディアを出して、企画・運営し商品開発や、多々のイベントを展開するバイタリティには敬服した。
吉野川市でも、もう一度足元を見つめなおして、地元の再発見を行い将来の発展に結び付けられるものを、見つけ出したいものです。
氷見市の概要
氷見市(ひみし)は、富山県の西北、能登半島の東側付け根部分に位置している。
日本海側有数の氷見漁港を有し、四季を通じて多種の魚が水揚げされる、初夏の「鮪」
冬の「寒ぶり」「氷見イワシ」は有名である。
◎ 位 置 東経136度59分 北緯36度51分
◎ 面 積 230.47k?(東西18km、南北21km 海岸線19km)
◎ 人 口 約55,000人
◎ 世 帯 約17,000世帯
◎ 主な産業 農業、漁業
おやべ環境保全対策プロジェクトについて
おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
1.日時 平成22年8月24日午後2時より
2.視察先説明者
小矢部市民生部生活環境課 課長補佐 唐嶋 宏
同上 企画室企業立地推進課 主事 中川 利昭
同上 議会事務局 局長 中嶋 幹博
同上 議会事務局 主査 野澤 正幸
挨拶 小矢部市議会 議長 沼田 信良
3.説明内容
○おやべ環境保全対策プロジェクトについて
この事業は、「頑張る地方応援プログラム」の中で小矢部市がメニューの一つとして選択した、環境保全プロジェクトである。
・高効率給湯器設置費補助金
地球環境保全対策として従来の機器より環境にやさしい、エコキュート、エコウィル、エコジョーズなどの設置を促すために、補助金を交付して地球環境保全の意識を高めて温暖化防止や省エネルギーを推進する
エコキュート・エコウィルの補助金は15,000円、エコジョーズは8,000円
対象者は市内に居住する人、市税に滞納がない人、平成19年4月以降に設置した人
・遮熱性塗装等施行費補助事業
住宅の屋根又は窓ガラスに塗装又は貼り付けすることにより室内温度の上昇を抑える。
施行費用は、5?の窓に塗装を施工した場合は7万円程度必要である。
補助金は?当たり2,000円で限度額2万円、屋根・窓とも施工した場合は4万円
・住宅用太陽光発電システム設置費補助金
最大出力2kw以上のものの設置に対して、1件につき50,000円の補助金
来年以降は、無くなる可能性がある。
実績としては、エコキュートは年々増加しているが、エコジョーズは少なく
エコウィルは設置実績が無い。
平成21年度エコキュート154件、エコジョーズ1件、エコウィル0件である。
遮熱性塗装等施行費補助事業は21年度に4件申請があったが、22年度はまだ無い
太陽光発電は22年度(4?7月)に5件申請があった。
高効率給湯器設置費補助金事業は平成18年より始めた。
富山県内では富山市などが、単発的に補助金を出している。
遮熱性塗装等施行費補助事業については、21年4月から実施を始めた。
国の地域グリーンニューデール政策で庁舎の一部を塗装した。
庁舎の1階の照明もLED照明を採用した。
道の駅やクロスランドおやべ、埴生に貸出用の電動自転車を設置している。
質疑応答
Q.遮熱性塗装は水性か油性か、また耐用年数は
A.よく解らない。色は無色透明に近い。
Q.熱を遮断するので水生ではないか、水性の方が油性よりは強度がある。
A.塗った場所はあまり触らないようにと、説明されている。
Q.対象者が市税に滞納が無いこととあるが、その他の公共料金の滞納がある場合は
A.交付申請時にチェックする。申請者に同意書の提出を求める
Q.遮断性塗装は屋根に施工した例もあるのか?
A.すべて窓である。西日が当たる窓とかの部分的な施工が多い。
Q.庁舎にも部分的に施行したそうだが
A.施行後は、紫外線がカットされている。カーテンなどの色あせが無くなる。
夜間に虫が寄ってこないといわれている。
Q.エコキュートの普及は進んでいるようだが、広報などは行なっているのか
A.ホームページや広報誌で広報を行っている
Q.設置は新築時か、又は改築時に設置か
A.現在は新築時より、改築時の設置が多い
○おやべ地域産業活性化プロジェクトについて
小矢部地域立地推進について
企画室企業立地推進課は平成21年度に市長直属部局の企画室となった
市長自らのトップセールスを行い、積極的な企業誘致を行なっている。
「頑張る地方応援プログラム」の中に「おやべ地域産業活性化プロジェクト」があって、その中のメニューの企業立地の助成制度を利用した。
小矢部市企業立地支援制度
企業立地助成事業
土地、建物、生産設備の投資に対して助成(投資額1億円以上)県企業立地奨励事業
助成額:土地・建物、設備の投資額の5%(県5%・市5%の最大10%)
限度額:2億円
環境整備補助事業
工場の環境整備に対する補助金
産業廃棄物処理施設、緑地帯、除雪機機械などの経費の25%を補助
平成22年度からは、太陽光パネル設置やLED街灯の経費も対象にした。
新規雇用の促進に対する助成事業
市内居住の方で、新規雇用した場合(10人以上)1人当たり20万円を助成
優遇税制処置の概要
固定資産税(土地・建物・構築物)を3年間課税免除
業種はIT、医薬品などの業種で、土地・建物・構築物の投資額が2億円以上
3年間の、補助事業の実績は
平成19年度、企業立地2500万円環境整備280万円雇用奨励200万円 計3000万円
平成20年度、 〃 2700万円 〃 0円 〃 20万円 計2700万円
平成21年度、 〃 4500万円 〃 35万円 〃 0円 計4500万円
小矢部フロンティアパークについて(産業団地)
企業進出実績は、平成19年度は0件、平成20年度は1件、平成21年度は0件だ が、21区画中、10区画が分譲済みである。
中小企業基盤整備機構が平成15年から分譲開始している。進出企業は7社あるが、6社が県外企業で、3社は東海地方である東海北陸道の開通による影響と思われる。
中小企業基盤整備機構が100万円、県と市が各80万円の合計260万円に費用で企業誘致活動をしている。
又、氷見市・高岡市・小矢部市の3市合同でも誘致活動をおこなっている。
小矢部市国際規格等認証取得促進事業補助金
ISO等の取得を推進し、対象経費の1/2以内で、最大50万円の補助金
小矢部市販路拡大支援事業補助金
販路の拡大を目的として、市外の見本市への出展した場合、対象経費の1/2以内で
限度額は30万円である。
質疑応答
Q.企業立地推進課の人員は
A.課長と私と兼務の女性職員の2.5名で運営している
Q.各企業にアンケートを出しているが、回数は?
A.年に2・3回実施している
Q.販路拡大事業を行なっているが成果は?
A.4月から実施しているが、2件の申し込みがあった
年1回の実施、平成27年までの5年間の期限立法である
Q.企業立地助成事業は毎年1億円の予算を組んでいるが、市の財政状況が良いのか?
A.企業が進出して操業開始後1年間の猶予期間があるので、投資額の5%と決まってあるので予算化しやすい。
企業が進出して土地に建物を建てて、操業開始時での申請となる。
Q.運用面での柔軟性は・
A.雇用促進事業では中小企業に関して、新規雇用者が5名以上ならOKとしている。
Q.販路拡大で、市外の見本市に出展する場合の対応は誰が?
A.私か課長が対応している。出張旅費は発生する。
Q.市外の場合の時間外の営業は、超過勤務は無いのか?
A.勤務時間外の対応は無い。
Q.小矢部市の産業団地には10件ほど埋まっているが、上下水道や電気設備は
A.一応完備している
Q.リースはあるのか
A.20年の事業用借地権で対応している。
リース代金は購入価格に含まれないので、買い取りを勧める。
Q.不景気で優良企業の誘致が難しいと思うが。
A.中京方面の企業を狙っているが、自動車関係が景気の影響を受けて厳しい。
阪神地方は三重県や滋賀県の近郊に進出している。東京の起業は距離があって難しい。
Q.徳島県の場合は、県が募集して見本市を開催しているが
A.富山県が「ものづくりフェア」などを開催している出展すれば補助対象となる。
視察目的の質疑応答は終わったが、その他の質疑応答
Q.道の駅(メルヘンおやべ)の設置費用は?
A.7億8000万円、国土交通省の分(トイレ・駐車場等)も入れると14億円程度
道の駅の裏にドッグランがあり、喜ばれている。
埋蔵文化財の遺跡調査にかなり費用がかかった。
Q.こちらの湯(温泉)は茶色か?
A.透明に近い湯である。小矢部市が掘った温泉の湯を道の駅に週2回運んでいる。
Q.市内にはメルヘンチックな建物が多く見られるが
A.2代前の市長が建設省出身だったので、昭和40年代に小中学校の施設が老朽化した時にメルヘン風な建築物にした。建設から35年以上経過し、建物も老朽化し耐震化対策も予定しているが、市民の声を聞きながら検討中である。財源難の問題もある。
市内では35の施設がある。市民の愛着もあり、リフレッシュを検討している。
Q.建物の中の構造はどうなっているのか
A.建物の中は、子どもたちが使いやすいような作りになっている。
Q.国からの補助金などは
A.国から特別な補助金は無かった。
小中学校は、生徒数で建物の面積が決まるので、超えた場合は市の負担である。
Q.県の公園で、女神像などが展示されているが
A.ヴィーナス像などの構造物は、小矢部市出身の作家の方に理解を頂いて展示している。
他にも、源平倶利伽羅合戦の石碑などが市内各地に配置されている。
4.所感
(岸田益雄議員)
小矢部市での視察研修は、「おやべ環境保全対策プロジェクトについて」と「おやべ地域産業活性化プロジェクトについて」で、どちらも総務省の「頑張る地方応援プログラム」を上手く使ったプロジェクトである。
環境保全プロジェクトは、地球温暖化防止や省エネルギーを推進する事業だが、まだ市民への周知が充分でないのか、利用者数が思っているほど多くは無かった。
遮熱性塗装は庁舎の西向きの窓ガラスに施工していたが、確かに日差しほど暑く感じられず一応の遮熱効果はありそうだが、耐用年数が長ければ効果はあると思われる。
太陽光発電に関しても、北陸という地域性からか申請軒数は少ないようだ。
地域産業活性化プロジェクトは、富山県とタイアップして各種の助成金の窓口を広げているのに、担当者の工夫が感じられた。
各地からの高速道路が交差する、地理的優位を全面に出した企業誘致のプランだが、現在の全国的な景気低迷状態では飛躍的な伸びも難しいと思われるが、中京地域からのアクセスが容易なので、将来的には希望が持てると思われる。
吉野川市でも、西条大橋から国道192号線への接続工事や徳島・川島線の川島地区での国道192号線との接続が間もなく完成すると言われている。
これを期に、新たな企業誘致活動を行って行きたいものだ。
小矢部市の概要
小矢部市(おやべし)は、富山県の最西端、石川県境に位置している。
標高346mの稲葉山を始めとする丘陵地帯で、東南部は栃波平野の一角を占める水稲
単作の穀倉地帯である。小矢部川が南から北東に向けて市域を貫流している。
北陸自動車道・東海北陸自動車道・能越自動車道が交差する高速交通網の要所である。
◎ 位 置 東経136度52分 北緯36度40分
◎ 面 積 134.11k?(東西13.88km、南北17.65km)
◎ 人 口 約32,500人
◎ 世 帯 約9,833世帯
◎ 主な産業 農業
かほく市若者マイホーム奨励金について
かほく市賑わい創出プロジェクトについて
1.日 時 平成22年8月25日午前10時より
2.視察先説明者
かほく市総務部企画情報課長兼情報推進室 室長 大西 潤
同 上 産業振興課 課長 澤野 安隆
同 上 企画情報課 主査 松原 宏明
同 上 産業振興課 課長補佐 南 津由
同 上 議会事務局 局長 沖野 悌二
挨 拶 かほく市議会 議長 杉本 成一
研修内容
○かほく市若者マイホーム奨励金について
制度が出来た背景は、全国的な人口減少社会の到来の中で、地域の活力となる定住人口の確保に向けて、平成17年度に策定して、第1次のかほく市の総合計画の中の基本構想で平成27年における総人口36,000人を目標(現在は32,000人)
平成21年の人口は平成17年(34,000人)に比べると減少気味である。
金沢市を中心とした生活圏を形成する近隣市町の人口は増加気味である。
当市からも、金沢市など近隣市町に人口が流出している。
人口の流出を抑制し、転入の増加(若者)を図る施策が必要である。
平成22年4月から、かほく市若者マイホーム取得奨励金を実施した。
生活利便性の向上を目指して、大型商業施設の開業「イオンかほくショッピングセンター」がオープン、道路整備の推進により金沢市への時間が短縮された。
事業の内容については、
45歳未満が住宅を新築又は購入した場合、借入金額の5%を助成(最大100万円)
市外から転入して場合は80万円、市内在住の人は限度額30万円である。
市内業者による建築の場合は20万円を助成(上乗せ)する。対象地域は市内全域)
事業の実績は平成22年8月現在39件の申し込みがあった。交付決定は3件である。
市外からの転入者は14件で、市内建築業者活用が7件、25件が市内から市内。
32件が建売住宅と住宅メーカーが建築した。
周知方法は、市広報やホームページ等でPRを行なっている。
市民の反応は、制度開始後3ヶ月で100件を超える問い合わせがあった。
今後の方針は、「若者マイホーム取得奨励金」は定住人口増加プロジェクトの第1弾で
定住人口プロジェクトチーム、市の職員で8名が第2弾の施策を検討中である。
新規事業や既設事業の拡充を併せて56本の提案が出ている。
その案を絞り込んで来年度予算に反映をさせるべく考えている。
制度の概要としては、市内の定住人口の増加と地域経済の活性化を促進するために、市内に住宅を新築・購入し生活する人を対象に、最大100万円の奨励金を交付する制度となっている。対象地域は市内全域であり、対象者は、かほく市内において平成22年4月1日以降に住宅を新築又は購入し生活の実態がある人、契約締結日における年齢が45歳未満の人、一戸建て住宅を新築又は購入に対して金融機関等からの借入金がある人、地域の情報を共有し、地域の活動に積極的に参加する意欲を持って定住する意思のある人である。
対象となる住宅は、住宅取得ローン控除の対象になる戸建て住宅で延床面積50?以上、併用住宅の場合は1/2以上が居住の用をなすものとなっている。建売住宅の場合は、建築後未使用で3年未満の物件を対象としている。
奨励金の額は借入金額の5%とし限度額を設けている。市外在住の人の限度額は80万円、市内在住者は30万円となり、市内建築業者を活用した場合は20万円の上乗せがある。転入者の定義は、新しくかほく市に転入された人・市外に転出してから3年以上経過し再転入した人で、いずれも転入後2年未満の人を対象とする。
申請から交付までの流れは、住宅工事の契約締結後あるいは住宅購入の契約締結後に申込申請書に必要書類を添付し申込、住宅の登記が完了してから3ヶ月以内に交付申請書に必要書類を添付し申請、審査を経て交付決定通知を受けて奨励金の交付となる。
その他の補助金として、「かほく市木の家づくり奨励金」上限20万円、学園台「良好な町並づくり」奨励金上限120万円、かるがの団地分譲地における住宅建設奨励金上限50万円、かほく市住宅用太陽光発電システム設置費助成制度上限9万円、かほく市ケーブルテレビ引込工事費無料、なども併用して利用できる。
質疑応答
Q.市内の人と市外の人との奨励金の上限が違うが?
また地域の情報を共有し、地域の活動に積極的に参加とあるが?
A.市内と市外の金額の違いは、市外からやってくる人は地面を持っていない
積極的に外から呼び込みたい、帰ってもらいたいので金額をあげている
奨励金の申し込みや申請は建築業者が行なうのが多いが、奨励金の交付は本人に行なっているので、その時に奨励金の制度の趣旨を説明している。
地域活動への積極的な参加要請などは、まだ始まったばかりではっきりしていないが、難しく考えずに、保育園活動などのへの参加を促している
Q.不動産業者はどのように関わっているのか
A.かほく市では建売が少ないので、不動産業者にも周知しているが参加は少ない
Q.北国新聞にも掲載されているが、組んでいる予算は12月で枯渇しそうだが?
A.この奨励金は5年間継続予定である。当初予算オーバーすれば補正予算で対応する
Q.かほく市木の家づくりで木の使用量が一定量以上とあるが
A.地元産材の森林組合の杉柱を50本以上使用すれば、上限の20万円を奨励
(1本当たり2,500円の計算で80本以上使えば上限額を支払う)
Q.地元の木材業者か
A.地元業者は5軒あるが、その内4件から申請が出ている。
Q.住宅メーカーが多いのか?
A.申請39件の内、地元大工は7件、3件が建売住宅、29件が住宅メーカーが建築
Q.新築時の金融機関からの借り入れ金額は
A.借入金は2000万円前後であると思われる。
Q.この事業を始めるに当たって、当初予算を決まる時の参考にしたモデルは?
A.石川県内各地でこういう制度を行なっていて、それを参考にした。
Q.この制度で地元の建設業者は喜んでいると思うが?
A.地元の大工さんなどが説明会に大勢参加してくれた。
Q.市の職員8名で、次のプロジェクトを検討しているが
A.現在まとめをしているが、出生率を向上させるためのプラン、死亡数の低減プラン
転入増進プラン、転出低減プラン、情報戦略プランの5分類の体系プランに絞って、今後検討する予定である。
Q.市が宅地分譲事業を行っているが、坪単価が12.3万円しているが、かなり売れ残りがあるようだが, 市の財政上の問題はないのか?
A.市の土地が売れていないとの問題は、合併前の旧町時代に実施していた事業を継続し
ている。土地開発公社だが、「かるがの分譲宅地」24区画のうち8区画は売れてい
るが、16区画が売れていないのでPRを行っているが苦戦している。
学園台については、350区画あるが116区画売れ残りで、苦戦している。
高度成長時代の負の遺産で、執行部にすれば早く解決したいのだが・・・。
Q.吉野川市では農業振興地域などがあるが、高齢化で耕作放棄地が多く苦慮している
かほく市では、農業振興地域はあるのか?
A.国の法律なので、農業振興地域はある。
○かほく市賑わい創出プロジェクトについて
今年度から産業振興課に名前が変わった前年度は商工観光課であった。
平成16年3月に3町が合併してかほく市が誕生した。元々各地であった祭りを統合して、「かほく市賑わい創出プロジェクト」で四季まつりとした。春・夏・秋・冬と年間を通して4回祭りを行っている。
平成18年度に景気の低迷等の影響で、観光客などの入込客数が大幅に減った。
四季祭りでの入込客数の増加を図った。市への入込客数は減っているが、四季祭りの入込客は増加している。屋外のイベントもあるので、天候の影響が大きい。
まつり実行委員会を組織して、毎年アイディアを出しながら企画している。
ホテル・旅館、民宿などが平成16年から高齢化や後継者問題で各2軒減っている。
・ かほく市四季祭り事業の具体的内容としては
・春は、桜まつり (高松中町通り額神社周辺を歩行者天国にする)
・夏は、サマーフェスタとして海や川を利用して
ビーチ・地引網、ビーチサンダル飛ばし
リバー・鮎つかみ体験、
キャッツフェスタでの「猫にゃんグランプリ」など
花火大会の開催
(実行予算については、商工会青年部などが寄付金募集)
・秋は、「かに:カニ合戦」
カニの重さ当てクイズ、カニの販売、カニ焼くなど
・冬は、冬の味くらべ・あったか雑炊鍋まつり
市内の飲食店が中心となって、各店自慢の雑炊を競い合う。
平成19年から「まつり実行委員会」を立ち上げ、まつりキャラクターを募集した。
ゆるキャラブームで、平成20年に「にゃん太郎」を観光大使にした
事業の成果及び市民の反応としては、担当者の意見だが,目指しているある程度の成果を残しているのではないか、市民の反応も良いと思う.
財政難で運営も厳しいが続けていって、少しでも他の市町村に「元気なかほく市」を発信して、イメージアップにつなげたい。
効果の出せるものにして行きたいという、気持ちで続けて行きたい。
イベントのなぜ猫のキャラクターかと言えば、旧の宇ノ気町のからの継続で行なっている。
質疑応答
Q.それぞれのイベントは素晴らしいが、大道芸などは市民が行っているのか?
模擬店の運営は市民か?露天商業者か?
カニの重さ当てクイズの方法は
空手の演武はあるが、少林寺拳法はないのか?
A.大道芸はプロが行っている(バルーン・アートなど)
模擬店は、露天商が参加している。商工会が場所代を取っているテント一張りで
市内の人は8000円、市外の人は14000円。
夏祭りで、露天商は8店舗程度、商工会部会で30店舗程度、合計60店舗
かにの重さ当てクイズは、カニや名産品の重さの近い人に景品を贈呈
少林寺拳法の参加は無い、空手道場に演舞をお願いしている。
Q.3つの町が合併したそうだが、商工会の合併はどうなっているのか
A.1年遅れで、合併した。
Q.観光協会はあるのか?
A.話はあったが、まだ実現していない。
Q.商工会の合併はスムーズに行われたか
A.比較的スムーズに行った
Q.商工会への補助金は
A.職員数が多かったので人件費程度は出していたが、職員数は減ってきている。
19年以降に祭りに力を入れているが、
Q.年間を通じての経費はいくら程度ですか?
A.市からの補助金は平成22年で1700万円、団体の事業費で2100万円程度
花火は別会計で行なっている、今年度は400万円程度で1900発打上げた。
Q.地元の人たちが30店舗程度出店しているが、市民の反応は
A.商工会青年部はボランティアだが、市外でも14000円、市内で8000円なので
一般の飲食店の人たちが結構儲けに来る。
Q.露天商との販売品目のバッティングは・
A.店屋さん独自の販売品が多いので、競合しない。
Q.補助金が1700万円と多いが
A.市単独の補助金である。
Q.吉野川市では、菊人形などでの国や県からの特殊な補助金がある。
A.吉野川市でも年間通して、多くのイベントを行っているようですね
○ 所感
(岸田益雄議員)
かほく若者マイホーム奨励金については、合併前の旧町時代での無計画な宅地開発の
後始末といった印象を受けた。近隣に金沢市という北陸有数の都市があるので、ベットタウン化を狙ったものかも知れない。現在では大きな負の遺産になっているようだ。
しかし、思い切った若者定住を目的とした、奨励金の予算組みは参考にしたい。
かほく市賑わい創出プロジェクトでは、担当者の熱意が伝わってきた。やはりイベントを担当する職員は、熱くなければならない。
元気で楽しい街であれば、近隣からの入込み客もどんどん増えてゆくと思う。
商工会や外部の団体との連携も上手く行っているようだし、商工会の合併もスムーズに行なえたそうだ。吉野川市も、商工会議所・商工会・観光協会の連携等については、見習うべき点が多かったように思う。
かほく市の概要
かほく市(かほくし)は、石川県のほぼ中央に位置し、県都金沢市の北約20kmに
位置している。地勢は山地・丘陵地・段丘地・沖積低地・海岸砂丘で形成されている。
北部では大海川が日本海に、南部では宇ノ木気川が河北潟に注いでいる。
◎ 位 置 東経136度42分 北緯36度43分
◎ 面 積 64.76k?(東西9km、南北13km)
◎ 人 口 約35,000人
◎ 世 帯 約11,300世帯
◎ 主な産業 農業、電子産業、繊維産業、鉄工業
平成22年度6月議会文教厚生委員会での質疑です。
◆質 疑
先日の6月議会一般質問で、幼稚園・保育所一体化について、総務部・健康福祉部・教育委員会が部局の壁を越えて「幼保再編連携等の推進会議」を設置して取り組んでいるという答弁がありました。国は平成17年度国勢調査から5年後の今年の国勢調査までの間に、新入学児童は1割程度減少し、人口5万人以下の小規模な市長村では平均18%ほど減少するという統計を出しています。そしてその割合は、田舎に行くほど高いといわれています。
本市の将来を見据え、今後の少子化の予測や、それを踏まえた保育所や幼稚園、小中学校の地域ごとの適正な規模を考えておく必要があると思うが、市ではどのように考えているのですか?
◇ 答 弁 (北川健康福祉部長)
「幼保再編連携等推進会議」は5月19日に発足し、健康福祉部では6月10日に保育所作業部会を設置して、作業を進めていく予定です。いつ頃を目処にということは、まだ申し上げられないが
早急に将来的な川島庁舎、山川庁舎の利用について、具体的な詰めをしていきたいと考えています。
今年3月に策定した「次世代育成支援対策行動計画」によると、少子化傾向であるため0から5歳人口は減少するが、乳幼児の保育所入所ニーズ増加に伴ない、平成29年度の保育所定員については、現在と同じ児童数を見込んでいます。そういったことを含めて、具体的な内容については作業部会で詰めていきますので、またご報告できると思います。
◇ 答 弁 (貞野教育次長)
幼稚園、小中学校は園児、児童生徒数が減少していくと推測しています。
園児・児童生徒数の減少は教育現場でのデメリットも多く、クラブ活動に支障が出てきている学校もあるため、将来的には再編を考えていかなければならないと思っています。
◆ 質 疑
再編については、市民の理解を得るまでに時間がかかるため、今からでも地域ごとに話し合いを進めていかなければならないと考えます。この際、保育所・幼稚園・小学校・中学校の再編プロジェクトを立ち上げ、10年・15年のスパンで子育てを考えていくことが、保護者の気持ちとすれば、安心して地域の学校へ子どもを通わせることにつながると思います。
また、保護者の理解を得るためには、有識者も結構だが、中学校校区を単位に、保護者や地域の代表(自治会・老人会・婦人会)の意見を5年くらいかけて聞いてみてはどうですか。
◇ 答 弁 (北川健康福祉部長)
次世代育成行動計画の中に、全体的な計画を網羅していますので、健康福祉部はそれに沿って進めていきたいと思います。
◆ 質 疑
子どもを育てるには20年かかります。市としての方針を市長にお伺いします。
◇ 答 弁 (川真田市長)
ご提言ありがとうございます。この問題については10年・15年といった長期展望した中で十分考えてまいりたい。
少子化が進んでゆく中で、今年3月に美郷中学校が休校になりました。
昭和44年の第1回卒業生が122名、平成21年度は卒業生3名でした。
子ども達が、お互いに切磋琢磨しながら育ち合う環境を整えるためには、発達段階に応じた適正な規模の集団を確保することが大切な事だと思います。
今後、地域の発展を考えていく中で学校の問題は大切な問題だと思います。
◆質 疑
先日の6月議会一般質問で、幼稚園・保育所一体化について、総務部・健康福祉部・教育委員会が部局の壁を越えて「幼保再編連携等の推進会議」を設置して取り組んでいるという答弁がありました。国は平成17年度国勢調査から5年後の今年の国勢調査までの間に、新入学児童は1割程度減少し、人口5万人以下の小規模な市長村では平均18%ほど減少するという統計を出しています。そしてその割合は、田舎に行くほど高いといわれています。
本市の将来を見据え、今後の少子化の予測や、それを踏まえた保育所や幼稚園、小中学校の地域ごとの適正な規模を考えておく必要があると思うが、市ではどのように考えているのですか?
◇ 答 弁 (北川健康福祉部長)
「幼保再編連携等推進会議」は5月19日に発足し、健康福祉部では6月10日に保育所作業部会を設置して、作業を進めていく予定です。いつ頃を目処にということは、まだ申し上げられないが
早急に将来的な川島庁舎、山川庁舎の利用について、具体的な詰めをしていきたいと考えています。
今年3月に策定した「次世代育成支援対策行動計画」によると、少子化傾向であるため0から5歳人口は減少するが、乳幼児の保育所入所ニーズ増加に伴ない、平成29年度の保育所定員については、現在と同じ児童数を見込んでいます。そういったことを含めて、具体的な内容については作業部会で詰めていきますので、またご報告できると思います。
◇ 答 弁 (貞野教育次長)
幼稚園、小中学校は園児、児童生徒数が減少していくと推測しています。
園児・児童生徒数の減少は教育現場でのデメリットも多く、クラブ活動に支障が出てきている学校もあるため、将来的には再編を考えていかなければならないと思っています。
◆ 質 疑
再編については、市民の理解を得るまでに時間がかかるため、今からでも地域ごとに話し合いを進めていかなければならないと考えます。この際、保育所・幼稚園・小学校・中学校の再編プロジェクトを立ち上げ、10年・15年のスパンで子育てを考えていくことが、保護者の気持ちとすれば、安心して地域の学校へ子どもを通わせることにつながると思います。
また、保護者の理解を得るためには、有識者も結構だが、中学校校区を単位に、保護者や地域の代表(自治会・老人会・婦人会)の意見を5年くらいかけて聞いてみてはどうですか。
◇ 答 弁 (北川健康福祉部長)
次世代育成行動計画の中に、全体的な計画を網羅していますので、健康福祉部はそれに沿って進めていきたいと思います。
◆ 質 疑
子どもを育てるには20年かかります。市としての方針を市長にお伺いします。
◇ 答 弁 (川真田市長)
ご提言ありがとうございます。この問題については10年・15年といった長期展望した中で十分考えてまいりたい。
少子化が進んでゆく中で、今年3月に美郷中学校が休校になりました。
昭和44年の第1回卒業生が122名、平成21年度は卒業生3名でした。
子ども達が、お互いに切磋琢磨しながら育ち合う環境を整えるためには、発達段階に応じた適正な規模の集団を確保することが大切な事だと思います。
今後、地域の発展を考えていく中で学校の問題は大切な問題だと思います。
市議会の全員協議会が開催され「議員定数について」話し合いました。
第1回目ということで、事務局から参考資料(徳島県内の他市や全国の
データ)を出していただき、説明を受けました。
人口当たりや面積当たりや予算当たりなど、議員数の算定がそれぞれ違い
一概に定数を決めるのは難しそうですが、議員1人1人がしっかりと考え
なくてはならない問題です。
麻薬や覚せい剤等の薬物乱用問題は全世界的な広がりを見せ、人間の生命はもとより、社会や国の安全や安定を脅かすなど、人類が抱える最も深刻な社会問題の一つとなっています。
我が国における近年の薬物情勢は、依然として覚せい剤事犯が薬物事犯の大半を占めていますが、特に若年層を中心に、大麻やMDMA等合成麻薬の乱用が高水準で推移しており、憂慮すべき状況にあります。
吉野川市内では、そのような事例はまだ発生しておりませんが、徳島県内においての「大麻取締法」「覚せい剤取締法」の検挙件数は、平成19年度には83件43名、20年度には40件29名と減少しましたが、21年度には66件48人と増加傾向にあります。
この問題は、国家としても吉野川市としても、このような事件が発生をいたしますと大きな損失を受け、家族はもとより、また住民にも危害が及ぶことが多々あるわけであります。
幻覚症状が出ると、見境がなくなり大変な事件、事故の発生が予測されます。
薬物乱用を防止するためには、学校や地域等における教育・啓発を積極的に行い、市民の意識の向上を図り、薬物に手を出させない社会を目指す必要があります。
また、薬物乱用少年等の早期発見や補導体制を整備するなど薬物乱用の拡大を阻止する必要があり、青少年に対する薬物乱用防止啓発においては、学校の場のみならず、家庭を含めた地域社会においてもその機会の提供や場の整備に努め、社会全体で薬物乱用を許さない環境をつくり上げていくことが重要であります。
本市におきましては、毎年6月26日に全国各地で同時開催されています「6・26ヤング街頭キャンペーン」での、量販店やスーパー前での街頭キャンペーンの実施、鴨島駅前通りで毎年6月最終土曜日に開催されています「五九郎まつり」での「薬物乱用撲滅パレード」など、薬物乱用防止指導員などの関係者が啓発活動を続けています。
そこで、吉野川市してこれらの乱用防止、追放の吉野川市宣言をしてはいかがでしょうか?
お隣の阿波市でも、昨年11月に『「薬物乱用撲滅宣言のまち」阿波市』を宣言しています。
元気で明るい吉野川市を目指すために「薬物乱用撲滅のまち 吉野川市」を宣言していただく事を提言いたします。
我が国における近年の薬物情勢は、依然として覚せい剤事犯が薬物事犯の大半を占めていますが、特に若年層を中心に、大麻やMDMA等合成麻薬の乱用が高水準で推移しており、憂慮すべき状況にあります。
吉野川市内では、そのような事例はまだ発生しておりませんが、徳島県内においての「大麻取締法」「覚せい剤取締法」の検挙件数は、平成19年度には83件43名、20年度には40件29名と減少しましたが、21年度には66件48人と増加傾向にあります。
この問題は、国家としても吉野川市としても、このような事件が発生をいたしますと大きな損失を受け、家族はもとより、また住民にも危害が及ぶことが多々あるわけであります。
幻覚症状が出ると、見境がなくなり大変な事件、事故の発生が予測されます。
薬物乱用を防止するためには、学校や地域等における教育・啓発を積極的に行い、市民の意識の向上を図り、薬物に手を出させない社会を目指す必要があります。
また、薬物乱用少年等の早期発見や補導体制を整備するなど薬物乱用の拡大を阻止する必要があり、青少年に対する薬物乱用防止啓発においては、学校の場のみならず、家庭を含めた地域社会においてもその機会の提供や場の整備に努め、社会全体で薬物乱用を許さない環境をつくり上げていくことが重要であります。
本市におきましては、毎年6月26日に全国各地で同時開催されています「6・26ヤング街頭キャンペーン」での、量販店やスーパー前での街頭キャンペーンの実施、鴨島駅前通りで毎年6月最終土曜日に開催されています「五九郎まつり」での「薬物乱用撲滅パレード」など、薬物乱用防止指導員などの関係者が啓発活動を続けています。
そこで、吉野川市してこれらの乱用防止、追放の吉野川市宣言をしてはいかがでしょうか?
お隣の阿波市でも、昨年11月に『「薬物乱用撲滅宣言のまち」阿波市』を宣言しています。
元気で明るい吉野川市を目指すために「薬物乱用撲滅のまち 吉野川市」を宣言していただく事を提言いたします。
近所の鴨島小学校は町の中心地に位置し、四方を交通量の多い市道に囲まれ
朝夕の通学時には、交通指導員やボランティアのスクールガードの人達が、
交通安全に気をつけて子ども達を見守ってくれています。
しかし、交通量が多いので路面の傷みも激しく凸凹の箇所が多く小さい子供
や、お年寄りには歩き難い道路でした。
昨年の秋頃から市に要望していましたが、この度ようやく予算が付いて
舗装工事を行ないました。
子供の通学路の横断歩道で車の通行量が多い場所には、運転者に注意を促す
路面表示が欲しいと要望したところ、緑色の地に白色で「学童注意」の路面
表示を施工してくれました。
これで、今まで以上に子供たちも安全に登下校出来ると思います。
昨年5月17日に吉野川市市会議員となって1年が過ぎました。
来月7日から平成22年6月吉野川市議会定例会が始まります。
昨年の6月議会は訳も解らずに座っていました。6月・9月・12月
3月と4回の市議会を経験して、少しは解ったような気がしますが
まだまだ市条例や地方自治法、公会計の読み方など勉強することが一杯
です。
今日は所属する「薫風会」の総会があり、役員改選で会派の代表に桑原さん
副代表に玉水さん、会計に細井さんと決定しました。
委員会も各自が第一希望の委員会を申し出て、あとは他の会派との調整に
委ねました。私は、文教厚生常任委員会を希望させていただきました。
市議会議員2年目に突入するわけですが、今後も日々研鑽を積んで行きます。
今後の予定
- 11月27日 俳句の会
- 11月29日 バレーボール練習
- 11月30日 近畿至誠会
- 12月1日 NPO法人江川エコフレンド定期清掃作業
- 12月1日 鴨島地区人権フェスティバル
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